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「FFXIV」、ソロプレイ対応を強化。1人で快適に遊べるRPGに進化

新生ラストダンジョンはソロ可能に、リットアティン戦はクエストインスタンスバトルに新生

【ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ】

11月23日発売

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の最新情報を紹介する「第68回 FFXIVプロデューサーレターLIVE(PLL)」を開催した。

 今回のPLLは「FFXIVの新たなる挑戦 ~次の10年に向けて~」と題してプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏から、今後の長期的なアップデート予定が発表された。

 「6.1」以降の「FFXIV」では、「“ひとり”でも“みんな”でも遊べるRPGへ更なる進化」するというテーマのもと、これまでパーティプレイが必須だったダンジョンや討伐戦に大きな改修が入る。

 「FFXIV」はMMORPGというジャンルのゲームだ。MMORPGと言えば、大人数が同じサーバーに集い、オンラインでコミュニケーションを組んだりパーティプレイを楽しむことが大きな特徴であり、楽しみだとされてきた。だが、この11年グローバルでサービスをする中で、吉田氏が多くのゲーマーと話をしてきた中で得た事実。また、マーケティングチームの定期的な調査でも、「オンラインで人間関係を作るのが面倒くさい」というのが、プレイしない最大の理由となっている。そして「FFシリーズが大好き、ただしXIVとXI以外」と多くの人が答えるという結果になっており、吉田氏としてはそれが「めちゃくちゃ悔しい」のだそうだ。

 MMORPGというと、大人数で遊べることが特徴だったはずだが、1人で遊びたいという人が多くいるという報告は、過去のGDCセッションでも行なわれたことがあるので、参考までに紹介しておく。

「なぜ人々はMMOをひとりでプレイするのか?」
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/431661.html

まずは「紅蓮のりべーレーター」までがソロで遊べるようになる

 「FFXI」は、現在ほとんどのコンテンツをフェイスとともにソロプレイで快適に遊べるようなゲームになっているが、「FFXIV」はさらにその先を目指す。ソロプレイのプレイフィールを向上させるために、「7.0」までの間に、フェイスシステムの大規模アップデートやイベント改修など多くの改修が行なわれる。

 全てのコンテンツを一気に対応させるのが理想ではあるが、そういっているといつまでも改修が進まないのでできるところから進めていく、と吉田氏。まずは、パッチ6.1から6.5にかけて、「紅蓮のリベレーター」のパッチ4.xまでの全メインクエスト必須インスタンスダンジョン(ID)と4人用討滅戦がフェイス対応する。8人用の討滅戦は、「暁月のフィナーレ」の「ハイデリン討滅戦」としてすでに実装されており「やれることは確証が得られたが、非常に大きなコストがかかり、ギミック自体を見直す必要がある」と吉田氏。責任のかかり方も減るなど検討項目が多いため、7.1以降の導入となる。

 第1弾となるパッチ6.1では、「新生エオルゼア編」の範囲をすべてが対応範囲となる。ただし、通常のマッチングがなくなるわけではなく、あくまでもストーリーを1人で進めたいという人に向けたアップデートとなる。

 IDにフェイスと挑めるというと、「漆黒のヴィランズ」以降に追加された主要NPCといくシステムを想像するところだが、ストーリー上そのシーンにいないNPCが登場するよう変更することは難しいので、光の加護を持っているほかのメンバーという想定で、NPCの冒険者が登場するということになる可能性が高いということだ。

 ただしストーリー上のキーになる場所で、このNPCとは一緒に行きたかったなというときには、シナリオを一部変更してでも一緒に行けるようにする。例えばニーズヘッグ戦ではエスティニアンも一緒に戦ってくれるようになるなど、プレーヤーがこうして欲しかったと思うようなシチュエーションはなるべく実現していくという。

 今のプレイフィールにできるだけ近づけられるように、パッチ6.1から6.5にかけて、4.xまでのID改修も行なわれる。特に「新生エオルゼア」の後半は今のレギュレーションと違うダンジョンが多いので、かなり手が入っている。例えば、トトラクのヘヴィ床はなくなるそうだ。また、急いで作ってライティングがよくないなというダンジョンについては、絵的な調整を加えているということだ。

 また「新生エオルゼア」のメインストーリーで初の8人戦闘だった「リットアティン強襲戦」はクエストインスタンスバトルとして生まれ変わる。「帝国の盾として、身を挺してきた戦いだが、8人でフルボッコはどうかということで」と吉田氏。あの崖でリットアティンと8人で会えるのもあとわずかになりそうだ。

 さらにラストダンジョン「最終決戦 魔導城プラエトリウム」と「外郭攻略 カストルム・メリディアヌム」は従来の8人用IDから、4人用IDに生まれ変わる。アルテマウエポン戦は4人用のシナリオモードバトルを新たに作っており、ラハブレア戦はインスタンスクエストバトルに変更される。

 これらの改修により、最終的にはすべてのメインストーリーをソロで遊ぶことができるようになる。現在、オンラインプレイが障害になって「FFXIV」を遊んだことがない人はもちろん、現在遊んでいる人にとっても「強くてニューゲーム」でもう一度最初から遊んでみたいと思わせる内容だ。

 グラフィックスの進化など、他の2つの項目については別の記事にまとめてあるのでそちらを参照して欲しい。