バンダイナムコ、愛と憎しみのドラマ、再び
Xbox 360「マグナカルタ2」


8月6日 発売予定

価格:8,379円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)


メインビジュアル

 株式会社バンダイナムコゲームスは、Xbox 360用愛と憎しみのRPG「マグナカルタ2」をの発売を8月6日に予定している。価格は8,379円。Xbox LIVE対応。

 「マグナカルタ」は、2004年11月にプレイステーション 2用ソフトとして発売され、韓国の人気絵師キム・ヒョンテ氏とSOFTMAXデザインチームによる独創的なゲームデザイン、日韓共同プロジェクトなどが話題となり、世界累計40万本以上を記録したRPG作品。その「マグナカルタ」の続編となる「マグナカルタ2」がXbox 360用タイトルとして登場する。

 「マグナカルタ2」は、前作「マグナカルタ」と同様に、キム・ヒョンテ氏とSOFTMAXデザインチームがデザインを担当し、登場人物、モンスター、町並み、武器、防具に至るまで、細かい背景及び設定までが描かれている。ゲームコンセプトは、環境の力を利用して敵と戦う「環境カン」の概念と、戦争を舞台に繰り広げられる主人公達の「愛と憎悪」、そして「犠牲」をテーマにした前作を継承する次世代RPGゲームだという。

 プレーヤーは、記憶を失ったまま小島で暮らす主人公「ジュト」となり、偶然島を尋ねて来た王女「ゼフィ」との出会いを通じて、戦争に巻き込まれていくことになる。青年が南部軍の中心人物へと成長していく過程を描くと同時に、ジュトの記憶に封印された秘密を解き明かしながら、ランツハイム大陸の運命を覆そうとする隠れた勢力の陰謀を暴いていくことになる。

 前作から継承された「環境カンシステム」は、ビジュアル的に大きく改善され、実際の周辺環境に影響を及ぼす様子がリアルに表現されるようになった。このような自然現象を通じて「属性カン」と呼ばれるエネルギーが発生し、このエネルギーを利用した強力な力「錬換術」と呼ばれるシステムを導入。また、前作では“難易度が高そうなゲーム”というイメージを与えてしまった「リズムアクションシステム」を一新し、より簡単なボタン入力で豪快なコンボ攻撃が使えるようになり、敵の後ろに回りこんで攻撃をしたり、敵の弱点を攻撃すればより効率的に戦えるなどの「戦略性」が強化された。

 バトルシーンでは、ストレスなくキャラクターを変更しながら戦闘を進める「チェーンシステム」を導入したことにより、パーティー戦闘の面白さを楽しむことができるという。さらに、前作の「流派システム」を発展、強化した「スタイルシステム」の採用により、単に技の集合体に過ぎなかった流派システムの限界を克服し、使用する武器の種類によって戦闘スタイルが大きく変化するという、キャラクター育成の楽しさもより深みが増したという。そして、「環境カンシステム」と連動した「カモンドシステム」は。カンの結晶物であり大きな力を持つ「カモンド」を使って武器の強化を行なうことも可能になった。


【プロローグ】

「愛が、世界に牙を剥く」
「その時は、迷わず俺を殺してくれ……」

 かつて世界規模の大戦により、焦土と化したランツハイム大陸。終戦の後(のち)千年の刻(とき)は流れ、豊穣なる大地は甦った。だが多様な種族が共存していたこの地に、再び戦争の影が暗雲となって立ち込める。
それは、ランツハイム王国の女王イブリンを、宰相シュエンザイトが暗殺したことに始まった。

 シュエンザイトの暴走は止まらない。
女王の一人娘である王女ルゼフィルダを幽閉し王位を簒奪すると、自分に楯突く者を次々と葬っていった。
そんな中、ルゼフィルダ王女は辛くも脱出に成功する。
王女は大陸南部の都市「アバジェット」を治めるアレックス伯爵と手を組み、護国を御旗に「南部軍」を結成、シュエンザイト率いる「北部軍」に反旗を翻すことになる。

 ランツハイム暦1150年。
シュエンザイトは本格的に南部軍の掃討に乗り出し、ついに「ランツハイム内戦」が勃発した。
開戦当初、王女の王位復権を旗印に掲げた南部軍の勢いに押され、北部軍は首都ベルフォートまで撤退することになる。
しかし、ベルフォートまで進撃し、意気揚々と首都へ足を踏み入れた南部軍を待っていたのは、怪物兵器「センティネル」を従えたシュエンザイトであった。

一方的な虐殺が始まる。
巨大な怪物の畏怖すべき力に、成す術もなく敗退を余儀なくされた南部軍は、拠点であるアバジェットにまで追い詰められる。
王女ルゼフィルダはセンティネルに対抗するため、自ら「対センティネル部隊」を創設して前線に出るものの、不利な戦況を打開できずにいた。焦燥に駆られた王女は、センティネルの製造方法を探るため、彼女の護衛兼偵察員「ルウ」をベルフォートへ送り込む。
ルウは情報の入手に成功するが、北部軍に見つかってしまう。

 ルウを救うため、ベルフォートへ向かったルゼフィルダ。
敵の執拗な追跡をかわしながらルウと共に帰還を試みるが、やがて悪名高き北部軍の将「弑逆のエルガー」が、2人の前に立ちはだかる。王女を守るため剣を繰り出すルウであったが、力の差は歴然であった。

ルウにとどめを刺そうとするエルガー。
しかしその剣は、瞬間的に2人の間に割って入ったルゼフィルダの胸を貫いていた!

【世界観】

 「マグナカルタ2」の舞台となる「ランツハイム大陸」において最初に誕生した文明は、約4,000年前に始まったと推定される。推定である理由は、当時の記録の大半が戦争によって消失してしまったためである。

 4,000年前、既に人間を始めとする多くの種族がランツハイムに存在したが、どの種族が最初の文明を創り出したのかはわかっていない。ただ、同じ時期に各種族は文明を興し、以後大小様々な都市国家が生まれては滅びるという経過を経て、約3,000年前、各種族はついに自分たちが統治する領域を確定し、お互いの存在を認め合うまでに至った。

 このように長い間、目立った争いも無く、ランツハイムは平和を謳歌してきたが、約1,300年前、「カルタ」と呼ばれる異種族がランツハイムに渡って来た頃から、変化が起き始める。「カルタ」は人間と全く同じ姿をしており言葉も話したため、暫しの間、人間達は彼らとの共存を試み、平和な時代を維持しようとした。

 しかし、両者の文化の違いや度重なる土地を巡る小競り合いにより、2つの種族の間の不和は深まり、「カルタ大戦」と後に呼ばれる、大規模な戦争を引き起こすことになる。この戦争で人間は、古来よりランツハイムに定住し人間と友好的だったその他の種族と共に、一丸となってカルタに立ち向かった。

 この戦争は長期間に渡り続いたが、最終的には辛うじて人間たちの勝利で幕を降ろすことになり、カルタたちはランツハイムから完全に駆逐されることになる。しかし人間もまた、この戦争の代償として、繁栄していた文明を完全に失ってしまったのである。



【戦闘シーン】
本作の戦闘システムは前作の長所(「環境カン」を利用した魔法/必殺技システム)を継承しつつ、パーティーメンバーとの連係プレーなど、新しい要素を導入している
【リーダーチェンジ】
状況に応じてプレーヤーキャラクター(リーダー)をチェンジして、戦闘を優位に進めていくことが重要となる。リアルタイムな戦場で、リーダーチェンジを繰り返し、自分で見せ場を作り出すことができるという、新感覚のパーティー統率戦闘システムを採用している
【スキル】
キャラクターは、成長することでスキルを覚えることができる。各種スキル発動時には、派手な演出が用意されている。スキルを駆使することで、巨大なボスモンスター(通称:センティネル)との戦いを有利に進めることができる。スキルはボスモンスターにも用意されているという
【会話シーン】
会話シーンでは、会話中のキャラクターの上半身が映し出される。立ち位置によってキャラクターの角度が異なるため、衣装など、装飾品の細部まで見ることができるようになっている
【フィールド】
Xbox 360の機能を生かし、舞台となる「ランツハイム大陸」の細部までが描かれている


■ 登場キャラクター

■ ジュト(Juto)

男 / 剣士 / 対センティネル部隊所属 / CV:福山 潤

 本作の主人公。記憶喪失の青年。過去を失ったまま風見島に定着し、平凡な生活を送っていたが、戦争に巻き込まれたことで、人生の大きな転機を迎えることになる。

 外向的な方だが、面倒臭がり屋で他人に指示されたことを厭う(いとう)、子供っぽい一面も持つ。

 ゲーム序盤では、剣を握れないひ弱いイメージ。


■ ルゼフィルダ・グレナ・ベルリネット / ゼフィ(Rezephillda Grena Berlinette / Zephie)

女 / 風の錬換術師 / 対センティネル部隊リーダー / CV:平野 綾

 本作のヒロイン。ランツハイム王国の王位継承者だが、王座を奪われた現在、南部軍の特殊部隊である、「対センティネル部隊」を率いている。いつか王座を取り戻し、戦争を終わらせて、平和なランツハイム王国を築きたいと願っている。

 母の死や幽閉など、若くして多くの試練を経験し、年齢の割りに落ち着いて冷静、動揺しにくい。ジュトよりも年上のイメージ。彼女をそうさせるのは、自分の置かれている複雑な立場から、素直に感情を外に出せないため。

 責任感が強く、身を危険にさらしてまで無茶をすることもある。

 優しく包容力もあり、他人を配慮して常に回りの人に気を配ることができ、また自分自身を厳しく律し、忍耐や自己犠牲も辞さない。


■ アルゴ・キンドゥー(Argo Kindu)

男 / 戦士 / 対センティネル部隊所属 / CV:置鮎龍太郎

 寿命が200年ほどのトレワ族の戦士。巨漢、強靭な体躯を持つ男性。

 冷静で忍耐強く、思慮深い性格である。 主に諍い(いさかい)を仲裁する役割を担い、責任感が強い。普段めったに怒らないが、1度怒り出すと火の様な勢いで、止まらなくなる。対センティネル部隊の一員。

 戦争が終結したら平和に暮らしたいという希望を持つ。

 戦闘能力は抜群だが、元々戦うことをあまり善しとしない。


■ メリッサ・ティス(Melissa Tiss)

女 / 剣士 / ジュトと家族同様の存在 / CV:本田貴子

 姉御肌の気性で、それに見合った実力もあるため、風見島の守備隊長を務める。

 修練のために島を離れることがあり、その際記憶をなくして彷徨っていたジュトに出会い、行く当てのなかった彼を島に連れてくる。

 傭兵だった父に似て、明るく冷静沈着な性格だが、父が亡くなり1人で生きてきた彼女にとって、ジュトは心休まる新しい家族のような存在になっている。


■ シュエンザイト・バーレン (Melissa Tiss)

男 / 錬換術師 / 北部軍のリーダー / CV:中田譲治

 元々、ランツハイムの宰相だったが、3年前、女王を暗殺して王位を簒奪(さんだつ)した。

 カリスマのある冷徹な性格で、策略に長けており、目的のためには何でも利用し、手段を選ばない残酷さを見せる。強力な力を持つ錬換術師と噂されるが、彼の力を見た者はいない。


■ エルガー (Elga)

男 / 北部軍の戦士

 北部軍の中でも、特に恐れられるトップクラスの戦闘能力の持ち主。

 残酷さを極め、人を殺すことをなんとも思わない殺人の道具。

 シュエンザイトの命令に忠実に従う。


(C)SOFTMAX CO., LTD. (C)2009 NBGI
※画像は開発中のものです。

(2009年 4月 24日)

[Reported by 志賀康紀]