ニュース

「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」クローズドβテストレポート

いよいよ姿を現した新世代のPSO。広大で美しい世界は冒険に満ちていた

1月29日~31日開催

 セガのオンラインRPG「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」(以下、PSO2:NGS』)のクローズドベータテスト(CBT)が、1月29日から31日の3日間に行なわれた。昨年夏に「PSO」20周年記念作品として発表されて以来、少しずつ情報が出てきた本作だが、期待に胸を膨らませたプレーヤーが触れる機会がついに訪れた。

 本作は、プレイステーション 4/Windows PC/クラウド版(Nintendo Switch/PC)でのサービスが予定されているが、今回テストに参加できるのはWindows PC版のみで参加人数は5万人規模。サーバー負荷検証や、「PSO2」とのゲームデータ共有確認、アークスキャッシュ(AC)の動作テストなどが行なわれた。

 このレポートでは、CBTのプレイで判明した本作の特徴や面白さなどを、CBTの雰囲気なども織り込みつつ紹介していきたい。

まずは美しくなったグラフィックスをチェック

 「PSO2:NGS」は「PSO2」から1000年後の世界を舞台としている。「PSO2」ではアークスは巨大な船団を組んで宇宙を旅していたが、この時代には、ハルファという惑星でドールズという未知の生命体と戦っている。プレーヤーは降下ポッドで降りてきた「星渡り」としてこの星に降りたち、ドールズとの戦いに参加することとなる。

 今作からグラフィックエンジンが一新され、バトルフィールドは広大なオープンフィールドに進化している。それに合わせて、必要なスペックも「PSO2」より高くなっており、CBT発表と同時に公開された推奨スペックの高さは多くの人を驚かせた。もちろん、これは最適化がまだ十分ではないテスト環境ならではという事情もあると思うが、これだけのハイスペックを要求してくるなら、最高画質はどれだけ綺麗なんだろうと当然気になっている人は多いだろう。

 「PSO2:NGS」には、グラフィック設定に「最低」から「ウルトラ」まで6段階のプリセットが用意されている。起動すると自動的に最適なプリセットに設定されるが、そこからさらに詳細をカスタマイズすることもできる。気になるのはやはりどの程度グラフィックスに差があるかだろう。ジャギーが目立ちやすい人工物、遠景、水面の反射設定の3つでグラフィックスを見比べてみた。高以上の設定、特にウルトラとスーパーにはあまり差がないが、低設定では1段階の差がかなり表現に差がついているのがわかる。

【人工物】
最低
スーパー
ウルトラ
【人工物の輪郭と光源】
【遠景】
最低
スーパー
ウルトラ
【遠景】
【水の表現】
最低
スーパー
ウルトラ
【水面の表現】

 今回のCBT使用したノートPCのスペックは以下の通り。グラフィック設定は「ウルトラ」で、フレームレートはおおむね50~60程度を維持していた。大半のプレイではかくつくことはなかったが、人で混み合う時間の街では、自分以外のキャラクターが素体のような簡易表示になることもあった。

【CBTプレイPCのスペック】

構成スペック
CPUIntel Core i7-9750H
GPUNVIDIA RTX 2070
メモリ16GB
【撮影につかったグラフィックス設定】

「PSO2:NGS」でも自由度たっぷりのキャラクタークリエイト

 キャラクタークリエイトの高い自由度は「PSO2」の大きな魅力だが、その特徴は「PSO2:NGS」でも健在だ。キャラクタークリエイトは、基本的には「PSO2」の手法を踏襲しつつ、スッキリしたものになっている。

 筆者は「PSO2」側では同じキャラクターデータでデフォルト男性のキャラクターを使っているが、「PSO2:NGS」ではそのキャラを女性にカスタマイズしてみた。「PSO2:NGS」側から「PSO2」ブロックに参加すると、このキャラクターのまま「PSO2」をプレイすることができた。ただ、見た目は「PSO2」と「PSO2:NGS」では少々違って見える。

【見た目の違い】
「NGS」側での見た目
「PSO2」側での見た目

 顔のパーツは、男女2種類のベースフェイスタイプから始まり、輪郭や目、鼻などを大きさや角度、色味など細かく変更することができる。種族選択はなく、パーツの中から角や耳を選ぶことでその種族に寄せていく。「PSO2」にあった少年、青年といった種族と年齢ごとのフェイスパターンも選ぶことができるが、「かんたん編集」はなくなっている。

 体は顔とは別に選ぶことができるので、美少女のような顔をしたいかついマッチョなども作成できる。アクセサリーパーツはコスト制。最大18のコストを越えなければ最大12個まで装着できる。アクセサリーの位置やサイズなども当然微調整が可能だ。「PSO2」と同じく、外見はエステでいつでもカスタマイズ可能なので、今作でもカスタマイズの沼にはまる人が続出しそうだ。

【キャラメイク】
エステ画面
みんな大好きジト目の女の子
頑張って作った小学生

2つのクラスを同時に育成しつつ、両方のPAを組み合わせて使える

 「PSO2:NGS」には「PSO2」にもある6種類のクラス「ハンター」、「ファイター」、「レンジャー」、「ガンナー」、「フォース」、「テクター」を選ぶことができる。クラスはキャラクタークリエイトの時に選択するが、その後もセントラルタウンにあるクラスカウンターで気軽に変更することができる。

【クラスカウンター】

 更にプレーヤーはこの6クラスの中から、メインクラスとサブクラスをセットすることができる。例えば、フォースをメインクラス、ハンターをサブクラスに設定すると、フォースのままハンターの大剣やPA、テクニックを使うことができるようになる。さらに、サブクラスにも経験値が入るので、育てたいクラスをサブクラスにセットしておけば、メインクラスのレベルを上げつつ、もう1つ別のクラスも育てることができる。

 筆者はフォースを10まで上げてから、ハンターをサブクラスに設定した。メインクラスの最適レベルであるレベル10の敵と戦っていると、1人パワーレベリングのような状態になり、サブクラスはあっという間にレベル6程度まで育っていた。将来、新クラスが実装された時にも、既存クラスで遊びながら新クラスを育てることができそうだ。

【クラスの設定】

 「PSO2:NGS」では空を飛んでいる敵も多くいるが、近接のハンターとファイターでも、ジャンプで飛翔した後、ある程度の時間滞空したまま殴り続けることができる。また、近接クラスは巨大な敵の攻撃に巻き込まれやすいが、その分火力が非常に高い。

 セカセカとしょっちゅう位置を変える「リザド」のような小型の敵に対しては、攻撃でのけぞらせて動きを止めたまま一方的に倒すこともできる。フォースのような遠隔クラスは、かなり遠くから、時には崖の上から安全に攻撃することもできるが、その分火力が弱く、多くの敵に囲まれると倒しきれなくなってしまう。

 アクション性が高いゲームでは、近接か遠隔のどちらかに優位さが偏りがちだが、「PSO2:NGS」では攻撃力に差をつけることで、そこをならそうとしているように感じられた。

 また、今作から素早く移動して攻撃を避けるステップ回避を全クラスが同じ用に使えるようになっている。ハンターは回避からのステップカウンターで素早い反撃も可能になった。ステップ回避は、キーボードなら進む方向のキーを素早く2度入力するだけで、感覚的に使うことができる。

【崖の上から攻撃】

 さらに、すべてのクラスには「フォトンブラスト」という強力な必殺技が用意されている。「PSO2」にも同じ名前の技があるが、「PSO2:NGS」のフォトンブラストは、チュートリアルクエストでもらえるスキルをサブパレットにセットしておけば、エネミーとの戦闘中に自動的に溜まっていくというわかりやすい仕様になっている。

 今回メインで触ったフォースのフォトンブラストは、多段ヒットする極太のレーザー攻撃だ。迫力ある攻撃は威力だけではなく、見た目の爽快感もかなりのもので、使うのがとても楽しい。なによりダッシュやジャンプを組み合わせた立体的な戦闘に慣れてしまうと、「PSO2」の戦闘では物足りなくなる。それだけ「PSO2:NGS」のバトルが楽しいということだろう。

【フォースのフォトンブラスト】
ド派手なビーム攻撃

見える場所全てにいける広大なオープンフィールド

 「PSO2:NGS」の舞台となる惑星ハルファには、きらきらと輝く光の粒が舞い踊る、煌めくような大自然が広がっている。今回はCBTということもあり、行くことのできる場所は限定されているが、それでもエリア内の見えている場所にはほとんどいくことができる。滝が流れ落ちる谷底から、遥かに見上げる山の頂まで、ダッシュやジャンプを駆使して冒険するのはかなり楽しい。

 プレーヤーの拠点となるセントラルシティには、エステやマイショップ、アイテムラボ、クラスカウンターなど「PSO2」でおなじみの施設が多く揃っている。「PSO2」を触ったことがある人なら、ゲームシステムでほとんど困ることはないだろう。もちろん新規プレーヤーのためのチュートリアルとなるサブクエストも豊富に用意されている。6つのクラスの教官らしき人々も立っていて、初心者にそのクラスの使い方や特徴を教えてくれる。

 CBTではメインストーリーは実装されておらず、専用のチュートリアルクエストが用意されていた。これをレベル5程度までこなせば、あとは好きなことをして過ごすことになる。あちこちを探索していれば思わぬ発見もある。例えば、ラッピーに出会うことがある。筆者が出会ったラッピーは、しばらく見ていると歌を歌いだしたりと、とても可愛かった。

【山登り】
目の前に見えている山の頂上を目指す
まずは左手の断崖からジャンプで飛び移ろうと頑張る
上手くいかなかったので、今度は反対側の崖から回り込むことに
近づくとあちこちにアップドラフターがあり、登山できそうな感じだった
【ラッピー】

穏やかな動物たちが草を食む「探索セクション」

 街の外には多くの人が空間を共有できるMMORPG的なフィールドが広がっている。エリアの境界には、バリアのような壁があるが、ローディングは発生せずシームレスに行き来できる。街のすぐ外にある「中央エアリオ」、「北エアリオ」、「南エアリオ」の3地域は、「探索セクション」と呼ばれる敵が少ないエリア。

 ここにはテイムズと呼ばれるおとなしい野生動物が生息している。中央エアリオが1~3、南エアリオがレベル5程度、北エアリオにはレベル10程度の敵が配置されており、序盤のレベル上げ用のフィールドといったところだ。フィールドは細かいブロックに分かれており、1つのブロックに入れる人数には制限があるが、シームレスにエリアが切り替わっていくため、ソロでうろついているとMMORPGのように大勢のプレーヤーが周りにいるように感じた。

【セントラルシティ】
【中央エアリオ】
【南エアリオ】
【北エアリオ】
【テイムズ】

危険なドールズが大量にうろつく「戦闘セクション」

 「探索セクション」の奥には「戦闘セクション」と呼ばれる地域が広がっている。こちらはドールズや、プレーヤーを見つけるや襲ってくる凶暴なやつらがひしめき合う危険地帯だ。

 今回唯一の戦闘セクションである「マグナス山」では、エリアに侵入すると画面左上のミニマップ横に、「PSEレベル(Photon Sensitive Effect/フォトン感応効果)」ゲージが溜まっていく。このゲージが貯まることで、レアエネミーの出現確率が高くなっていき、MAXまで貯めると確定でレアエネミーが出現する。

 エネミーが出現すると、それを知らせるメッセージが流れ、画面上に七色に輝く「E」マークが表れるので、それを追いかけていけばエネミーの出現した場所に行くことができる。大量の敵とともにボスが出現するので、このCBTでは複数人で戦わなければ勝利できない強さだった。

【レアエネミー出現】
ゲージがMAXになり、通常のエネミートライアルにレアエネミーが出現

 突発的なイベントも数多く用意されている。今回プレイすることができたのは、突発的に敵の集団が出現する「トライアル」、特定の敵がターゲットとなる「エネミー討伐トライアル」、隕石が落ちてきてその周囲にエネミーが出現する「ステラーギフトトライアル」、敵の管制機からエネミーが降ってくる「ドールズ管制機トライアル」の4つと、「緊急クエスト」。他にも「アセンブリーポイント掃討」、「防衛トライアル」があるらしいが、こちらは今回試す機会がなかった。

 他にも、フィールドボス的な敵が出現する「ドレッドエネミー」、特定の天候の時だけ出現する「ギガンティクス」というエネミーもいる。これらのエネミーは安全な探索セクションでも容赦なく襲ってくる。雨の夜にセントラルシティを出てすぐの場所で、レベル18のギガンティクスに遭遇し、命からがら街に逃げ帰ることもあった。

【トライアル】
あちこちで散発的に発生。プレーヤーが多くいる場所では発生頻度が高く感じた
【エネミー討伐トライアル】
「ブジン」や「ナグルス」、「アードバンシー」といった、いわゆるネームドモンスターに当たるエネミーを倒すトライアル
【ステラ―ギフトトライアル】
隕石が降ってくる
隕石にアクセスするとアイテムがもらえる
降ってきた場所に敵が大量に沸く
【ドールズ管制機トライアル】
上空にドールズ管制機が表れ、エネミーが降下してくる

 パーティを組んでいる人もソロの人も一緒になってわーわーと敵に群がる光景はCBT特有の楽しさだ。ショートカットワードやオートワード、シンボルアートを使ったチャットなど「PSO2」のコミュニケーション要素は、「PSO2:NGS」にも完備されているので、オンラインゲームだけの楽しみである大勢のプレーヤーと空間を共有している実感を、より身近に感じることができる。うっかり戦闘不能になってしまった時にも、間髪入れずに他のプレーヤーが蘇生アイテムを使ってくれて、快適に戦うことができた。

フィールドにある様々な施設が冒険をさらに楽しくする

 フィールド探索は楽しいけれど、移動はめんどくさい。という人のために、便利なテレポートシステムもある。それぞれのエリアには「リューカーデバイス」という塔のような建築物がある。このリューカーデバイスは、発見すればその後はワールドマップ上からアクセスできるようになり、フィールド上のどこからでも地図をクリックして、行きたいリューカーデバイスのところにテレポートすることができる。

 例えばフィールドを探索していて、地下深い場所まで降下してしまった時、そこから登って戻るのは大変だという時なども、すぐに拠点まで戻ることができる。「PSO2:NGS」はワールドマップを開いたまま移動することができないのだが、ミニマップはやや見づらいため結構頻繁に道に迷った。そんな時にもありがたかった。

【リューカーデバイス】

 フィールドにはほかに、コクーン、タワーと呼ばれる施設が点在している。中はインスタンスになっており、チュートリアルを兼ねた腕試しミニゲームを遊ぶことができる。初回のみ、報酬としてスキルポイントがもらえる。スキルポイントはクラスごとに違う強力なクラススキルを覚えるために使うかなり重要なポイントなので、ゲーム冒頭はコクーンを探してエリアをうろつくことになる。

 コクーンの中は、例えばジャンプやで進むアスレチックコースや、エンハンスドエネミーの倒し方を習うための訓練施設だったりと、プレイに役立つ知恵を学ぶことができるので、それも含めてまずは回りたい。

【コクーン】

 「PSO2:NGS」には、通常のジャンプ、二段ジャンプ、ウォールキックなど多様なジャンプがあるが、それだけでは登ることができない崖には、アップドラフターというエレベーターのようなものがついていることがある。アップドラフターに近づいて、上に向かって流れているビームにジャンプで上手く乗ると、気流に運ばれるように身体が上に上がっていく。空中をホバリングしながら移動する

【アップドラフター】

インスタンスで戦う8人バトル「緊急クエスト」

 「PSO2」で遊んでいる人たちにとっては今更説明する必要はないであろう「緊急クエスト」は、8人でパーティを組んで遊べるインスタンスコンテンツ。「PSO2:NGS」では、発生するとマップの発生地点にアイコンが表示され、そのアイコンをクリックすることでどこからでもマッチングに参加することができる。今回発生したのは、北エオリアにあるアルト・ラニ高原に出現する「ペダス・ヴェラ」の討伐。ペダス・ヴェラは最初は手にした銃で撃ってくるが、途中形態を変えてからは空中にレーザーを放つビットを多数展開する。

 フィールドには多数のアップドラフターが設置されており、空中に舞い上がって立体的に戦うことができる。「PSO2」では巨大ボスでも戦闘フィールドは平面だったので、この立体的なバトルはかなり新鮮だった。

【緊急クエスト】

冒険の楽しさ満点、今後の更なる進化に期待大!

 今回はレベルキャップ15、ほとんどのクエストやストーリーは伏せられた状態でのプレイであり、このCBTのプレイだけで「PSO2:NGS」のすべてを評価してしまうのは、あまりにも時期尚早だ。だが、作り込まれた風景の中を、自由にうろつきまわり、出会った敵と戦い、見つけたアイテムを集めていくというオープンワールドならではの楽しさは十二分に感じることができた。

 ただ、オンラインゲームはレベリング中とハイエンドでまったく遊び方が違うこともあるため、この素晴らしいフィールドが活気あふれる世界になるのか、それとも無人の荒野になってしまうのかは高レベル帯の遊び方を見てからの判断になるだろう。

 現状の「PSO2」は、長いサービス期間にわたって、様々なシステムを追加した結果、新規のユーザーにとっては煩雑になりすぎている。「PSO2:NGS」は「PSO2」のいい所を抽出し、新規ユーザーにも分かりやすく再構成してある。そのため「PSO2:NGS」のシステムは単純ながら非常に洗練されており、深堀した遊び方が楽しめる。おそらくこれから「PSO2」にあった機能を求める声や、改善を求める声で一層の進化を遂げていくはずだ。

 変わった部分と変わらない部分があり、それをどう評価するかはユーザーごとに違ってくるだろうが、「PSO2」のヘビーユーザーとは言えない筆者にとっては、とても新鮮で楽しいオープンワールドのアクションRPGに仕上がっているなと好感触を得た。今回のレポートでは、CBTのすべての要素を紹介できてはいないが、そういった新要素は今後行なわれるであろう次のCBTやOBTなどを通じて紹介していきたい。