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人の声をよく防ぐ! 中音域に強い防音ブース「GAME BOX」を体験【#ニコニコ超会議2024】

【ニコニコ超会議 2024】

開催期間:4月27・28日(ネット開催:4月22日〜28日)

会場:幕張メッセ

 4月27日と28日に開催されているイベント「ニコニコ超会議2024」にて、岐阜プラスチック工業がゲーム専用防音ブース「GAME BOX」の展示を行なっていた。

 「GAME BOX」は中音域の吸音を得意とする同社の吸音材「テクセル SAINT」と、高音域の吸音に向いたフェルト吸音材を積層化させたパネルを使用した製品。会場では四方と天井を覆うブースタイプのうち、最も大きなサイズとなる「ワイドタイプ(幅2025×奥行き2025×高さ1903mm)」、一人用の「ロータイプシングル(幅1585×奥行き1075×高さ1530mm)」、シングルよりも横幅が広く、デュアルモニターの設置が可能な「ロータイプデュアル(幅1585×奥行き1491×高さ1530mm)」、そして机の上に追加で設置でき、デュアルモニターに対応するサイズの「デスクトップデュアル(幅1775×奥行き939×高さ758mm)」が展示されていた。

 ブースタイプに共通するのはやはりその密閉性からくる防音効果の高さ。ニコニコ超会議の会場では大音量の音楽や人の声が常に聞こえているが、一度ブースに入ればほぼほぼ気にならない程度の音量にまで抑えられる。流石に全くの無音というわけにはいかないが、目の前の人と話そうにも顔を寄せ、声を張らなければ聞こえなかったところが、ブース内では静かな部屋と変わらない声量でも問題なく声が聞こえる、というくらいの変化がある。一般的な家庭内での使用ならまず十分な防音性能だと言えるだろう。

 ブースには大きなものから小型のものまで各サイズが用意されており、「ワイドタイプ」はなんなら小さな部屋ひとつ分位の大きさが有り、小型の冷蔵庫等を持ち込めばそのまま一日暮らせてしまいそうな快適な空間だ。「ロータイプシングル」はいわゆる「個室」という表現がしっくりくるようなサイズ。「ロータイプデュアル」は「ロータイプシングル」の横幅のみがサイズアップしたモデルとなるが、これによりデュアルモニターの設置が可能となっている。いずれも椅子を前後に動かすだけの余裕はあり、いざ座ってしまえば窮屈さは感じない。ただし、高さは1.5mほどなので、背の高い方は少し出入りの際に気を使う必要があるかもしれない。

「GAME BOX」に使用されているパネルは「テクセル SAINT」とフェルト吸音材を組み合わせることで高い吸音効果を実現している
【ワイドタイプ】
ワイドタイプはまさに「小部屋」という雰囲気で、棚と机を設置してもまだ余裕がある。普通に暮らせそうな広さだ。価格は495,000円
【ロータイプシングル】
ブースタイプの中で最もミニマルなサイズ。椅子を引くだけの余裕はあり、窮屈さは感じない。価格は264,000円
【ロータイプデュアル】
ロータイプシングルから横幅アップ。デュアルモニターが設置できるサイズとなった。価格は297,000円

 また、展示の中で唯一机上に追加で設置するタイプとなった「デスクトップデュアル」は、全方位の音をブロックしてくれるブースタイプに比べると構造上やはり防音性には劣る、かつ展示の都合上設置方向がブースの壁と反対側、つまり背後の賑やかな方がが開放される向きになっていたため、ただ眼の前に座ったただけではその効果を実感しにくかった。ただ、組まれたパネルの中に少し頭を突っ込んでみるととたんに静かになったことが感じられたため、やはり防音効果は強力。実際の使用では音をカットしたい方に向け、前方からの音と自分の声を抑える使い方が良さそうだ。既存のデスクに設置するだけ、というお手軽さも魅力だと言える。

【デスクトップデュアル】
デスクの上に置くだけで防音環境が完成。開放型ではあるが、設置方向の調整で防音性能を引き出すことができそうだ。価格は105,600円

 ゲーマーとしてはやはり住環境や時間に左右されず、ゲームとコミュニケーションを全力で楽しみたいもの。とはいえ時間帯が、隣人が、同居人がそれを許してくれないケースがしばしばあるのも現実だ。「GAME BOX」なら自分だけの環境を用意することができるという意味で、プレイはもとよりボイスチャットや配信といった総合的なゲームライフを向上する助けになってくれそうだ。