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【TGS2022】「Steam Deck」体験ブースでその実力をチェック!

デカくてパワフル、そしてリッチ! KOMODOブースでプレイが可能

【Steam Deck】

予約受付中

発売日:未定

価格:
59,800円(64GB)
79,800円(256GB)
99,800円(512GB)

 9月15日から9月18日まで幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ 2022」のKOMODOブースにおいて、Valve製の携帯型ゲーム機「Steam Deck」を実際に手に持って試せる試遊会が開催されている。試遊時間は約15分で、試遊用に用意された「Steam Deck」のライブラリに収録されたPCソフトを試すことが可能だ。

 「Steam Deck」はValveが2022年2月に海外で発売した携帯ゲーム機。2022年内に日本、韓国、香港、台湾での発売も予定されており、アジア圏の正規代理店であるKOMODOが予約サイトを公開、現在予約受付中となっている。出荷時期については残念ながら今回発表はなかったが、この時期に発表できないということを考えると年内ギリギリの出荷になる可能性が高そうだ。

 会場では本機を実際に手に取って持ち運んだり、事前にKOMODOが用意したライブラリ内のPCゲームをプレイしてその動作や使用感を確かめることができる。筆者も早速試遊会に並んで実際に本機を触ってきたので、その時の様子を紹介しよう。

KODOMOブースの主役は「Steam Deck」!
試遊会場に入らなくても外から展示が見られるのでサイズや見た感じの雰囲気は確認できる
背面や別売オプションのドックの状態なども確認できる

想像よりデカいがコントローラーの体験はかなりリッチ

 まずは本体だが、映像や写真などから想定していた通りにデカい。実際に手に持ってもそのデカさが伝わってくる。一方で、スペック上の重量は669gだが、実際に手に持ってみるとそこまでの重さは感じさせない。手に持つ時に若干の幅が必要にはなるものの、周囲を気にしなくて済む場面であれば外での利用も十分に可能だろう。

 インターフェイスは左側上部に光沢のある十字キーとアナログスティック、右側上部には同じくアナログスティックと光沢のあるA/B/X/Yボタンを装備。アナログスティックの下には四角型のトラックパッドを両側にそれぞれ備える。このトラックパッド自体もアナログスティックや十字キーと同じように上下左右を押すことで操作で使うことができる。この操作感は非常に独特の物だが、押すたびに振動が走るので、その感触はかなり癖になる心地よさがある。

 アナログスティックはその先端部の周辺がギザギザの溝が刻まれており、滑りにくく操作しやすい。光沢のある十字キーと4つのボタンはやや硬めのセッティングだが、「Steam Deck」を両手で持った時にほどよく指が届く位置にレイアウトされているため、操作はしやすく感じた。

 その他のインターフェイスは上部に集中しており、電源ボタンやボリュームボタン、給電用のUSB Type-C端子、イヤフォンジャックなどを備える。また排気口もここにあるので、実際の発熱量などが気になる人は、比較的負荷の高そうなゲームを起動してここに手を当ててチェックしてみるのがいいだろう。筆者の体感では、そこそこ温かい温風が排出されるが、触れないほど熱くはならないので問題ないかと思う。

 天面部の両端にはL1/R1バンパーとL2/R2トリガーを備える。この辺りの操作感も一般的なゲームコントローラーと変わらない。特にL1/R1バンパーのサイズはそれなりに大きく存在感があるため、Switch Liteなどのコンパクトなゲーム機と比べても操作しやすく作られている印象だ。

 背面にはカスタマイズ可能なグリップボタンを両側に2つずつ備える。ゲーム機などではハイエンドなゲームコントローラーにしか備えていない背面ボタンを標準で装備するので、コントローラーとしての体験はかなりリッチな印象を受ける。

試遊会がスタートすると、前面に置かれた「Steam Deck」が次々となくなっていく
テーブルに置いた「Steam Deck」
手に持つとこんな感じで結構なデカさだ
アナログスティック下部にある角型トラックパッドが「Steam Deck」の特徴の1つ。タッチ操作については確認できなかったが、直接押下することで振動して、十字キーやアナログスティックと同じように操作が行なえる
左端上部には光沢のある十字キーを備える
天面部には電源ボタンやボリュームボタンなどを備える。発熱量が気になる人は排気口に手をかざしたり、直接触れて熱さを確認してみよう
天面部にはL1/R1バンパー、L2/R2トリガーを備える
背面部にはカスタム可能なグリップボタンを備える

まさにパワフルなゲーミングガジェット

 携帯ゲーム機と表した「Steam Deck」だが、その正体はAMD製APUを内蔵したポータブルゲーミングPCだ。そのためPC向けゲームプラットフォーム「Steam」のPC用ゲームをインストールし、持ち運んで遊ぶことが可能。デフォルトではArc Linuxをベースに独自開発した「Steam OS 3.0」が搭載されており、起動するとSteamの操作に特化した専用のストアアプリが起動する仕組みとなっている。

 ストアアプリの操作はコントローラに特化されているため、直感的にサクサクと操作できる。メニュー項目を見ても、「Steam Deck」上での動作確認済みのタイトルだけ抽出するような表示も用意されているため、ここに表示されるゲームについては安心して起動できる。

 実際のゲームの動作については、「Steam Deck」には本来フレームレートなどを常時表示できる機能が用意されているのだが、試遊会で用意された端末では利用できないように設定されていた。

 「Steam Deck」は解像度1,280x800ドットの7型液晶ディスプレイを搭載する。そのため、動作するゲームのデフォルト設定は全てこの解像度の表示に合わせて設定される。つまり本来フルHD表示を想定したタイトルであっても解像度が低くなってしまうのである。

ディスプレイは7型、解像度1,280x800ドットの液晶ディスプレイ
ストアアプリはコントローラだけでも簡単に操作できる作り

 それでも「Steam Deck」に備える7型ディスプレイで見ていると、サイズが小さいことも影響しているのか、画質の悪さを感じるような場面は少なく、15分の試遊で試した限り、それほど映像面での品質の悪さは感じられなかった。むしろ画質面よりは、どのタイトルもかなりスムーズに動作しているように感じられた事の方が驚きだ。

 実際のフレームレートは確認できなかったため不明だが、体感ではどのタイトルもサクサクと動作するのである。これはインディーズタイトルのような負荷の軽いタイトルだけでなく、「エルデンリング」などグラフィックス負荷の高いゲームを動作した場合でも同様。つまり、少なくともここ数年の間に発売されたタイトルであれば、あまり気にすることなく快適に遊べる事を意味する。

実際に「エルデンリング」を操作してみたが、比較的スムーズに動作していた
設定を確認すると解像度は1,280x800ドット、品質は“最高”ではなく“高”が設定されていた

 以上、簡単ではあるが、試用会での「Steam Deck」の動作の様子を紹介してきた。個人的には小さいガジェットも大好きだが、デカくてパワフルなガジェットも大歓迎だ。「Steam Deck」についても非常に興味があり、以前から発売済みの海外の情報などをチェックしていた。

 今回手に触れて操作することができたことで、購入の意欲がさらに高まった、というか買わない理由がない! もし興味を持っている人がいたら、会期の間にKOMODOブースに来て実際に触れてみてはいかがだろうか?

 なお余談だが、KOMODOの予約サイトではクレジットカード以外にもコンビニ払いや銀行振込、さらにはLINE Pay/au PAYなどの決済サービスが利用できる。もしクレジットカードを持っていなかったり、カード情報を入れるのが心配な人なら、これらサービスを活用することも可能だ。

KOMODOの予約受付サイトでは支払方法としてクレジットカード以外にauPAYなどの手段も利用できる。ちなみにSTEAMではゲームの購入にauPAYが利用できるようになっている