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「FFXIV」、「暁月のフィナーレ」全メジャーアップデートの予定を公開

今後は4カ月サイクルに変更。ヒルディブランド復活、2度の絶シリーズなど

【ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ】

11月23日発売

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の最新情報を紹介する「第68回 FFXIVプロデューサーレターLIVE(PLL)」を開催した。

 今回のPLLは「FFXIVの新たなる挑戦 ~次の10年に向けて~」と題してプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏から、今後の長期的なアップデート予定が発表された。この時期では、発表された3つの方針のうち、パッチ6.1から6.5までのアップデート予定を紹介したい。

 今回紹介している中で、旧コンテンツのフェイス対応や、今後予定されているグラフィックス向上については下記記事を参照いただきたい。

パッチ6.1では待望の絶竜詩戦争が実装

 パッチ6.1のアップデートは以下のようなラインナップだ。6.1については3月に予定されているPLLで更なる詳細が発表される。

【パッチ6.1のアップデート】

 6.1の注目は、多くのファンの声に応えて久しぶりに戻ってくるヒルディブランドシリーズの最新作。ヒルディが最後に目撃されたのは、パッチ5.5のインスタンスダンジョン「漆黒決戦ノルブラント」内でのことで、「紅蓮のリベレーター」で吹っ飛んで行ってから彼が、久しぶりに光の戦士の前に姿を現すことになる。

【ヒルディ・ブランド】

 また、延期になっていた最新の絶シリーズ「絶竜詩戦争」も6.1で実装される。こちらはまだまだ調整の最中だが「めちゃくちゃ難しいと思うので、やる方は覚悟をしておいてください」(吉田氏)ということだ。

 ほかにも新サブクエスト「タタルの大繁盛商店」、アライアンスレイド「ミソロジー・オブ・エオルゼア」、「幻アルテマウェポン破壊作戦」、蛮族クエスト「アルカソーダラ族編」などが、通常のIDや討滅戦とともに実装される。ちなみに番組内で、「蛮族」という呼び方はどうなのかという意見が寄せられ、吉田氏としても検討するということなので、正式実装時には蛮族クエストの呼称が変わることになりそうだ。

【蛮族クエスト「アルカソーダラ族編」】

 バトル以外の要素では、いよいよイシュガルドハウジング「エンピレアム」が解放される。また、新たなお得意様として、アルフィノとアリゼーの母親アメリアンスが登場する。

【エンピレアム】

 新しい少人数用PvP「クリスタルコンフリクト」は6.15での実装が予定されている。また、新たな要素として「キャラクターカード(仮)」という遊びの要素が実装されるが、こちらは次回のPLLで詳細が発表される。要望の多いロスガル族の新髪型対応も始まり、キャラクタークリエイトの幅が広がる。

 また、6.1ではミラージュプリズムの拡張も予定されている。今回はミラージュプレートの数が増える予定で、現在収納数を増やす試みも行われており、「どこかのタイミングでごっそり増やします」と吉田氏。現在きつきつで苦心している人にとっては嬉しいニュースだ。また、延期になっていたDCトラベルも6.18での実装が予定されている。

パッチ6.2

 パッチ6.2の実装項目は以下のようなものが予定されている。

【パッチ6.2のアップデート】

 6.2では、新生活系コンテンツ「無人島開拓」がスタートする。こちらは外の世界と全く異なる、このエリアだけで完結できるゆるい遊びになっている。

【無人島開拓】

 バトルコンテンツでは、これまでとは全くタイプの違うバトルコンテンツ「難易度可変ダンジョン」が登場する。これは、1人から4人でチャレンジできて、参加人数によって自動的に難易度が変わるコンテンツ。

 また、定番の武器強化コンテンツの「暁月編」がスタートする。6.2はかなり規模の大きなアップデートとなっており、ほかにも「万魔殿パンデモニウム」の続編、新たな討滅編、幻討滅編など多数のコンテンツが実装される。

パッチ6.3では新たなディープダンジョン、絶シリーズが登場

パッチ3.0以降のアップデート予定は以下のようになっている。

【パッチ6.3のアップデート】
【パッチ6.4/6.5のアップデート】

 パッチ6.3では、世界中から要望の多いディープダンジョンシリーズの第3弾が実装される。また、驚いたことにここで、新たな絶シリーズの実装が予定されている。順当にいけば、今回は「漆黒のヴィランズ」に関連した絶シリーズになるはずだ。

 1年以上先になるパッチ6.4や6.5についてはまだ未確定の部分も多く、今回は確定している事項のみが発表された。多くはアップデート関連だが、ほかにも現在検討中の項目があり、今後明らかになってくるだろう。

 青魔道士のキャップ解放は、状況を見ながら調整している。今はまだどのタイミングか言えないが、やらないわけではないということだ。また、ゴールドソーサーのアップデートもこのあたりのタイミングで予定されている。

【新たなディープダンジョン】
写真は「紅蓮のリベレーター」で実装された「アメノミハシラ」

メジャーパッチのサイクルが2週間延長

 メジャーパッチのサイクルはこれまでおおむね3.5か月に1回という頻度で行なわれていたが、今後それが4.0か月に1回と2週間伸びることになる。

 これは、現在の開発状況では実装に+1週間、調整に+1週間が必要になるためで、その分が延長される。夏季休暇期間や年末年始はそこにさらにお休み分+1週間が追加される。

 ジョブの数が増え、ボスの数、テキストの文字量、ボイス数やアイテム数などがどんどん増加している。チーム規模は大きくなっているが、求められる能力やスキルを育てるのは時間がかかるために、単純に開発の人数を増やせば解決する問題ばかりではない。開発スタッフにかかる負担を軽減させる意味でも、開発サイクルを延ばすのはやむを得ない決断だというわけだ。

【1パッチあたりの実装項目比較】

 これまでアップデートの実装項目はその都度発表されてきたので、こうしてまとめて発表されるのは異例だ。「暁月のフィナーレ」でメインストーリーが一応の完結を迎え、今後どうなるのだろうと不安を感じている人へ、これからも変わらないということを具体的な予定としてしっかり届けるという意味合いもあるだろう。

 「あと10年やっていけば、とてつもなく長い旅になっていくと思います。皆さんと一緒に今度は20年やっていきたいと思います。まだまだやりたいこと、チャレンジしたいことあります。驚いていただきたいこともありますので、この先も一緒にFFXIVを作っていきたいです」と吉田氏。

 グラフィックス、システムに大きな改修が入り、更なる進化を遂げていく「FFXIV」。変わらない部分と、変わっていく部分、そのどちらも含んだ6.1からの新たな「FFXIV」の道筋を期待して待ちたい。