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Microsoft Edge、Xbox Cloud Gamingとの統合を発表
Edgeに情報と機能を集約。満を持して“ゲーミングブラウザ”に進化
2022年6月9日 21:00
- 【What's Next for Gaming】
- 6月9日発表
Microsoftは、公式ブラウザMicrosoft Edgeと、クラウドゲームサービスXbox Cloud Gamingの統合を発表した。今後、Edgeをクラウドゲームのポータルとし、“ゲーミングブラウザ”としてリブランドしていく。実装は近日を予定。
Microsoftの向こう20年のゲームのビジョンを示す「What's Next for Gaming」の中でももっとも意外性があるのが、Microsoft Edgeに関する発表だ。
GoogleのChrome一強時代が長く続くブラウザ界だが、2022年5月にEdgeがシェア2位に躍り出たことが話題となった。といってもChromeが66.1%に対して、Edgeはわずか10.11%で牙城を崩すとまではいかないが、Microsoftの新世代ブラウザがFirefox(7.66%)やSafari(9.16%)を抜き成長し続けているのは事実だ(データはいずれもstatcounterより)。
そのEdgeが思いっきりゲーミングブラウザにシフトする。これがシェア争いにおいて吉と出るか凶と出るかはわからないが、少なくともPCゲーマーにとってはEdgeに関心を向ける大きな機会となるのは間違いない。
最大のポイントは冒頭でも紹介したように、Xbox Cloud Gamingと統合し、クラウドゲームを遊べるブラウザの1つという位置づけから、Xbox Cloud Gamingに最適化されたクラウドゲームポータルとなるところだ。
具体的には、ゲームに特化したタブ「Gaming New Tab」が新設され、ゲーム情報や攻略ガイド、ゲームのハイライト映像、ゲーム大会情報、リリーススケジュールなどが一覧できるだけでなく、そこからシームレスにXbox Cloud Gamingをプレイできるようになる。
また、Windows OSではお馴染みのソリティアをはじめとした無料ゲームもEdgeにビルトインされ、ブラウザゲームとして手軽に楽しめるようになる。プリンストールされているタイトルは、「Microsoft Solitaire」、「Atari Asteroids」、「Microsoft Jewel」、そして初収録となる「Surf」の4タイトルで、いずれも無料となる。
そしてゲーマーとして嬉しいのは「Efficiency mode」だ。Windows 10もしくはWindows 11を対象に、Microsoft Edgeを起動中に、新たにPCゲームを立ち上げた場合、ブラウザ側のリソースを開放する機能となる。ブラウザ利用時のメモリ管理の最適化ではなく、ブラウザを使用しない際のメモリ解放というユニークなアプローチで、ゲーマー定番ブラウザの座を狙う。
さらに、Windows 11&Microsoft Edgeのタッグ限定で、Edgeでストリーム中のゲーム映像がより鮮明となるClarity Boost機能が使えるようになる。デモ映像でも違いがクッキリ鮮明で、クラウドゲームをさらに一段推し進める機能となっている。実装は近日を予定しており、まずは試してみたいところだ。