「マリオカート ツアー」レビュー

マリオカート ツアー

シリーズ最新作は片手でも白熱ドンパチレーシング! いつでもどこでも、「マリカー」を快適に楽しもう!!

ジャンル:
  • アクションレースゲーム
発売元:
  • 任天堂
開発元:
  • 任天堂
プラットフォーム:
  • Android
  • iPhone/iPod touch
価格:
基本無料(アプリ内課金あり)
発売日:
2019年9月25日

 「マリオカート ツアー」が、スマートフォン向けアプリとして9月25日に任天堂から配信された。お馴染みマリオのキャラクターがレースを繰り広げる人気シリーズの初のスマホ向けタイトルということもあり、配信前から大きな注目を集めていた本作。リリース初日で驚異の2,000万DLを達成したことも話題となっていたので、既にプレイした読者も多いのではないだろうか。

 かく言う筆者も、小学生の頃に遊んでいた初代「スーパーマリオカート」以来となる久しぶりの「マリカー」体験にワクワクが止まらず、配信初日からプレイを楽しんできた。様々なコースで世界中のライバルと勝負を繰り広げ、レース結果の評価に応じたポイントや「グランドスター」を集めて、キャラクターやマシンなどを入手・強化し、新たなコースを解放して再びレースへ……。ゲームの流れは文章にすればたったこれだけだが、初代から変わらない予測不能なレース展開に、片手でも簡単に遊べる操作性や、キャラなどの収集・育成、新要素の「フィーバーモード」など、つい夢中になって遊んでしまう仕掛けが至るところにある。今回のレビューでは、小さなスマホにギュッと詰まった本作の魅力をお伝えしていきたい。

スマホを片手に世界のコースを駆け巡れ!!

 「マリオカート ツアー」では、「マリオカート」シリーズの過去作に登場したコースはもちろん、新たに世界中の都市をテーマにしたコースも登場する。その名のとおり、マリオたちが巡る都市は「ツアー」形式で2週間で入れ替わり、現在はニューヨークを舞台にしたコースが楽しめる。ニンテンドーアカウントでドライバーズライセンスを登録し、最初の操作キャラを手に入れたら、いよいよゲーム開始だ。

10月9日の15時以降は別の都市を舞台にしたツアーに変わる。今の内に、ニューヨークの街並みを堪能しておこう
いわゆる「ガチャ」要素として、本作では「ルビー」を消費してドカンを打ち上げることで、キャラの他、マシンやグライダーがランダムで手に入る
コース名の頭に「3DS」などがついているのは、歴代作品からのコース。出展ハードが明示されているぞ!

 レース中の操作は至ってシンプル。キャラクターは自動で直進するため、方向転換したい場合は指を左右にスライド。アイテムは上にスワイプすれば前に、下にスワイプすれば後ろに向かって使用できる。スーパーファミコンの初代「マリオカート」と比べても格段に操作が簡略されており、混雑する電車の中でも片手で楽々とプレイできるのは、かなり有難い!

 コース上にあるボックスからランダムにアイテムを手に入れ、ライバルとの攻防(妨害)を楽しみつつ、ゴールを目指すというシステムは、スマートフォンになっても変わらず。縦画面でのスライド操作などに最初は戸惑うかもしれないが、何度かプレイすればシリーズ経験者でもすぐに慣れるだろう。というより、移動も妨害も片手で済むため、筆者などはもうコントローラーでの操作には戻れない! とすら思ってしまった。

ゲーム開始時の操作説明は直感的にも分かりやすく、本当に片手で遊べてしまう
操作スタイルは2種類あるが、「ドリフト」はカーブでの操作が難しいため、慣れないうちは「かんたん」がおすすめだ
ボックスから飛び出たアイテム次第では、大逆転も夢じゃない
期せずして1位でゴールした筆者。幸先のいいスタートが切れて、気分もアゲアゲだ!

コースに合わせたカスタマイズが勝敗を左右!?

 本作では、コースによって相性の良いキャラクターやマシン、グライダーが異なるため、コースに適した組み合わせを選ぶことも重要だ。例えば、アイテムスロットは通常は1つだが、コースと相性の良いキャラクターは何と3つまで同時にアイテムが持てる。後述の「フィーバーモード」とも関連するうえ、単純にアイテムの使用回数が増えれば初心者でも勝ちやすくなるので、コースごとに使用キャラクターは意識しておきたいところだ。また、同様に相性の良いカートやグライダーなら、レース中に得られるアクションポイントやコンボの持続時間が増えるため、相性の良い組み合わせが勝敗を左右することも一度や二度ではない。

コースと相性の良いキャラクターなどは、レース開始前の選択画面でも視覚的に分かりやすい
キャラクターなどが持つ固有の「ベースポイント」は、レース終了後に少しずつ増えていくので、どんどん走り込もう!
新たなコースやギフトの解放には、レース結果に応じたポイント数によって得られる「グランドスター」が必要。高得点を達成するには単純な順位だけでなく、コース中のアクションやキャラクターなどの育成を意識することも重要だ

 もともと本シリーズはアイテムの使用による妨害が楽しく、最後まで勝負の行方がわからないところに面白さがある。その本質は純粋なレーシングゲームというより、「スマブラ」シリーズのような乱闘ものに近いため、初心者でも逆転を起こしやすい上記の相性システムは、それこそ本シリーズと非常に相性が良いと感じた。様々なキャラクターやマシン、グライダーを満遍なく使ったほうが有利なので、集めたキャラクターなどが無駄にならない点も、スマホゲームアプリとしては素直にうれしい仕様だ。

ツアー限定のキャラクターも登場するので、「ドカン」の他、ショップやグランドスターで解放できるギフトも活用して、できるだけ多くのキャラクターを集めよう
「スーパーマリオブラザーズ」シリーズではマリオに踏まれまくっていた「ノコノコ」。君に合うコースもあるから大丈夫!

新要素のフィーバーモードが、べらぼうに熱い!

 アイテムを絶妙なタイミングで使用して、他プレーヤーの邪魔をする……固く結ばれた友情にも亀裂を入れかねないシリーズ恒例のシステムは、スマホ版の本作でも健在だ!いや、むしろ「フィーバーモード」なる新要素を引っ提げ、パワーアップしたと言っても過言ではない。この新要素は、アイテムスロットで同じアイテムが3つそろうと発動し、そろったアイテムが使い放題になるうえに、一定時間は無敵状態になる、というもの。もうお気付きだろうか?これはすなわち、フィーバーを発生させたい場合は、必然的にアイテムスロットが3つになる相性の良いキャラクターを使う必要がある、ということだ。

 もちろん、スロットが3つそろわないと意味はないが、初心者でも大逆転を起こすチャンスは増える。賛否両論あるかもしれないが、この新要素のおかげで最後まで気が抜けない「マリカー」らしい絶妙なバランスが生まれている。と、それらしいことを書いてみたが、ぶっちゃけ無敵状態で一方的にライバルたちを蹴散らせるので、バランスとか関係なく、めちゃくちゃスカッとする! もうフィーバーが来ただけでテンション上がる!! フィーバー最高!!! な状態になる。このサディスティックな喜びは、筆舌に尽くしがたい。

「ミドリこうら」でフィーバーが発生した状態。この後、筆者がこうらを他プレーヤーにぶつけまくったことは語るまでもないだろう……
「サンダー」を食らうと持っていたアイテムが消滅し、スピードも遅くなる。通常のアイテムにもかなり強力なものがあるので要注意だ
クッパにミドリこうらをぶつけて喜ぶ「キノピコ」(筆者)。こんなことができるのも、マリカーならでは!
様々なアイテムの攻撃から身を守る「ハート」が出せるのは、ピーチなどの一部のキャラクターのみ。足元をすくわれないよう、自分の身を守ることも時には必要だ

ボーナスチャレンジも楽しい、遊び心が満載の一作!

 その他の新要素として、「ボーナスチャレンジ」も忘れてはならない。これは、指定されたキャラクターやマシンで規定の数のクリボーを倒したり、カロンを踏み潰したりと、通常のレースとは一味違ったお題を楽しむもので、いわゆるミニゲーム感覚で楽しめる。ボーナスチャレンジでも成績に応じてグランドスターが手に入るため、ものによってはレース以上に白熱してしまったのは、ここだけの話だ。

「たおせクリボー」では、キノピオを操作してクリボーを倒していく。ちょっと哀れな気もするが、心を鬼にしてなぎ倒そう!
「ふんづけろ ちびカロン」では、ドンキーコングを操作。カロンなら時間が経てば復活するから、心が痛まない!?

 数々の新要素や、スマホに最適化された簡単操作など、本作は遊びやすさをとことん追求した作りになっており、レーシングゲームに触れてこなかった層でも気軽に楽しめるゲームに仕上がっている。また、レースのCC(難易度)を高めに設定すれば、手強いライバルたちとの競り合いを存分に味わえるので、腕に自信があるプレーヤーでも勝負の駆け引きを楽しめるはずだ。

 配信初日から大きな盛り上がりを見せ、今後の展開も待ち遠しい本作。シリーズ経験者も未プレイの方も満足いただける仕上がりになっているので、ぜひマルチプレイ実装前に遊び倒し、来るべき対人戦でのドンパチレーシングに備えて腕を磨いていただきたい。機会があれば、戦場(コース場)でまた会おう!

キャラクターやマシン、グライダーは、コインでも購入できる。「ドカン」以外の手段でも集められるのは、ライトユーザーに親切な設計だ
ノコノコが弾けるような笑顔を見せるのは、マリオカートだけ!? 普段は脇役のキャラクターも活躍させてみよう!