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谷口悟朗氏も熱く語る! ネクソンが送る新作タクティクスRPG「revisions next stage」
幅広いメディアミックスを展開する「revisions」のゲーム版の詳細が明かされた!
2019年10月24日 13:44
ネクソンは10月23日に、六本木の自社オフィスにて、メディア向け新作説明会「NEXON Mobile Media Day」を開催した。説明会で紹介されたタイトルは、2019年配信予定の新作モバイルゲーム「revisions next stage(リヴィジョンズ ネクストステージ)」。
本作のゲーム性や見どころのプレゼンテーションに加え、同タイトルの序章となるTVアニメ「revisions リヴィジョンズ」の制作陣より、監督の谷口悟朗氏とアニメーション制作を担当した白組のプロデューサー井出和哉氏によるトークセッションが行なわれた。
アニメからゲームに続く「revisions」の世界
「revisions next stage」プロジェクトマネージャーを務める、加藤友秀氏が登壇。本プロジェクトの概要が説明された。アプリの配信に先駆けてTVアニメ、コミカライズ、ノベライズなどが展開しており、多彩なメディアミックスが特徴だという。
アニメ版「revisions リヴィジョンズ」は、渋谷の中心部が300年以上先の未来にタイムトラベルする「渋谷時空災害」という災害に巻き込まれた主人公たちが、リヴィジョンズと呼ばれる未来人と戦いながら、現代への帰還を目指す――というのが本作の概要。SFの要素に加えてパニック映画の雰囲気も盛り込んだ、青春災害群像劇がテーマになっているとのこと。主人公をはじめ、登場人物の成長、災害時の民衆のパニック描写などが見所だと注目のポイントが語られた。
次に、ゲーム版「revisions next stage」の概要が語られた。TVアニメ版の続編で、渋谷時空災害から15年が経過した世界が舞台となっており、登場人物もゲームオリジナルの6人のメインキャラクターを中心に物語が展開するのだという。主人公「法月コウ」を演じる花江夏樹さんをはじめ、豪華声優陣がキャラクターボイスを担当。メインストーリーは全編フルボイスとなっているそうだ。
キャラクターの制作にあたって、可能な限りアニメ版のキャラクターデザインに近いテイストで作り、ゲーム内ではLive2Dを利用して動きのある演出を表現していると、こだわりのポイントを述べる。
本作のジャンルはタクティクスRPG。ゲームの基本となるメインミッションでは、ストーリーパートと戦闘パートを交互に行ないゲームを進めていくのだという。バトルはターン制のシミュレーションバトルとなっており、ミッションによって異なるが敵を殲滅することが基本の勝利条件となる。
主人公たちが乗るストリング・パペット(ロボット)にはカスタマイズ要素もあり、6つの部位のパーツを付けることが可能。パーツによって外見が変化したり、性能をアップさせられるのだそうだ。
アニメ制作陣が「revisions」について熱く語る
後半のトークセッションではアニメ版の制作を手掛けた、谷口悟朗氏と井出和哉氏が登壇。はじめにアニメの制作にあたり、こだわった点や苦労した点などの質問が投げられる。
谷口氏は、「渋谷の街が丸々タイムトラベルするといったものをどういった形で表現するのかというのが大きなポイントでした。白組さんとも話し合って、渋谷の街のCGデータから戦闘が起こるのはここら辺だよなとかを考えて、ロケーションなどを組んでいきました。白組さんがシリーズ通して担当するのが本作が初ということで、あまりオーバーキャパにならないようにと考えつつも、それなりのクオリティのものでないと当然お客さんに届けられませんし、そこの駆け引きは悩みました。大変ではありましたけど楽しかったです」と、制作当時を振り返る。
CGアニメの制作について井出氏は、「やれることの壁はありましたが、全力でやらせていただきました。中でもストリング・パペットはとても苦労しました。ロボットが見えていて、キャノピーから人は映っていて、ディスプレイには情報も出ているという表現はかなりこだわって作りました。あと、本作は群像劇なので、人間ドラマをしっかりと描こうというのは強く思っていました。CGで弱いと言われているキャラクターの表情ですが、不安な顔や驚く顔、涙を流す表情など、一定のレベルはクリア出来たんじゃないかなと思っています」
キャラクターについての質問では、主人公の「堂嶋大介」が近年のアニメの主人公像とはかけ離れた設定について谷口氏に伺うと、「私はそうは思っていないんですよ。もしも世間の人がそう思っているのなら、それはアニメを馬鹿にしているという事だと思います。共感されないような人間像、未完成の人間像のキャラクターでドラマを作っていくというのは、漫画や小説、実写ドラマ、実写映画などいっぱいあると思うんです。それがTVアニメは“共感を得やすい人物像”、“とても良い人物像”でなくてはならないというのは勘違いですね。TVで1話が放送された時点でNETFLIXで全話配信をしていたので、1話を見た時点で『このクソ主人公はこの先どうなるの?』という、見るべき動機づけを作らなければならないんですよ。サバイバルな世界観で“明るくみんなで楽しくハーレム生活”という内容ももちろん出来ます。日本をターゲットにしたならそれでも良いかもしれませんが、全世界をターゲットにしたときには通用しないので、全うな人間ドラマを描きました」と、自らのアニメの作り方を熱く語る。
続いて質問はゲーム版の話に。アニメ版を制作した両氏がゲーム版ではどういった部分に関わったのかを尋ねられる。
「ゲーム版はTVアニメのその後を描くという事だったので、世界観はどういったものにするか、キャラクターの立ち位置はどうなっているのかを考えて、提案して監修をしたという感じです」という谷口氏。井出氏は、TVアニメに引き続き、ゲームのOPを制作したとコメント。
気になるキャラクターやお気に入りのキャラクターについて訊かれると井出氏は、「お気に入りは『響みか』ですね。ゲームでは、急な展開にみんなが何も状況が飲み込めない場面でテンパってたりするんですけど、そういった場面でコメディな役回りを担っていて、良いキャラクターだなと思っています」とコメント。
続く谷口氏は、「試作版をプレイしましたが、やっぱりコウは主人公だけあって使いやすいです」とゲーム内の性能でお気に入りなのだという。逆にプレイしていてすぐやられるのが「中村英知」。簡単にやられるので何とかしてほしいと発言し、会場の笑いを誘った。
最後に、「revisions」を期待しているファンに一言お願いされると谷口氏は、「『revisions』はアニメからゲーム、ゲームからアニメ、どちらから入ってもいいと思っています。アニメから始まった『revisions』がこうしてゲームになって皆様のもとに届くというのは純粋に嬉しいです。アニメとゲーム、できれば両方楽しんでいただけると嬉しいです」とコメント。
「谷口さんもおっしゃられましたが、アニメの他にも、漫画や小説などいろいろな展開をしていて、どこから入っても楽しめる作品になっています。ぜひ、ゲーム共々『revisions』を楽しんでいただけたらと思います」と、井出氏のコメントで説明会が終了した。
ゲームアプリの「revisions next stage」は現在事前登録キャンペーンを実施中。登録者数に応じてサービススタート時に様々なアイテムが配布されるので、気になった人は登録をしてみてはいかがだろうか。