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【E3 2014】「バットマン:アーカム・ナイト」プレイアブルバージョンを体験
大活躍のバットモービル。戦闘システムも多彩な新要素が盛り込まれる
(2014/6/12 13:37)
米Warnerが2015年に発売予定のPS4/Xbox ONE向けアクションアドベンチャー「バットマン:アーカム・ナイト」は、「バットマン アーカム・アサイラム」、「バットマン:アーカム・シティ」を手がけたRocksteady Studiosが手がける作品で、ファンの期待が非常に高い作品だ。
今作の最大の特徴は「バットモービルに乗れる」ところにある。E3ではデモプレイを見ることができたが、クローズドブースではデモプレイのパートを実際にプレイできた。本稿ではプレイの感触をお伝えしたい。バットモービルがかなり楽しくゲームに盛り込まれているのを実感できた。
戦闘システム、バットモービルを活用した謎解きなど、すべての要素がパワーアップ
「バットマン:アーカム・ナイト」の今回のプレイ部分は、悪役の1人「スケアクロウ」が、薬品会社エース製薬の工場を占拠しており、ここにバットマンが向かうというところから始まる。まずバットマンは特殊な装置がついたバットラング(ブーメラン)を投げる。バットラングは建物の周囲を回り、視界はバットラングからのものに切り替わる。海の上に浮かぶ巨大な工場が映し出される。
ここで“サーチ”を行なうことで、工場にとらわれている人質がどこにいるかがわかる。とらわれている5人を助けるのがミッションの目的だ。最初の人質は数人のテロリストに囲まれている。ここでシリーズおなじみの格闘戦が始まるのだが、これまでの戦いに比べ、システムが洗練され、戦いやすくなっていた。
敵に殴りかかり、攻撃に対してはカウンターを出していく基本的なプレイは同じだが、ボタンを組み合わせることで敵の武器が奪えたり、強力なテイクダウン攻撃が出せる。これまでの作品ではコンボを稼がないと特殊攻撃は出せなかったが、今作では戦いに自由度が広がりより多彩な攻撃が出せる。より多彩な戦いが楽しめるようだ。
そして“バットモービル”である。今作の大きな目玉がバットマンの車バットモービルに乗ることができる点だ。「バットマン:アーカム・ナイト」のバットモービルは高速で走り回れるのはもちろん、“バトルモード”に切り替えることで、砲塔から砲弾や機関銃、ミサイルを発射する戦車のようなアクションができる。バトルモード時は、4つの車輪が独立して動きスティックで前後左右に移動する高い機動性を発揮する。敵の車両と戦いを繰り広げるシーンもふんだんに用意されている。
また、ウィンチを打ち出し、様々な物を牽引できる。今回は道をふさぐ扉をウインチで引っ張って破壊したほか、動力の止まったエレベーターをウィンチで持ち上げるといったアクションもあった。バットモービルは呼ぶことでどんな場所からもバットマンのもとに駆けつける。また、操作を切り替えることでいつでも遠隔操作が可能で、建物の外からウィンチを打ち込み、障害物を引っ張って取り除いたり、砲塔を操作して敵を排除することもできた。今作では様々な部分でバットモービルを活用していくのだ。
このほかにも敵を強襲するとスローモーションになりカメラを動かし標的を選ぶだけで次々と敵をノックダウンできる新戦法や、突進してくる敵にバットラングをカウンターで当てる要素など、基本システムに新要素やアレンジが入っており、これまでのシリーズをさらに楽しくしようという開発者の強い思いが感じられる。今作は特にシリーズのファンの心を揺さぶる、ファンの期待に応えた作品だという印象を持った。
今作ではやはりグラフィックスが美しい。細かくパーツ分けされたバットマンのスーツ。工場の不気味さ、変形するバットモービルのかっこよさ、そしてゴッサムシティの広大さ。今回のプレイでは体験できなかったが、ゴッサムシティを移動する“飛行”もより自由度が高くなっているようで、急降下したり、翼を広げて滑空するアクションも強化されている。さらに今作では、ドライブゲームさながらにバットモービルで地上を走り回ることも可能だ。
そして今回のデモでは大いに気になる“謎”が提示された。敵としてバットスーツそっくりな装甲服に身を包んだ男が登場するのだ。彼こそが本作のタイトルである「アーカム・ナイト」だという。何らかの理由でバットマンのスーツが奪われたのか? そもそもそのマスクの下の正体は? ストーリーも大いに気になる。2015年の発売が待ち遠しい作品である。