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2K、マルチプレイサバイバルアクション「Evolve」体験会を開催

SF武器に身を包み、モンスターを追い詰めていく4人のハンター

SF武器に身を包み、モンスターを追い詰めていく4人のハンター

強力な武器を使うアサルトのMARKOV
サポートのHANKは味方を助けてくれる。今回体験して一番楽しかったクラスだった
4人で連携して戦えば、ゴライアスの膨大な体力も削っていくことが可能だ
ゴライアスは1人にターゲットを絞って攻撃してきやすい。いかに仲間を守るかがテーマとなる

 ゲームの感触として、まずはハンター側のプレイ体験から紹介していきたい。ハンター側は最初はモンスターを追跡し、追い詰めていくこととなる。モンスターの足跡は光っているので、これを探す。また、モンスターが鳥のいる場所を通ると鳥は驚いて飛び立ってしまい、ここが目印となる。いかにモンスターを進化前に追い詰めるかがハンター側のテーマとなる。

 体験会でプレイできたマップはかなり入り組んだ地形のジャングルとなっている。大きな木が生い茂り、巨大な岩が地面からつきだしあちこちが崖の様になっている。ハンター側はまずドロップシップから降下し、惑星シアに降り立つ。ハンター達はジェットパックを装備しており、活用することで高く飛び上がることもできる。

 ジャングルにいるのはゴライアスとハンターだけではない。様々な野生動物がいて、ハンターに襲いかかってくる場合もある。沼には“エリート”と呼ばれる強力なモンスターがいて引きずり込まれて倒されてしまうこともあった。ハンター側は孤立しないように、できるだけ固まらなくてはならないが、モンスターを見つけると先行しがちになる。周りを見る冷静さが求められる。

 ハンター側の“理想”はアサルトが攻撃を引き受け、サポートとメディックがアサルトをバックアップし、トラッパーがMobile Arenaでフィールドを制限した後、Harpoon Gunで動きを止めるというものだが、実際戦いが始まると、全くもってうまくいかない。敵対するモンスターもプレーヤーが操っており、誰かに集中攻撃されるともう陣形はめちゃくちゃになってしまう。何度も練習しなければ、かっちりとした動きはできないだろう。

 それでも各ハンターをプレイしている感触は楽しかった。アサルトはとにかく前に出て「うりゃあ!」という感じでAssault Rifleを当てまくり、Lightning Gunを当てるために接近を狙っていくのが熱いし、サポートは狙われたハンターをシールドで援護するのが楽しい。ボムを落下させるOrbital Barrageが当たったときの爽快感は格別だ。

 今回、最もかっこいいなと思ったのがメディックだ。味方へのヒールがメインだが、隙あらばAnti-Material Rifleで味方のダメージを増やすことができるし、Tranquilizer Rifleは敵の姿を浮かび上がらせてくれるので、うまいメディックは攻撃のサポートとしてもとても有能だ。ただメディックはモンスターにとって最大の脅威でもあるので狙われやすい。いかにメディックを守れるかもハンター側のテーマとなる。メディックはライフルのスコープを使った索敵もでき、いち早く敵の位置を他の仲間に伝えられるのも良かった。

 トラッパーはもっと能力を生かして活躍できれば、かなり気持ちいいだろうなと感じたクラスだった。トラッパーの能力をうまく使えれば、パーティの力は跳ね上がるのではないだろうか。Sound Spikeを埋め込むことで敵の位置を追うことができ、このスパイクは最大で8本まで使えるのだが、敵を追いながら使ってもあまり効果がなかったし、現時点では有効範囲も短く感じた。Harpoon Gunでの足止めはうまくいくとかなり有効だ。足止めできた敵にサポートがOrbital Barrageを当てることができた時は、たまらない達成感を得ることがでた。

 今回のプレイで1番の苦労は、ゴライアスが見つけられないということだった。きちんと考えて逃げに徹するゴライアスは見失うとなかなか見つけられない。そうなればゴライアスに進化の機会を与えてしまうわけで、気持ちはどんどん焦ってしまう。トラッパーのSound Spikeをもっと有効に使えることができればいいのかもしれない。

 だからこそモンスターを見つけられたときの楽しさは大きい。適度に距離を取り、少しずつダメージを与えていくのは“仲間と協力している”という実感がわく。もっと慣れてくれば、仲間の射線を意識して逃げるといったこともできそうだ。4人で巨大な敵を追い詰めていく感触はゾクゾクする楽しさがある。モンスターの背中に弾を集中したり、ジェットパックで高いところに駆け上がり下に向かって弾を撃ち込むときなどは、「逃がさないぜ」という気持ちになる。

 3段階まで進化したモンスターに対しては、これまでの追う立場と追われる立場が逆転する。モンスターの巨大さ、強力な攻撃力にハンター側は思わずひるんでしまいかねないが、だからこそチームワークを強めて戦っていきたい。ハンター側が全て倒されてしまうとモンスターの勝ちとなるが、倒されてしまった場合もモンスターに捕まって捕食されなければ、仲間によって3回まで復活できる。また、復活できなくなっても、一定時間誰かが生き残っていればドロップシップが再降下し、ハンター達は再出撃できるようになる。逃げ回りつつ、全滅しないように戦うのも楽しい。

 ちなみに、今回のルールでは4人のメンバーは固定で、メディック2人とアサルト2人、といった編成はできなかった。固定メンバーだからこそお互いの特性を活かした戦い方を追求できると感じたし、自分と他のハンターの役割をしっかり意識した戦い方ができた。

(勝田哲也)