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セガ、iOS/Android「チェインクロニクル」ファーストインプレッション
各キャラクターの職業、特性で戦略が大きく変わってくる戦闘システム
(2013/7/26 00:00)
各キャラクターの職業、特性で戦略が大きく変わってくる戦闘システム
「チェインクロニクル」では、ストーリーと共に、戦闘も大きなセールスポイントになっている。「チェインクロニクル」では敵が左から右に進軍してくる。プレーヤーはパーティーメンバーでこの進軍を食い止めるという「タワーディフェンス」タイプのバトルとなっている。
戦闘では、5つの職業がそれぞれの役割を活かして戦っていく。戦士と騎士は接近戦を行ない、弓使いと魔法使いは遠距離攻撃をする。戦士は騎士タイプの敵に強く、騎士は弓使いや魔法使いの遠距離攻撃に耐性がある。そして僧侶は周囲の味方の体力を回復させる。
キャラクターはドラッグすることで任意の場所に移動できる。敵に向かってドラッグすれば進んでいき敵を攻撃する。戦士や騎士を壁にして敵を防ぎ、弓使いや魔法使いで後ろから攻撃するというのが有効な戦い方だ。ユニットを前に出して短時間で敵を殲滅させることができればボーナスが得られる。
味方を前に出しすぎた場合は、僧侶の回復範囲の外に出てしまう場合もある。僧侶の位置も調節したり、体力の少なくなった仲間を下げて他のキャラクターで壁を作ったり、複数のキャラクターで敵を囲んだり、シンプルなルールながら様々なアプローチが可能で、うまくいったときは大きな爽快感が得られる。
敵は波状攻撃を仕掛けてくる。合間には“マナ”を補充できる。マナを消費することでキャラクターの様々な必殺技が使える。範囲に強力な攻撃を行なうものや、単体の防御力を大きくアップさせるもの、周囲の攻撃力を増したり、味方全体を回復させるものもある。マナの入手は波状攻撃が始まる前のスロットで引くことができ、うまくいけば複数のマナを入手できる。またピンチの場合は妖精がマナを運んできてくれることもある。
必殺技は各キャラクターで異なり、職業の組み合わせ、フォーメーション、必殺技の特性など、様々な要素を組み合わせてパーティを編成していく。メンバーを変えると戦い方が異なってくる。必殺技が強力な代わりに複数のマナを消費するという場合もある。どういった戦いをしていくか、敵が強力になっていくにつれ敵の編成に合わせてパーティーを構成していくといった戦略性も求められていきそうだ。
戦闘では「助っ人」を募れる。他のプレーヤーのリーダーキャラクターの力を借りることができ、そのプレーヤーとフレンドだった場合は、助っ人キャラクターでも必殺技が使用可能になる。戦闘終了時にはフレンド申請ができるので、積極的にフレンドを求めていきたい。
この他にも様々な要素がある。カードはキャラクターだけでなく成長用や、武器強化などの種類もあり、クエストもストーリーに関するものだけでなくり返し挑戦できるものなどが用意されている。曜日で変わるクエストや、期間限定のものなどもある。また「魔神襲来」という特別イベントでは、敵を倒すと“魔神コイン”が得られ、魔神ガチャという特別なガチャを引くこともできた。様々な要素がふんだんに盛り込まれた作品となりそうである。
有料アイテムである「精霊石」も使ってみた。精霊石の有用な使い方と言えばやはり専用のガチャだ。精霊石5個で回すガチャはレア以上のキャラクターカードがゲットできる。レアの上のスーパーレアのカードも引くことができたが、特定の「このキャラクターが欲しい」となってしまうと、かなりの精霊石が必要となると感じた。
この他精霊石を使ってショップで「アルカナ所持枠を増やす」、「回復アイテムセット」が購入できる。回復アイテムはクエストに挑戦すると消費する行動力を回復できる。また精霊石は戦闘で倒れた場合全回復できる。ボス戦で後1歩で倒せたのに、と言ったときには特にありがたく感じた。
ただ、序盤ではあまり精霊石の必要性を感じなかった。敵はそれほど強くないし、レアでないカードでもストーリーがあってキャラクターへの思い入れが強くなる。ランクが上がると行動力も回復するので精霊石がないためすすめない、という感じはなかった。ただ敵のレベルが高くなると強力なキャラクターを揃えたくなるし、回復も必要となる場面も出てきそうだ。精霊石は課金だけでなくクエスト報酬でも入手できる。考えて使っていきたい。
「チェインクロニクル」はかなり力の入った作品だと感じられた。カードのイラストは細かく描き込まれており、必殺技やキャラクター登場時には声優のボイスが入る。各キャラクターは絵だけでなくストーリーでもプレーヤーに強い印象を与える。そして戦闘はシンプルながら、パーティの組み合わせや必殺技のタイミング、フォーメーションなどで不利な状況も覆せる戦略性と爽快感がある。
今回はテスト環境であるが、さくさくとゲームがすすめられ、いきなり壁に当たると言うこともなかった。決してぬるいだけでなく、イベントの敵などは歯ごたえも感じられた。やり込み派のプレーヤーは様々なキャラクターを育て上げより効率のいい最強パーティーを目指せるし、のんびり派なら手元のメンバーを大事に育てていける。1つのキャラクターに入れ込んで、そのキャラクターが活躍できるパーティーを目指すのもアリだ。筆者自身は、メインストーリーを追いながら、もっともっとキャラクター達のストーリーも体験したいと思った。今夏要チェックの作品である。

































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