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「クラロワ」プロリーグが統合により規模縮小、新型コロナウイルスの影響も

日本チームの出場は4から2に減少。GameWith esportsは「クラロワ」部門を解散

 スマートフォン向けリアルタイム対戦カードゲーム「クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)」を開発・運営するSupercellは、同作のeスポーツプロリーグ「クラロワリーグ アジア」と「クラロワリーグ チャイナ」を統合したスペシャルリーグ「クラロワリーグ イースト」を4月4日より開始すると発表した。

 「クラロワリーグ」は2018年からスタートし、「アジア」、「チャイナ」、「ウェスト」の3リーグで年間2シーズンを戦い、各リーグの成績優秀チームを集めた世界一決定戦が行なわれている。

 今回発表された「クラロワリーグ イースト」は、「アジア」、「チャイナ」の2リーグを1つに統合したスペシャルシーズンとなる。Supercellは「グローバルなeスポーツリーグのブランド確立のため、アジア全域の地域的制限を排除するべく統合する」としている。なお2019年には、北米、欧州、ラテンアメリカの3リーグがまとめられ「ウェスト」となった経緯もある。

 「イースト」の出場チームは全8チームとなっている。昨年までは「アジア」だけで12チームが出場していることを鑑みると、実質的には大幅な規模縮小となる。日本からも「アジア」には4チームが出場していたが、「イースト」には2チームのみの出場となる。

 8月以降のシーズンに関しては、追って発表するとしている。今回の「イースト」はスペシャルリーグとされているので、今後もこの開催形態が続くとは限らない。ただ状況から考えて、少なくとも例年のシーズン1はなくなり、シーズン2以降の開催形態を検討しているものと思われる。

 なお試合は当初、中国・上海での開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全てオンラインで開催される。

 昨年の「アジア」では韓国で数か月にわたって試合が行なわれ(基本的に試合が行なわれるのは週末のみ)、日本チームも現地に長期滞在したり、日本と韓国を行き来したりしての参加だったが、今の中国でそれは難しいという判断が下されたようだ。

 日本からの出場チームは、昨年の世界一決定戦に出場した「FAV gaming」と、「クラロワリーグ アジア 2019」シーズン1で優勝した「PONOS」。

 「クラロワリーグ アジア」に出場していたが「クラロワリーグ イースト」には出場しない日本の2チームの動向を確認すると、まず「GameWith esports」は「クラロワ」部門を解散すると発表している。

 また「GameWith esports」の所属選手の一部がプロ引退を表明している。

 もう1つの「DetonatioN Gaming」は、チームの今後に関する発表は今のところ見当たらないが、所属選手の5人中4人がプロ引退を表明している。

 ちなみに「イースト」に出場する「PONOS」でも、選手がプロ引退や活動休止を表明している。

 「クラロワ」では過去にもプロ選手のチーム移籍があった。まだ引退を表明していない選手の今後の動向も注目される。