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【パルワールド小ネタ】GPU「GTX1060」でプレイするときのオススメグラフィックス設定!

【パルワールド】

1月19日 発売

価格:3,400円

 ポケットペアのXbox Series X|S/Xbox One/PC用モンスター収集サバイバルオープンワールドゲーム「パルワールド」をGPU「NVIDIA GeForce GTX 1060」でプレイする際のオススメ設定を紹介する。

 「パルワールド」は可愛らしい「パル」たちのデザインも相まって、グラフィックス負荷の低いゲームだと思いがち。だが、推奨動作環境はCPU「Intel Core i9-9900K」、GPU「NVIDIA GeForce RTX 2070」、メモリ32GBとこの4~5年のミドルハイエンド以上のゲーミングPCが必要になる結構な重量級ゲームだ。

 そして最低動作環境はCPU「Core i5-3570K」、GPU「GeForce GTX 1050」、メモリ16GB。2016年7月に発売され、今でも高い人気を誇る「GeForce GTX 1060(以下、GTX1060)」は最低動作環境をギリギリ満たしているが、デフォルト設定のままプレイするとゲームが重く、快適なプレイとは言い難い。そこで本稿では「GTX1060」で「パルワールド」をプレイする際のオススメ設定を紹介していく。

「パルワールド」システム要件
最低動作環境推奨動作環境
CPUCore i5-3570KCore i9-9900K
GPUGeForce GTX 1050GeForce RTX 2070
メモリ16GB32GB
ストレージ40GB(SSD必須)40GB(SSD必須)
OSWindows 10以上Windows 10以上
SteamユーザーのGPU利用統計。発売から約7年半が経つ「GTX1060」だが、今でも高い使用率を誇る

 「GTX1060」は、2016年7月に発売されてから約7年半経つが、Steamの利用統計では2024年1月で第4位に位置するなど今でも人気のGPU。当時は3万円台半ばでありながら、前世代のハイエンド(GeForce GTX 980)並みの性能を発揮するコストパフォーマンスの高さが話題となり、“GTX1060旋風”が巻き起こっていた。

 そんな「GTX1060」は、ビデオメモリ(VRAM)を6GB搭載した「GeForce GTX 1060(6GB)」と、CUDAコアを1割減らし、ビデオメモリが3GBとなった「GeForce GTX 1060(3GB)」の2種類ある。今回は「GTX1060(3GB)」にて「パルワールド」を快適にプレイできる設定を目指した。

 目標は1080p・60FPSで、昨今では一般的なゲーム環境だ。今回検証したPCのスペックは以下の通りで、「GTX1060(3GB)」以外もなるべくコストパフォーマンスのいいパーツを使用している。

使用PCのスペック
CPURyzen 7 5700G
GPUGeForce GTX 1060(3GB)
メモリ16GB(DDR4-2666)
ストレージ512GB(NVMe SSD)
OSWindows 11

 ゲームを起動して、グラフィック設定を確認すると「推奨動作環境に満たない場合、ウィンドウモードで低解像度を推奨します」と表示される。「パルワールド」の最低GPUは「GeForce GTX 1050」で、「GTX1060」は最低環境の一歩手前。推奨通りウィンドウモードにして、解像度をフルHD(1,920×1,080)に設定した。

 まずは新たなセーブデータを作成し、フルHD・グラフィックプリセット「中」でワールドを散策してみたが、最初の遺跡を抜けた段階でフレームレートは30FPS前後となかなか厳しい結果だった。だが、グラフィックプリセット「低」にすると40FPS~50FPS前後に向上し、今回の目標には達していないが、プレイできないほどではない。

 フレームレートを60FPS前後で安定させるには、グラフィックプリセット「最低」、FOV(視野の広さ)を70度に狭める必要があり、グラフィック品質が大幅に低下する。品質を重視するか、フレームレートを重視するか、ゲーマーであれば悩むところだ。

【フルHD・プリセット「中」】
フルHDでグラフィックプリセットは「中」に設定
遠方を眺めているシーンは30FPSを切ってしまう
近場を見ているシーンでも30FPS~40FPS前後で、60FPS以上に慣れているとカクついて見える
【フルHD・プリセット「低」】
グラフィックプリセットを一つ落とし「低」に設定
30FPSを切る場面はなく、40~50FPS前後といったところ
【フルHD・プリセット「最低」】
グラフィックプリセットを一番下の「最低」にする
50FPS以上を常時マーク
この状態からさらにFOVを70に絞ると
60FPS前後で安定するようになる

 そこで当初の目標(1080p・60FPS)とは異なるが、解像度を1,600×900に落として再度ワールド内を散策してみた。そうするとグラフィックプリセット「最低」では60FPS前後をキープ、グラフィックプリセット「中」にしても50FPS前後をキープするなど、フレームレートが安定するようになった。

 今回はフルHD・30FPS前後の動作が見込める「品質重視」、フルHDまたは1,600×900で60FPS前後の動作が見込める「フレームレート重視」、1,600×900・60FPS前後で品質を高める「バランス型」にわけて、オススメの設定を表にまとめてみた。「GTX1060」ユーザーの方は参考にしてみてほしい。

「パルワールド」×「GTX1060(3GB)」オススメ設定
品質重視(30~40FPS前後)フレームレート重視(60FPS前後キープ)バランス型(50~60FPS)
解像度1,920×1,0801,920×1,080 or 1,600×9001,600×900
プリセット最低(1,600×900の場合「低」も可)
FOV707070~75
備考30FPSを切る場合は、プリセット中にした状態で描画距離を落とすと効果ありフルHDの場合、シーンによって50FPSを切る場合があるエフェクト品質を「高」にしてもOK

 今回の検証に使用した「GTX1060」はVRAM3GBモデルのため、ゲームプレイ中のVRAM容量が足りていない可能性がある。6GBモデルの「GTX1060」は筆者の手元になく検証できなかったが、設定を工夫すれば「GTX1060」でも十分にプレイできることがわかった。もうすぐ発売から8年が経ち、そろそろ買い替えても誰も文句を言わない長寿グラボだが、もう少し頑張ってもらうのも選択肢の一つだ。