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いろいろかわいい「原神」は「ゼルダの伝説」エッセンスを昇華した快作の予感!
独自性も満載! CBT実施でプレイの流れがついに明らかに
2020年4月1日 17:01
- 【CBT】
- 3月19日~4月7日 実施
miHoYoが開発中のプレイステーション 4/Nintendo Switch/Android/iOS/PC用オープンワールド型RPG「原神」。そのクローズドβテスト(CBT)が4月7日まで実施中だ。
「tech otaku save the world」(技術オタクが世界を救う)というスローガンからも日本好きがにじみ出るmiHoYoだが、最新作「原神」は発表当初から話題性抜群だった。
話題の多くは、美しく描かれたアニメ的キャラクターのオープンワールドゲームであること、採用されている多くのシステムがNintendo Switch「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(BotW)とよく似ていることの2つ。しかし最大の衝撃だったのは、その掛け合わせが何より魅力的に表現されていたことだと思う。
では、実際のところどんなゲームなのだろうか。ファーストコンタクトは東京ゲームショウ 2019での記事にてお伝えしているが、今回のCBTでは「原神」のプレイの流れがついに明らかになった。さっそく、「原神」のプレイ感をお伝えしていきたいと思う。
なおCBTはPCとモバイルで実施されている。本稿では主にPC版で遊んだ内容について記載している。
ソロプレイ重視だがMMORPG的要素もある合わせ技
「原神」をあえて一言で表すなら、ソロプレイ重視のオンラインRPGである。オンラインRPGながらソロでもずっとプレイできてしまうだけの遊びが用意されている。
「BotW」と比較されることの多い本作だが、プレイの流れそのものはどちらかというと「アサシン クリード オデッセイ」などに近い。「任務」ごとに開始地点が決まっており、そこに行けば任務開始。条件をクリアすることで、ストーリーが進行したり各報酬がもらえたりする、といった感じだ。
また大事なポイントとして、キャラクターや武器、スキルなどにはレベルがある。任務クリアや宝箱などからもらえる強化アイテムで逐次強化することが攻略上必要となる。
「アサシン クリード オデッセイ」と大きく異なるのは、成長にこの強化アイテムを大量に消費すること。アイテムそのものはわんさか手に入るのだが、高レベルになるに連れて消費量も増していくため、満足にレベルを上げようとするとアイテムがいつの間にか足りなくなるようなイメージだ。
このあたりの感触は、MMORPGの設計思想に近いかもしれない。キャラクターや武器にはレベル上限があり、上限突破のために特殊なアイテムが要る。その入手のために特定の敵を倒したりミッションをこなし、そのアイテムドロップを狙っていく。
運営型のゲームではそこそこ一般的なシステムではあるのだが、エリアの作り方やアクションそのものは「BotW」的であり、そこに絶妙な落としどころが生まれている。何しろアクションが楽しいので敵と戦っていて飽きないし、エリアには仕掛けが満載。岩肌を登ったり、空中を滑空移動したり、「BotW」よろしくキャラクターを操作しているだけで楽しい。
その上での強化システムなので、アイテム集めがそこまで苦ではない。というより、がっつり遊んでいたらまたいつの間にかある程度集まっている。MMORPGとソロ専用ゲームのハイブリッドシステム。それが「原神」のプレイサイクルとなっている。
元素を切り替えて連続攻撃! 豊富なキャラクターも魅力
本作のもうひとつの特徴は操作キャラクターの豊富さにある。たとえば主人公の「旅人」を始め、弓使いのアンバー、剣士のガイア、魔法使いのリサなど。最大4人までの「チーム」を設定し、プレイ中はいつでもキャラクターを切り替えられる。
各キャラクターは扱う武器と「元素」(いわゆる属性)が決まっていて、旅人なら片手剣と風、アンバーは弓と炎、ガイアは片手剣と氷、リサは法器と雷、といった感じ。それぞれアクションも異なっていて、たとえば旅人なら元素の乗らない通常攻撃と、前方の敵を吹き飛ばしつつ風ダメージを与える「旋風の剣」を繰り出せる。一方のアンバーは弓による遠距離攻撃が可能で、最大チャージで炎ダメージが付与。必殺技では、囮になって最後には爆発する「ウサギ伯爵」人形を投げる。
キャラクターによって操作方法がガラリと変わるほか、通常攻撃では元素が乗らないタイプ、通常攻撃から元素ダメージも付与されるタイプなどいろいろある。ストーリーに沿って仲間になる主要メンバーは上に挙げた4人だが、ガチャ要素の「祈願」を利用すれば仲間をもっと増やせる。
同じ元素でも扱い方が変わるものの、キャラクターによって変化するのは攻撃アクションに関するものだけで、走る、登る、泳ぐといった基本的なアクション性能は同じ。プレイする限りはどのキャラクターでもステータス値そのものに大きな差はなかったので、プレーヤーの好みでチームメンバーを選んでいくとよさそうだ。
戦闘で大きな影響を与えるのは、元素の掛け合わせによるダメージだろう。たとえば敵が炎状態のときに氷ダメージをぶつければ、それぞれを個別で当てたときよりも圧倒的に大きなダメージが出る。
ダメージが増加する元素の組み合わせは炎と雷、氷と雷でもOK。実際に、敵をガイアで氷状態にした直後、リサに切り替えて雷を当てると、バフッ! というエフェクトとともに敵にガッツリダメージが入る。ガイアに戻してまた氷攻撃で攻め立てればどんどん大ダメージを与えられるし、この切り替えとアクションの連続が心地いい。操作に慣れればメンバーをループさせながらどんどん連続攻撃を与えていけるような、「原神」ならではの爽快さを生んでいる要素だ。
この戦闘アクションが楽しいので、フィールドを駆け回ること、敵と戦うことがむしろ嬉しい。流れるように敵と戦闘してみせたときこそ、「原神」アクションの秀逸さを知ることができると思う。
いろいろかわいいビジュアル&キャラクター
今までシステムやアクションについて書いてきたが、筆者的に最大にオススメしたいのがビジュアルである。もうなんと言っても、キャラクターがかわいいのである。
こればかりはスクリーンショットを参考にしてもらう方がはやいと思うが、編集者と話した結果、「本作はもうなんかいろいろとかわいい」と結論が出るほどいろいろかわいい。特に主人公の相棒のパイモンが筆頭で、会話シーンのパイモンがいちいちかわいらしいためにスクリーンショットボタンに手が伸びまくることとなった。
また筆者として嬉しかったのが、サブストーリーで登場するNPCが、じつは操作キャラクターであったりする点。要は「ガチャで獲得したら使用できる」ということなのだが、コンソールゲームの感覚では「キャラの立ったNPC」で終わりそうな部分が、「原神」はしっかりとフォローされている。
マルチプレイ要素については、相手の世界に入ってプレイするものとなっていた。一緒にフィールドも駆け回れるが、宝箱が開けられないなど制限もある。一方で「秘境」と呼ばれるダンジョンでは元素の掛け合わせ含め戦力が大幅に上がるので、仲間がいれば大いに頼もしいだろう。本番に向けてどのようにブラッシュアップされるのか期待したい。そのほか本作はクロスプラットフォームにも対応する。今回のCBTではPCとスマホが対象となり、ログインID、進行データが共通で好きな方で続きからプレイできた。PS4とNintendo Switchがこのクロスプレイにどこまで絡んでくるかも注目だろう。
ちなみにPC版とスマホ版の違いだが、操作スタイルよりもロード時間の長さが気になった。今回は同じWi-Fi環境で、PCはG-Tune P5、スマホはAndroidのGoogle Pixel 3 XLを使用したが、最初の起動でG-Tune P5は十数秒、Google Pixel 3 XLは数分かかった。ファストトラベルなどはG-Tune P5なら数秒、Google Pixel 3 XLでは30秒から1分前後とかなり差がつくため、ゲーム体験としてはゲーミングPCが圧倒的にいい。あくまでCBT時点ではあるが、参考にしていただきたい。
さらに日本語音声も楽しみだ。CBTでは中国語音声が豊富に用意されているが、やはり豪華声優陣による日本語版はどうしても期待してしまう(日本語テキストには不安定なところがあるが、これはご愛嬌かと思う)。CBT以降の続報を、ぜひ心待ちにしたい。
【使用機材】マウスコンピューター「G-Tune P5」
・CPU:インテル Core i7-9750H
・GPU:GeForce GTX 1650
・メモリ:8GB PC4-19200
・ストレージ:256GB M.2 NVMee対応SSD
・ディスプレイ:15.6型 フルHDノングレア (IPSパネル)
・重量:約2.3Kg
・OS:Windows 10 Home 64ビット
・価格:119,800円(税別)~