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「艦これ」2014年夏イベント プレイガイド第1回 -AL作戦-
ベテラン提督も驚き! 予想外の高難度に悪戦苦闘の序盤戦
(2014/8/19 00:00)
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」にて、2014年夏のイベント「期間限定海域【AL / MI作戦】」が、8月8日から29日11時までの予定で開催されている。本作でのイベントはゴールデンウィーク前後に行なわれた春イベント以来、3カ月ぶりの開催となる。
これまで昨年の夏イベントから今年の春イベントまで担当してきた筆者が、今回もイベントに挑戦。全3回の予定でプレイガイドをお伝えする。
第1回となる本稿では、序盤戦となる「AL作戦」のプレイガイドをお送りする。イベント期間はまだ10日ほど残っているので、まだイベントには手をつけていないという方、どうしてもうまく攻略できないという方も、こちらを参考にしながら挑んでいただければ幸いだ。なお記事の途中にはプレイ動画も掲載しているので、合わせて参考にしていただきたい。
艦隊を二分する“二正面作戦”
今回のイベントでは、新たに実装された多方面作戦システムにより進行する。従来のように、強力な艦娘をどんどん投入すればいい、というものではない。先々を考えて艦隊を編成する必要がある。
多方面作戦システムについては、まず公式Twitterでの説明をご覧いただきたい。
・「艦これ」開発/運営Twitterアカウントのツイートより引用
【AL作戦】及び【MI作戦】で構成される本作戦は、二正面作戦です。それぞれの作戦に出撃した艦娘は、別正面の作戦には投入できません。艦隊戦力の配分への戦略、そして最深部へ進攻する提督方は、不測の事態に備え、艦隊戦力を温存しておくことも重要です。
二正面作戦とは、戦力を二分し、2つの作戦を別々の場所で同時に遂行するというものだ。よって、一方の作戦に出撃した艦娘は、もう一方の作戦への出撃は許されない。ゲーム的に言えば、AL作戦に出撃した艦娘には“AL作戦出撃済み”のフラグが付き、以後は他の作戦や支援艦隊に編入して出撃することが不可能になる。
イベントは、最初にAL作戦、次にMI作戦という順番で進行する。つまり、AL作戦に投入した艦娘は、以後の作戦には参加できないということだ。AL作戦に艦隊の主力をつぎ込んでしまえば、MI作戦ではまともな戦力を出せなくなる。主力を温存しつつ進軍するという、今までとは違う発想が求められる。
またイベント海域は、艦隊司令部レベルが一定以下の場合は、敵戦力が弱くなるという仕掛けになっている。特にAL作戦では敵の強さが大幅に変化するので、新米提督でもクリアのチャンスは十分ある。なお筆者は執筆時点の艦隊司令部レベルが105なので、おそらく最も強力なタイプの敵艦隊が出現していると思われる。それを踏まえて、続きをご覧いただきたい。
序盤戦と侮るなかれ! 第1海域「北方AL海域へ進出せよ!」
第1海域は最初のイベント海域ながら、複雑なルートを持つマップとなっている。出現する敵艦隊はルートごとに異なるが、いずれも高難度で、道中の大破撤退が頻発する。これまでのイベントの第1海域と比べてもかなり難しく、加えて多方面作戦システムのため、先々の進行を考えて艦隊を編成すると、難易度はさらに上がる。
1戦目はルート分岐前なので編成を問わず共通。敵艦隊は重巡以下の比較的軽量な艦が中心だが、加えて潜水艦も登場する。高レベルの場合は潜水カ級のeliteが現れ、単縦陣形からの開幕雷撃で、何もしないうちに大破させられることもある。対潜能力を持つ艦を1つは入れて、せめて雷撃戦での攻撃は止めたいところだ。
また駆逐艦は後期型という新型が登場。見た目は普通の駆逐艦のようだが、実際はflagshipを凌ぐほどの能力を持っている。元が駆逐艦とはいえ、砲撃・雷撃とも地味にダメージを与えてくるので油断ならない。駆逐艦後期型は、今回のイベントでは今後も続々と登場してくる。
1戦目を突破すると、大きく分けて北、中央、南の3つのルートに分かれる。最も軽量な艦隊にできるのは中央ルートで、駆逐艦4隻をベースに、巡洋艦や航空戦艦を含めると通れるようだ。問題は駆逐艦が多いことから攻撃力が不足しがちなこと。さらに2戦目が夜戦となるため、1発大破も出やすい。メリットは他のルートが4戦になるところが、ここだけ3戦で済むことだ。高レベルな駆逐艦が揃っているなら選ぶ価値はあるが、縛りが厳しい割には楽なルートとは言えない。
次は北ルート。軽空母2隻と駆逐艦2隻をベースに、巡洋艦や航空戦艦を含めるとこのルートを取りやすい。このルートでは夜戦がないというのが最大のメリット。ただ登場する艦は空母や戦艦のflagshipで、4戦あるため消耗も激しい。駆逐艦や軽空母は装甲が薄く、狙われると大ダメージになることが多いため、やはり途中撤退が増えてしまう。
南ルートは最も縛りが少ないルート。駆逐艦または巡洋艦を2隻以上入れていれば、このルートを通れる。ただし空母系を3隻以上、潜水艦を4隻以上だと、他の艦種を問わず北へ進み、北西の外れルートが確定するので、そうならない範囲で編成する必要がある。メリットは編成の自由度の高さで、AL作戦での戦力温存を狙いたい人にはありがたい。ただ道中には夜戦があり、flagshipタイプも多数登場する。敵の強さで見ると、このルートが最も厳しい。
筆者は手元の戦力と先々のことも考慮し、南ルートで進行した。最初は様子見もあり、平均レベル30程度の重巡2隻、軽巡2隻、軽空母2隻で進行していたのだが、やはり途中撤退が非常に多かった。さらにボス手前の戦闘をクリアしても、その後外れルートへ行ってばかりになった。これがこの海域のもう1つの難点で、ボスに到達するには高い索敵値が必要になる。偵察機や電探を過剰に積んでいないと、ボスと戦うことさえできない。
索敵値を達成するため、さらに戦力が削がれて難しくなってしまったので、ここで戦力を増強。レベル90台の航空戦艦2隻と雷巡を加え、重巡1隻と軽空母2隻という編成にした。これなら無理なく索敵値も稼げて、かつ道中の大破撤退も少しは減った。とはいえ夜戦では軽空母2隻が参加できないため、敵戦艦のみならず後期型の駆逐艦の攻撃で1発大破するという事態は変わらず。ボス到達率は5割に達しない状態だった。
なお航空戦艦や航空巡洋艦を採用する際の注意点として、搭載する水上機は爆撃機ではなく、「零式水上観測機」などの偵察機にした方がいい。爆撃機だと1戦目で攻撃対象が潜水艦になってしまい、他の艦を攻撃できなくなってしまうためだ。
海域のボスは、「重巡リ級改flagship」。最強の重巡ではあるが、戦艦相手ほどの堅さはなく、随伴艦も戦艦や空母はいないため、撃破はさほど難しくない。道中の夜戦や強烈な艦隊をかいくぐる方がはるかに難しく、ボスに到達できさえすれば何とかなる。毎回ボスを撃破できれば、最短6回で海域を突破できる。
過去のイベントにも参加してきたベテラン提督にとっては、先々の作戦を見越した編成が求められることを差し引いても、敵の編成や夜戦があまりに強烈で、「第1海域からこの難しさかよ!」と叫びたくなるほどの高い難度となっている。
海域撃破ボーナスは、駆逐艦「春雨」と「特注家具職人」。「春雨」は回避能力が付いた対空機銃「毘式40mm連装機銃」を装備している。