【特別企画】
「ウマ娘」アニメ「シングレ」が熱くて注目! 1~2話先行上映&トークショーレポート
原作の魅力全開の仕上がり。トークショーではアフレコ裏話などで盛り上がる
2025年3月31日 15:49
- 【ウマ娘 シンデレラグレイ】
- 放送開始日:4月6日より毎週日曜16時30分~
- 放送局:TBS系全国28局ネット
- 最速配信:未定
Cygamesは3月30日、テレビアニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」の先行上映会&トークショーを開催した。
テレビアニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」は、同名のマンガ作品が原作。ウマ娘の1人であるオグリキャップが主人公となり、漫画は久住太陽氏、脚本を杉浦理史、企画構成を伊藤準之介氏が担当する。単行本は18巻まで刊行され、現在も週刊ヤングジャンプにて連載連載中だ。
オグリキャップがゲーム内のトレセン学園にやってくる以前の、カサマツトレセン学園時代の物語から描かれており、ゲームには登場しないカサマツ時代の仲間であるベルノライトやライバルのフジマサマーチ、トレーナーの北原穣が登場し、久住太陽氏の個性的かつ迫力のあるビジュアルと、熱血ストーリーが魅力の作品となっている。
会場には事前の抽選販売にて当選した選ばれしトレーナーたちが会場を訪れ、開演前までのひと時をアニメのキービジュアルポスターの記念撮影に興じている場面も見られた。
今回の先行上映会&トークショーでは先にアニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」の本編を上映、その後はオグリキャップ役の高柳知葉さん、ベルノライト役の瀬戸桃子さん、フジマサマーチ役の伊瀬茉莉也さん、北原穣役の小西克幸さんの4人によるトークショーが行なわれ、アフレコ時の裏話などを語り、会場を盛り上げた。
本稿では先行上映会とトークショーの模様をレポートしていきたい。
オグリキャップのレースへの熱い想いが伝わる1~2話を先行上映
先行上映会では、アニメの第1話と第2話の本編を鑑賞できた。内容は、マンガ原作のテイストを120%活かした形で映像化されているという印象で、とても良かった。
原作の1~2話に含まれる小ネタからレースシーン、主人公以外のキャラクターたちの駆け引きなどが、アニメという媒体らしく小気味よい動きが付けられている。原作で笑ったシーンは見事に笑えるテイストに仕上がっているし、熱さを感じたシーンであれば、ちゃんとその熱さが存分に感じられる演出になっている。原作付きアニメとしては、言う事のない完成度だと感じた。
一方で、アニメならではのオリジナル要素はそこまでないようだ。3話以降は、マンガの原作を知るファンは元より、競走馬の元ネタを知るようなファンが驚くような、アニメ独自のテイストのスパイスにも期待したいところではある。
ゲームでのオグリキャップの知られざる一面であったり、地方レースというゲームでの舞台とは別の世界を取り上げることで、「ウマ娘」全体の世界観を広げる意味でも魅力的な作品となっている。
アフレコ現場での爆笑エピソードやオーディションの様子などが明かされる
上映会後のトークショーでは、高柳知葉さん(オグリキャップ役)、瀬戸桃子さん(ベルノライト役)、伊瀬茉莉也さん(フジマサマーチ役)、小西克幸さん(北原穣役)の4人によるトークショーが行なわれた。高柳知葉さん(オグリキャップ役)はオグリキャップの勝負服に身を包んで登場。冒頭の挨拶では衣装の再現度の高さを解説し、蹄鉄もちゃんと付いているという点を強調して会場を驚かせた。
次いで瀬戸さんは、今話題になった蹄鉄について、私が打ちましたといきなりボケをかまして会場をさらに盛り上げる。続く小西さんも乗っかる形で、シューズは僕のカードで買いました、と原作を読んでいる人ならニヤリとするネタを披露。
そしてフジマサマーチ役の瀬さんは観客に声掛けして合いの手を入れてもらうのをやりたいとコメントし、「フジマサ」と投げかけたら観客が「マーチ」と返したり、「カッコいいのは?」「フジマサマーチ」など色々な掛け合いを会場と一緒に行ない、ご満悦の様子だった。
上映された本編について、瀬戸さんは、これまで自分の声でアニメーションが動くのを見る事がほとんどなかったという。自身が演じるベルノライトがまるでヒロインのような演出で登場する1話の演出などについて、めちゃくちゃ最高だったと喜びの声を上げていた。
マンガ原作についての話題になると、小西さんから、高柳さんに対して、ゲームやアニメに登場するオグリキャップと「ウマ娘 シンデレラグレイ」のオグリキャップではちょっと角度が違うので、そこも含めてどうだったか話を聞きたい、と話が振られた。
高柳さんはゲームがリリースされる前、まだアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」の1期放送の頃から本連載が始まっていたが、当時のオグリキャップと言えば、いつもご飯をたくさん食べてるイメージが強かったとした。その中で、カッコいいところもかわいいところも、いろいろな感情を描いているコミックスの展開がある事に幸せを感じていたそうだ。加えて、「これがアニメで動いたらいいな」という気持ちは持っていたと、当時について思いを語った。
また、オグリキャップが高柳さんにとって初めてオーディションに受かった役だった事についても触れ、当時は自信がなかった事についても明かした。そこから役者としてキャリアを重ねていった結果、今回のアニメのアフレコ現場ではセリフが自然と出てきて、カサマツにいるような空気になれたという。「ウマ娘 シンデレラグレイ」という作品に巡り合えて幸せ、だとした。
小西さんも実は原作をずっと読んでおり、北原穣役をやりたいと思っていたので、オーディションの話が来たときには、嬉しすぎて泣きながらオーディション用のテープを収録したとコメント。その熱意と感情がテープに乗って伝わったのでは?と振られると、伝わった、のかな?と苦笑いを見せた。
高柳さんは、ウマ娘のオーディションを受けた際に、当初はダイワスカーレット役でオーディションを受けたが、その際に現場でディレクターからオグリキャップの役も受けてほしいと言われたエピソードを披露。後日、そのディレクターに理由を聞くと、オーディション中のディレクターとの受け答えの声や喋り方、空気感がオグリキャップのイメージそのものだったと言われたのだという。
その他にも食べてから3時間経つとお腹が鳴ってしまうので、アフレコ中にお腹が鳴ってはいけないと、アフレコ現場やライブイベントの楽屋などでも、常に現場で何か食べているタイプだという食欲旺盛な点がオグリキャップと似ているとして会場を笑わせた。
その後は、アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」第1クールのエンディング曲に高柳さんのソロ曲「∞(無限)」に決定したと発表された。配信は4月13日17時から開始され、CDは5月21日に発売する。楽曲はガールズバンド、リーガルリリーのたかはしほのか氏が作詞、作曲を手掛けた。会場ではたかはしほのか氏から寄せられたコメントが紹介された。
この新曲について、アーティストからの楽曲提供で歌うのが初めてという高柳さんは、カサマツの河川敷を走るオグリの姿にピッタリの曲を作ってもらい感動し、自分なりに精一杯アプローチしてレコーディングに臨んだと語った。これまでのライブでもかわいいオグリや力強いオグリなど色々なオグリを見せてきたが、今回はこれ以上ないくらいカサマツで過ごすオグリらしさが詰まった楽曲になっていると魅力を語った。
第1クールのオープニング曲であるロックバンド[Alexandros]の「超える」については、フルサイズの音源解禁は4月5日にTOKYO FMにて12時30分から放送のラジオ番組「おとをかし」内、配信は4月6日17時より開始となる。
その後はアニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」とのコラボイベントとして各地で行なわれるリアルイベントの数々を紹介。名古屋鉄道や笠松競馬場とのコラボ、笠松町とのコラボイベントの開催情報などが実施される。
また、4月3日発売の週刊ヤングジャンプでは、シンデレラグレイが表紙となるのに加えて、アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」に出演する伊瀬さん、高柳さん、大空直美さん(タマモクロス役)の3人が巻頭グラビアを飾り、さらに瀬戸さんがセンターグラビアに登場する。
今期1のオススメアニメ!気になる人は原作も要チェック
トークショーでも話題に上ったが、ゲームやアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」でのオグリキャップは食堂でたくさん食べている印象が強く、真面目なシーンよりはむしろ天然キャラを活かしたお笑い担当の位置付けが多かったように思う。
その本来の心情や性格については断片的にしか描かれていなかったが、オグリキャップのレースにかける熱さや想いが存分に描かれた「シンデレラグレイ」は、オグリキャップのファンのみならず、ウマ娘ファンにとっても間違いなく魅力的な作品に仕上がっているという印象だ。
トークショーでは、キャストのみなさんの本作にかける熱い想いが伝わるようなエピソードが多く語られ、来場したトレーナーたちも含めて印象に残る体験になったのは間違いない。
原作では、ゲームでもお馴染みとなるトレセン学園に移籍してからのエピソードが展開していき、より大きなレースにて、タマモクロスやスーパークリークらとの激闘が展開するなど、物語はどんどん過熱していく事になる。アニメでマンガにも興味を持った人は、是非そちらも読んでみてほしい。
なおマンガについては、アプリ「ヤンジャン!」のホームページにて第36話(コミックス第5巻の途中)まではブラウザ上でも無料で読むことができる。マンガのテイストや雰囲気を確認してみたい人は先にチェックしてみるのがいいだろう。
(C)久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会
(C) Cygames, Inc.