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「FFXIV」、“次の10年”に向けたグラフィックスアップデートを正式発表
PS4もサポート。画面全体の美しさとスケーラビリティの両立を目指す
2022年2月19日 13:06
- 【ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ】
- 11月23日発売
- 価格:
- 4,620円(通常版)
- 6,600円(コレクターズエディション)
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」運営チームは2月19日に実施した「第68回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」において、次の10年に向けた新構想を発表し、長期運営に向けたグラフィックスアップデートを実施する計画を明らかにした。実装時期は、次期拡張パックとなる「7.0」のタイミングを予定。
「第一次グラフィックスアップデート」と名付けられたグラフィックスアップデートでは、その名の通り、数次に分けて段階的に実装が予定されているグラフィックスアップデートの第1弾。実装時期は7.0が予定され、今後展開されるパッチ6.xはまるまる準備期間にあてる。
吉田氏は、基本方針として、マルチプレイ時のプレイシーンをベースに、“画面全体の美しさ”を追求していくという。対象はキャラクターやオブジェクトのみならず、アニメーションやライティングシステムもアップデート対象に含まれており、最終的に全体的な底上げを目指す。
これにより、PC版については、最低動作保証のスペックが変わることになるが、引き続き多くのスペックに対応出来るように努力するとしている。コンソール版については、PS4も対象となる。当然、パフォーマンスやメモリ制限から、PC版やPS5と同等のグラフィックスは実現できないが、それでもPS4への最適化を実施することで、PS4版でも今回のグラフィックスアップデートの恩恵を受けられるようだ。なお、PS4のサポートについては、あくまで第一次が、ということで、第二次以降がどうなるかはわからない。
その上で吉田氏は、「スタンドアロンゲームのクオリティにはならない」と釘を刺すことも忘れなかった。これはある程度ゲームに詳しい方なら常識だが、スタンドアロンゲームと、MMORPGでは、画面内に表示されるキャラクターやオブジェクト、エフェクトの数が段違いであるため、「Horizon Forbidden West」のようなPS5向けにカリカリにチューンされたスタンドアロンゲームのグラフィックスまで引き上げることは難しい。
吉田氏は「ホライゾン(Horizon Forbidden West)のクオリティで動かれると思われると困る。ここを勘違いされるのが一番困る」と苦笑しながら語り、あくまでMMORPGでの限界値の引き上げへの挑戦であることを力説した。
吉田氏は、驚くほどフォトリアルなヒューラン男性のCGイメージを見せ、無言のまま視聴者の反応を見守った。その後、イメージに×を表示して、こういうフォトリアルな進化にはならないし、そもそもユーザーも求めていないのではないかとした。
続いて、現在開発中のテスト開始から1カ月が経過した状態のCGイメージを5種族分見せてくれた。いずれも現行のイメージを保ちながら、全体的に質感を上げている。これはテクスチャのハイレゾ化とシェーダー対応、そしてセルフシャドウが施されたもので、現行のファンタジーっぽさは残しつつ、フェイス表現がより自然で滑らかになっていることがわかる。吉田氏によれば、種族ごとの調整を今後も進めていくとしている。
実装時期については7.0のタイミングで一気にとはいかないようで、対象となるキャラクターやオブジェクトが膨大な数に上ることから順次実装予定としている。
吉田氏は続いて、マップ表現も紹介した。ライティングの多灯化、シャドウ表現の強化、金属の質感強化、そしてメモリ割り当ての増量によるオブジェクトの追加、そして開発チームが“自動草”と呼んで忌み嫌っている自動生成オブジェクトの表現強化。いずれも、そろそろ強化が求められていた部分ばかりだが、一目でクオリティアップがわかるアップデートが実施される。
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