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2K、マルチプレイサバイバルアクション「Evolve」体験会を開催

狩るか、狩られるか!? ハンターとモンスターが繰り広げる4対1の戦い

2月開催

 2Kは、Turtle Rock Studiosが開発するマルチプレイサバイバルアクション「Evolve」の体験会を開催した。イベントではTurtle Rock Studiosで本作のプロデューサーを務めるJonathan Bloch氏や開発スタッフが来日し、彼等のレクチャーを受けながらゲームをプレイすることができた。

 「Evolve」はプレイステーション 4、Xbox One、Windows PC向けに欧米で2014年秋の発売を予定している。モンスター1体にハンター4人で立ち向かうサバイバルアクションだが、ハンター4人のみならず、モンスターもプレーヤーが操作できるというのが最大の特徴だ。なお、日本国内における発売はプレイステーション 4およびWindows PCとしており、Xbox Oneについては調整中。日本国内の発売時期に関しては現在未定となっている。

プレーヤー同士だからこそ予測できない、生き残りをかけた戦い

本作のプロデューサーを務めるTurtle Rock StudiosのJonathan Bloch氏
体験会ではALIENWAREのPCで4対1の戦いを楽しめた
手前からメディックのVAL、トラッパーのGRIFFIN、アサルトのMARKOV、サポートのHANK

 イベントでは最初に、Bloch氏によってゲームの概要が語られた。「Evolve」を開発したTurtle Rock Studiosは「Left 4 Dead」や「Counter Strike Condition Zero」を手がけ、「Counter-Strike: Source」の開発にも関わったスタジオで、2002年に創設された。「Evolve」はTurtle Rock Studiosの最新作となり、2011年頃から開発しているという。

 “新しいタイトルを開発したい”という想いの元、「Evolve」は「Left 4 Dead」での協力プレイと、「Counter Strike」シリーズの対戦プレイを融合させるというアイデアが最初に生まれた。そこから4対1という本作の基本スタイルが固まっていった。世界観は人類が宇宙にまで進出したSF世界であり、「シア」という惑星の上で、4人のハンターと、1体のモンスターが対決することとなる。

 4人のハンターはそれぞれ異なる特性を持っており、チームとしてモンスターに立ち向かう。モンスターは強く、さらに“進化”することで一層強力になる。「『Evolve』がこれまでのタイトルと大きく異なる点は、プレーヤーがAIの操るモンスターと戦うのではない、という点だ。AIの場合は攻撃パターンの分析や、動きの想定が可能だが、プレーヤーが操るモンスターはまさに予測できない。毎回戦う度に異なる展開が待っている」とBloch氏は語った。

 4人のハンターはそれぞれ異なる力を持っている。アサルトのMARKOVは攻撃力に特化したキャラクターであり、Assault Rifleで遠距離ダメージを与え、近距離ではLightning Gunで大ダメージを与えることができる。他にも地雷や、一時的にモンスターの攻撃を防ぐシールドをを張り巡らせることができる。パーティの切り込み隊長であり、敵に肉迫し、Lightning Gunをいかに当てるかが鍵となる。

 GRIFFINはトラッパーであり、モンスターを追跡し、移動を制限するスキルを持っている。Sound Spikeを埋め込んでモンスターの位置を判別し、Mobile Arenaというバリアのような半球状の障壁を張り巡らしモンスターを閉じこめることができる。さらにワイヤーのついたHarpoon Gunでモンスターを足止めできる。攻撃はSubmachine Gunの連射で敵の体力を徐々に削っていく。敵の足を引っ張る術に長けたキャラクターだ。

 HANKはサポートで、攻撃・防御共に味方の力を増すスキルを持つ。Shield Gunは狙った味方を一時的に無敵にすることができる。また、Cloaking Deviceは自分を含む周囲の味方を透明化できる。Orbital Barrageは強力な爆撃を行なえる。投下地点を指示してから攻撃まではラグがあるので、敵の位置を予測しなくてはならない。メインウェポンとしてはモンスターを切り刻むLaser Cutterを持っている。

 唯一の女性キャラクターとなるVALは味方を回復するメディックだ。Medgunで狙った味方を回復できる上、Healing Burstで自分の周囲に回復フィールドを張り巡らすこともできる。さらに攻撃を補助する能力も持っており、Anti-Material Rifleでモンスターの装甲に穴をあけ味方のダメージを増加させることができる。また、Tranquilizer Rifleも持っており、モンスターを弱体化できる上、一定時間マーキングし、味方に敵の姿を知らせることができる。メインウェポンが狙撃ライフルなので、敵を見つけやすいところもある。

 このハンターたちと戦うモンスターは直立したトカゲのような「ゴライアス」。上半身が大きく手が長いため、体型的にはゴリラのようだ。走るスピードはハンター達よりほんのちょっと早い程度だが、ジャンプで長い距離を移動できる。突進や、岩を投げたり、口から炎を吐くといった特殊能力があり、ハンターと比べるとぐっと強力だ。ゴライアスは「嗅ぐ」という能力で、周囲をスキャンし、餌になる生物や、ハンター、そして敵対的な生物などを探知することができる。

 ゴライアスの最初の目的は「生き残ること」だ。ゴライアスは強力なモンスターであるが、4人に囲まれればやられてしまう。ゴライアスは餌となる野生動物を補食することで進化メーターを上昇させ、3段階まで進化することができる。3段階まで進化したゴライアスは強力な攻撃力を発揮し、「狩る者と、狩られる者」の立場は完全に逆転する。モンスターの進化によってゲーム性が大きく変わるところが、「Evolve」の大きな魅力だ。

 今回はハンター4人とモンスターが戦う「Hunt」というモードをプレイした。ハンターがモンスターを追い、モンスターは逃げながら進化を狙い、そして逆襲に転ずる。「Evolve」の4対1の戦いを、きちんと楽しむことができた。次ページからは、感触を語っていきたい。

(勝田哲也)