「DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)」レビュー

DAEMON X MACHINA

血と鋼鉄の世界に興奮が止まらない!戦場でのハクスラとカスタマイズ要素が熱い新時代のメカアクション!

ジャンル:
  • メカアクション
発売元:
  • マーベラス
開発元:
  • マーベラス
プラットフォーム:
  • Nintendo Switch
価格:
7,800円(税別)
発売日:
2019年9月13日

 マーベラスは、Nintendo Switch用の完全新作メカアクション「DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)」を9月13日に発売する。

 ゲームの基本的な流れは、ミッションを受注して戦場で戦闘→帰還後に戦闘準備→再び戦場へ、という至ってシンプルなもの。だが、そこにアーマーや武器の収集要素、人体も含めた幅広いカスタマイズ、そして傭兵たちが織り成す熱い人間模様も相まって、本作は止め時が見つからない作品に仕上がっている。

 なお、今回のレビューにあたっては、HORIから発売予定の拡張コントローラーを触る機会にも恵まれた。こちらの感触も含め、本作のアクションゲームとしての面白さを存分に語っていくので、傭兵志願の諸君におかれては、しばしお付き合い願いたい。

専用グリップでテンション1,000%アップ!早速プレイしていきます

敵性AIと人類との果てしない戦いに、ルーキーとして参戦!

すべては月の落下から始まった……

 本作の舞台となるのは、月の半分が落下した世界。月から放出された「フェムト粒子」は、新たなエネルギー資源として人類に恩恵をもたらす一方で、希少なエネルギーを巡っての戦争の引き金ともなった。そんな中、世界復興のためのAIロボットたちが突如、人類に反旗を翻し、通称「イモータル」として人類排除を開始。これに対抗するのは、フェムトの影響で特殊な能力を得た「アウター」と呼ばれる者たち。彼らは外部装甲「アーセナル」を起動できるがゆえに、プレーヤーをはじめ多くの者は、傭兵として日々戦いに身を投じることとなる。

突如として月が崩壊し、その半分が地上に落下。月が落ちた日は後に「目覚めの日/THE FIRST DAY」と呼ばれた
フェムトを動力源とするアーセナル。配色は最初から自由に変えられるが、より好みに合った機体にするためにも、デカールや装備をどんどん入手したい
アウター(≒傭兵)同士は時に協力したり、時に敵対したりと一筋縄ではいかない曲者ぞろい。彼らの戦場でのやりとりから、様々なドラマが生まれる

キャラクターメイキングを経て、いざ戦場へ!

 本編では、最初にプレーヤーの分身となる主人公のキャラクターメイキングを行なう。メカアクションゲームには珍しく、本作は性別や髪型、目、傷、化粧など、色も含めてかなり細かく調整できる。拘りのある方はキャラクターを作り込んでみるのも一興だろう。ただし、実は後からでも名前以外は変更できるので、1秒でも早くプレイしたい!という方にも配慮した設計となっている。

タイトル画面にも映っていたプレーヤー(男)のデフォルトの姿。声帯(ボイス)は初め、男女ごとに3種類しかないが、ストーリー進行とともに追加される
筆者は安定の紫頭。いつもはチャラい感じに作るが、今回は傭兵ということもあって、傷やヒゲを足して硬派を気取ってみた
傭兵の世界観だからか、金さえ積めば性別から何から、いくらでも変更できる。そう、お金さえあれば!

 キャラクターメイキングを終えたところで、主人公はルーキーとして、傭兵登録と適性検査を受けることになる。本編は「オファーオーダー」というミッションを受け、それをクリアしていくことで傭兵のランクが上がり、また新たなオーダーを受ける、という流れでストーリーが進む。無料体験版でもプレイできる最初のランクEのオーダーは、操作確認も兼ねたチュートリアルのようなものが多いので、気楽に臨んで大丈夫だ。操作に慣れつつ、イモータルをガンガン蹴散らそう!

 なお、本作はメカアクションゲームらしく操作できるボタンは多いが、画面の中央に捉えた敵は自動でロックオンしてくれるうえに、ロックオンされた敵を自動で攻撃する武器もあるため、操作は比較的シンプルに仕上がっている。以下、本稿ではデフォルトのキー設定でレビューを進めるが、本作はオプション画面で自由自在にボタン配置を変更できるので、ぜひ自分好みに調整してみてほしい。

アウターに情報を伝達し、戦闘などのアシストをしてくれるナビゲーションAIの「フォー」
戦闘中も味方の傭兵はしゃべりまくる!余裕が出てきたら彼らのやりとりにも耳を傾けてみよう。いろんな人間関係が見えて、物語の理解も深まるはずだ
時にはオーダー内でイベントシーンが挟まることも。いわゆるボス戦である大型イモータルとの戦闘は、演出も相まってテンションが爆上げ!
ボタン配置の他、HUD(画面上の情報)が多いと感じる場合も細かくオフにできる

アーセナルとアウター、今宵はどちらでオーダーに挑む?

鋼鉄の機体で、戦場を縦横無尽に駆け巡れ!

 さて、ここからはいよいよ新兵の初陣だ。時には味方のサポートもあるかもしれないが、一歩外に出れば、そこは戦場。己の拳も含めて手持ちの武器をフルに活用し、時には敵の武器を利用し、その辺の障害物をぶん投げてでも生き延びる……。そんな戦場のリアルをゲームとして体験できるのが、デモンエクスマキナにおける戦闘の最大の特徴だ。

 まずは何と言っても、アーマーや武器の現地調達は押さえておきたい。本作では、イモータルによってAIを上書きされた敵性アーセナルや、敵対する傭兵も登場する。これらの敵機を撃破し、残骸に近づいてAボタンを押すだけで、なんと敵の装備を奪い取れるのだ! 手元に武器がなければ、武器を取ってそのまま使えばいいし、アーマーが破損していれば、その場で換装もできる。嗚呼、素晴らしき哉、現地調達! こうやって先人たちも敵の屍を踏み越えて生還したのかと思うと、新兵としては感無量である。

 なお、撃墜した敵機から取得できる装備は1体につき1つだけなので、「目当てのアーマーを揃えたい!」などという場合は、「フリーオーダー」がお勧めだ。オファーオーダーと違って何度でもプレイできるフリーオーダーは、クリアすれば報酬も入手できるため、装備集めと同時にお金も集まる。不要なパーツは売ってお金にすればいいので、傭兵にとっては、まさに一石二鳥のオーダーなのだ。お気に入りの装備や、より強力でカッコイイ(ここ大事!)装備を入手できるまで、ハックアンドスラッシュを繰り返す。そんな底なし沼にハマる面白さを、ぜひとも体感してほしい。

取得した装備は拠点に送ったり、条件次第で、その場で換装できたりする。戦闘中で余裕がなかった場合も、帰還までの60秒で取得できるのが地味にありがたい
同じ装備でも「アタッチメント」の枠が異なるので、より強力な装備が欲しい場合は、必然的に枠が多い装備を探し求めることに。嗚呼、底なし沼よ……!

 さらに、本作では戦場にある車両や道路標識、果てはアーセナル用のVP(耐久力)回復タンクまで、武器として転用できる。ただの障害物が、傭兵の手にかかれば凶器に変わるわけだ。ハリウッド映画ばりの「その辺にあるものは何でも利用してやるぜ!」的なアクションは、決まると爽快感が半端ない。ぜひ敵の隙を見て、狙ってみよう。

道端に放置されている車は、近づいてAボタンを押すと鷲づかみにできる
車を敵に投げつければ、大爆発!!
道路標識は引っこ抜くと近接武器になる。そのまま敵に叩きつけてやれ!

 ここまでお読みいただいた方の中には、何だか操作が難しそうだと思われた方もいるかもしれない。だが、そんな心配はご無用だ。例えば、バレットの武器には弾数の制限があるが、小型イモータルを破壊すれば弾をポロポロ落とすので、戦場での弾切れは基本的に心配なし!さらに、ロックオンされた敵を自動攻撃する武器の存在や、フェムトを消費して「ミラージュ」という自機の分身を作れるなど、アクションのハードルを下げる要素が満載だ。

 正直に言うと、筆者もアクションは苦手な部類なので、プレイ中は如何にカッコイイ機体を作れるかに専念していた。極端な話、慣れるまで攻撃は自動武器に任せ、自身はアナログスティックでの移動とRボタンでのブースト(ダッシュ/回避)に専念しても、戦闘はどうにかなる。車のぶん投げなどは慣れてきた頃に試せばいいのだ。それだけ本作は、アクションが苦手な方でも楽しめるように丁寧に作られている。

序盤で入手できるアサルトライフルの「グリムリーパーAT」。このAT付きの武器は自動射撃を行ってくれるので、メカアクション初心者には超お勧めだ!
ショルダーウェポンに装備できるミサイルは、ロックオンされた複数の敵をLボタンで一度に攻撃できる。群がる敵に効果的なので、慣れてきたら攻撃に織り交ぜてみよう
破壊して出現する回復エリアに入ると、VPが回復するタンク。戦場のあちこちにあるので、アーセナルの耐久力が減ったら無理せずに壊そう
右のアナログスティックを押すと発動できるミラージュ。オートで動き回る分身がいれば単純に戦力が倍になるうえ、囮にもなるので、かなり使いやすいシステムだ

生身をベースに、超絶プレイで戦場を撹乱!?

 アーセナルの次は、アウターでの戦い方も紹介したい。「えっ生身でも戦えるの?」と思った方。イエス!! 本作ではXボタンでアーセナルの乗り降りができるため、メカファン憧れの「人間VSロボット」も実現できるのだ。とはいえ、それはもちろん生易しいものではない。アーセナルの初期耐久力が1,000以上あるのに対して、アウターの初期耐久力はたったの3。リアルすぎて笑えてくるレベルだ。とはいえ、攻撃手段の「ショット/チャージショット」が弾数無制限のうえ、グレネードの威力や範囲が魅力的なので、腕に自信のある方には、ぜひアウターでのプレイも挑戦してほしい。

 アウター自体は人体改造によって、耐久力を1ずつ増やしたり、腕をブレードにできたりする。アクションが苦手な方には正直ハードルが高いアウタープレイだが、アウターだけでなく、アーセナルにプラス効果を及ぼす改造もある。費用はかかるが、プレイを楽にする意味でも改造はやって損はないだろう。中にはアウターの見た目に大きく影響を及ぼす改造もあるので、ビジュアルの変貌が気になる方は慎重に。とはいえ、金を積めば改造はリセットできるため、初めは難しく考えずに、好きに改造するのも一興だ。

アーセナルはどこでも自由に乗り降りが可能。とはいえ、高い所から飛び降りたらアウターは即死するし、放置した機体も敵の攻撃をくらうので、場所には注意が必要だ
メインの攻撃手段はアウターの周りを漂う射撃機構。某ロボットアニメのサイコミュ兵器を彷彿とさせるのは気のせいか(グッジョブ!)
アウターの改造レベルが上がるにつれ、どんどん特撮アニメの改造人間みたいになっていく(最高か!)

HORI製「携帯モード専用グリップコントローラー」の魅力!

 このあたりで、本作をイメージしたHORI製の拡張コントローラーにも言及しておきたい。まずは何と言っても、程良い触り心地とボタンの大きさが嬉しい。長時間でも疲れないうえに、左手/右手の武器にあたるZL/ZRボタンが大きいので、連打が心地いいのだ。

 また、連射機能のあるマシンガンを装備してTURBOボタンをオンにすれば、連射ホールドで弾数が尽きるまで自動で撃ち続けてくれる。先ほど紹介したAT機能のある武器と併用すれば、かなり快適に戦闘ができるのは言うまでもないだろう。

 ジャイロセンサーやHD振動などの機能が制限される難点はあるものの、それらを差し引いても快適にプレイできるメリットは大きい。長時間どっぷりとプレイする予定のある方には、お勧めのコントローラーだ。

TURBO設定時はライトが光るので分かりやすい
本作のシンボルマークに合わせたXボタンをはじめ、赤と黒を基調としたデザインがすこぶるカッコイイ!
背面にはそれぞれFL、FRボタンがあり、任意のボタンを割り当てられる

戦場で交錯する傭兵たちの思惑

 本作に登場するNPCの傭兵についても触れておきたい。序盤から様々な傭兵と出会うことになるが、彼らはたいてい異なる傭兵集団に所属している。例えば、某ロボットアニメの赤い人と白い人にしか見えないクリムゾン・ロードとディアブロ。彼らが所属する「バレットワークス」は軍隊出身者が多く、軍隊色が強い。一方で、脳筋キャラのガルガンチュアが所属する「西の7人(ウェストセブン)」は、実刑判決を受けた犯罪者で構成されているなど、かなり毛色が違う。

 互いに経歴も思想も異なるため、時に協力し合い、時に対立が起きることで、本作では様々な人間ドラマが生まれる。優れたメカアクションゲームの根底には、優れた物語と人物描写がある。その意味で、彼ら傭兵たちの生き様も大きな魅力の一つであり、アクションが苦手な方でも本作を楽しめる要因となっているのだ。

2人称が「君」のエースパイロット、クリムゾン・ロードと……
そんな彼に勝ちたい年下のディアブロ。中の人(声優)や設定からして、狙いすぎじゃないですか!?(めちゃくちゃ褒めてる)
初登場のインパクトがヤバいガルガンチュア。どいつもこいつも、キャラが濃い!

マルチプレイにも期待!新時代の幕開けに相応しい堂々たるメカアクション

 最後に、今回は発売前のプレイということもあり、マルチプレイを存分に楽しむことはできなかったが、NPCを引き連れてのプレイだけでも、バラエティ豊かな大型イモータルとの戦闘を体験することはできた。発売後は、ローカル通信やオンラインプレイで協力プレイだけでなく、対戦もできるようなので、また違った面白さを堪能できるだろう。

 装備の現地調達によるハクスラ要素や、人体改造まで可能にしたカスタマイズの幅広さ、メカ、ロボット、SF好きにはたまらない設定など、メカアクションとしては文句なしの本作。集まった装備を前に、あーでもない、こうでもないと試行錯誤しつつ、自分が思う最高にカッコイイ機体を作り上げること自体が、実に悩ましくも楽しい時間をもたらしてくれるのだ。

 また、本作は序盤を楽しめる無料体験版が、ニンテンドーeショップで絶賛配信中! セーブデータは製品版への引継ぎも可能なので、傭兵になろうか迷っている方は、まずは無料体験版だけでもプレイしてみてはいかがだろうか。そうすれば、あなたも血と鋼鉄の世界から離れられなくなり、理想の機体作りという底なし沼に沈みたくなるはずだ。

四足歩行の大型メカに興奮メーターが振り切るも、この後あっさりやられる筆者……4人そろったらリベンジしてやる!
あっという間に現れ、彼方へと走り去っていく列車型のイモータル。スピード勝負になるので、撃破には人数もさることながら、高火力の武器が必要か?
Eランクのクリア後に、僚機に設定できるジョニー・G。マルチプレイにも連れていけるので、設定できるキャラが増えれば、NPCだけでも勝機を見いだせるかもしれない
今回のプレイで活躍してくれた愛機「タロウ★スペシャル」。アーセナルの名前も自由に付けられるので、世界でひとつだけの機体を目指そう!