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今度のドスパラは防音室まで体験可能! 「ドスパラ長野稲里店」プレオープンレポート

史上最大規模の757㎡の店舗スペースにワクワク体験コーナーが山盛り!

【ドスパラ長野稲里店】

4月29日11時30分オープン予定

 サードウェーブは4月29日、長野県長野市稲里町にPCショップ「ドスパラ」の新店舗「ドスパラ長野稲里店(ながのいなさとてん)」をオープンする。本日、正式オープンに先駆けてメディア向けの内覧会が行なわれたので、その模様をお届けする。

 長年PCショップ不毛の地だった長野についにフルスペックのPCショップがオープンする。店舗は、長野駅から国道117号線を南にくだり、長野南バイパスを西に進み、バイパス沿いから1本入ったところにある。距離にして5kmほどで、アクセスは車で20分、電車なら最寄りの川中島駅より徒歩26分、バスだと最寄りのバス停から8分と、お世辞にも立地が良いとは言えない場所だ。

 筆者は郊外店舗取材恒例の自転車で向かったが、たっぷり30分掛かった。四方山に囲まれ今の時期だと最高の景色が堪能できるが、犀川に掛かる橋をはじめアップダウンが厳しく、電動自転車の利用を強くをオススメする。

【ドスパラ長野稲里店】
店舗の風景。入り口が奥まっており、オープンしているかどうかがややわかりにくい
犀川から見た風景。四方が山に囲まれている
長野南バイパス。このバイパスには面してない
一本北側に入ったところにある

 そうしてようやくたどり着いた「ドスパラ長野稲里店」は、ドスパラ史上最大規模となる約757㎡の店舗スペースに、新基軸が山盛りで、長野のPCユーザーのみならず、他県からも人びとが訪れそうな魅力が詰まっていた。

 最初に目に付いたのは、ゆったり感のある展示エリア。ドスパラが得意とするゲーミングデバイスをはじめ、GALLERIA、reytrekなどの各種PC、ビデオカード、CPUファンが、広々とした通路を挟んでたっぷり展示されている。展示棚は、ガラスケースが多用され、特に10万円を超えるような高額商品がガラスケースに収められ、高級感を放っている。

【ゆとりのある展示スペース】
ゆったりした展示スペース
レーシングコクピット体験コーナー
ゲーミングデバイスエリア
お会計の隣には、PCパーツがガラス越しに確認できる
こちらはビデオカードコーナー。ガラスケースが多用されている
ガラスケースの中にはGeForce RTX 4090などのお宝が展示されている
絶賛売り出し中のGeForce RTX 4070を手にする店長の佐々木将太氏。ドスパラ秋葉原本店、GALLERIA esports Loungeを経て長野稲里初代店長に就任。Apex好きのゴリゴリのゲーマーだ

 入ってすぐ右には、新エリアとなるリユースPCが展示されている。要は中古PCだが、ドスパラ長野稲里店では、リユース、サステナブルをテーマに、新しいポップやイメージを多用しながら、PCのサステナビリティの取り組みを全面に押し出している。

【リユースPCエリア】
中古PCあらためリユースPCに
サステナブルを全面に押し出していく
リユースPCは、サードウェーブ製以外のPCも扱っている

 そして店舗左手奥には、ドスパラ前橋インターアカマル店に続く2店舗目となる防音個室レンタルルームエリア「ドスパラ長野プレイスタジオ」がある。ドスパラ前橋インターアカマル店は、既存店舗を改装した形でのリニューアルオープンだったが、新店舗で最初から防音個室レンタルルームが用意されるのはこの長野稲里店が最初となる。

 部屋は3人用の個室が2つと、ドスパラ前橋インターアカマル店より小規模ながら、いずれの部屋も広めの設計になっており、ちょっとしたパーティーにも使えそうだ。

【ドスパラ長野プレイスタジオ】
手前はガラス張り
内部は3台のPCとテーブル、ハンガーラックが用意されている
各PCは配信環境が整えられている

 そして長野稲里店の最大の目玉といっていいのが、個人向け防音室が展示されていることだ。宮地楽器の「VERY-Q Plus Gaming Booth」と川上産業の「one-z 00(ワンズ00)」の2モデルが実機展示しており、その林立する個室群はPCショップではまず見たことのない光景であり、なかなか壮観だ。

 全防音室ともに、内部はサイズに合ったテーブルとモニターが配置されており、Shobosuke氏のプロモーション映像が繰り返し流されていた。中に入って扉を閉め、その防音性能を実際に体験することができる。手軽に中に入れるようにイスは置かれていないが、近くのゲーミングチェアを持って行くことは可能ということで、完全に自室気分で防音室が体験できるのが素晴らしい。

【防音室コーナー】
見たことのない風景に思わず笑ってしまう
実際に中に入って体験できる
内部の様子。これで1.5畳
ゲーミングチェアを置くとこんな感じ
1.5畳モデルには、エアコンも取り付けられ、排気も行なわれていた

 今回、宮地楽器の担当者が現地にいて話を伺うことができた。宮地楽器は、防音室の代名詞的な存在であるヤマハの「アビテックス」の代理店も務めており、自社の「VERY-Q Plus Gaming Booth」と「アビテックス」の両製品を販売しているという。

 「アビテックス」は1.5畳サイズで100万円を超える高額商品なのに対し、「VERY-Q Plus Gaming Booth」は599,500円と半額近い価格設定となる。では、「アビテックス」が上位で、「VERY-Q Plus Gaming Booth」が下位かというと、そうではなく両製品は役割がまったく異なるという。

 「アビテックス」は音漏れを気にせずに演奏したり、歌いたい場合に適した音環境を整える個室であるのに対して、「VERY-Q Plus Gaming Booth」は、個室を構成するパネル自体に遮音(防音)性に加えて、吸音性を備えており、音漏れを防ぎつつ、なおかつ、ボイスチャットや、マイクによる配信で、声の反射やノイズを押さえた音響空間が構築できる。極めてクリアな音声を視聴者に届けるための環境というわけだ。

【3種類の防音室】
宮地楽器「VERY-Q Plus VQPP960 Booth Set」。72kg。385,000円(税、送料込み)
宮地楽器「VERY-Q Plus Gaming Booth」。83kg。599,500円(税、送料込み)
川上産業「one-z 00」。58kg。27,500円(税込、送料別)

 防音室の奥には、「VERY-Q Plus」パネルの吸音性能の高さを実証するための、従来の吸音材との違いがわかるデモ展示も行なわれており、“吸音”という今まであまり意識していなかったが、実は重要な要素について自然に学べるようになっている。

 「VERY-Q Plus」は、1畳サイズで385,000円、1.5畳サイズで599,500円。「VERY-Q」自体は10年以上前から存在するソリューションだが、“Gaming Booth”としてゲーム/配信用途を全面に押し出して売り出したのは昨年2022年からということで、現時点で在庫がなく、受注生産で1カ月待ちだという。

 東京ゲームショウ2022のヤマハブースの「アビテックス」体験コーナーで長い列ができたのは記憶に新しいが、PCショップでこんなに気軽に防音室が体験できるのは素晴らしいことだ。これを体験するだけでも、長野稲里店を訪れる価値があるとすら言える。ぜひ試してみて欲しい。

【吸音パーティション】
ぜひこちらもセットで試して欲しい吸音パーティション比較コーナー
こちらが宮地楽器の吸音材。Shobosuke氏の声がクリアかつストレートに聞こえてくる
こちらが従来の吸音材。音漏れがする

 明日の正式オープンは11時半を予定。開店前の待ち行列の長さによってはオープンが前倒しになる可能性もあるという。3カ月ぶりの新店オープンということもあり、オープン記念セールも山盛りとなっており、明日は多くのPCファンで賑わいそうだ。ゴールデンウィーク初日は、ドスパラ長野稲里店を訪れてみては如何だろうか。

【大量のセール品】
今回のセールは、時間別セールが大きな特徴。17時以降は1000円オフクーポンが配られる。残り物にも福がありそうだ
13時以降は1時間毎にセールを実施する
CPUをはじめ多くのPCパーツがセールになる。ぜひセール品を狙いたいところだ