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世界に羽ばたくミニ四駆! インターナショナルな車体ラインナップに加え、20年の時を経てリニューアルされるロングセラーシャーシにも注目!

ミニ四駆「ジプニー」

11月発売予定

価格:2100円(税別)

 タミヤが30年以上にもわたって展開するプラモデル「ミニ四駆」の人気は日本を飛び出し、世界へと羽ばたきつつある。フィリピンのマニラではタミヤが公式の大会を開催しアジア各国のレーサー達が集結し、日本国内に世界の代表レーサーを招いてのレースが行なわれるなど、世界的な人気を集めている。今回の全日本模型ホビーショーのタミヤブースにも、海外人気から展開される新製品がいくつか見受けられた。

全日本模型ホビーショーのタミヤブースのミニ四駆コーナー

 新規アイテムの中で特にインパクトがあったのは、ミニ四駆の新車「ジプニー」だ。派手にラッピングされたアジアンテイストあふれる車体は、フィリピンの街を走る乗り合いバス「ジプニー」をイメージしたミニ四駆で、実車に似せたタミヤオリジナルの柄のメタル調ステッカーや、ボンネットの馬の象などで、雰囲気バツグンのボディに仕上げている。

 ぱっと見るとブリキのミニカーのようなレトロなテイストがあるのもいい感じだ。この「ジプニー」はフィリピンからの企画で、国内でも発売されることが決定したものだ。同様に韓国からの企画で製品化される「ヒュンダイ i20 クーペ WRC」なども同様で、“逆輸入”のような形でラインナップされるマシンは、これからも増えていくことだろう。

ミニ四駆「ジプニー」。ミニ四駆としては異例の、多人数が乗るバスのスタイル。ボンネットには3頭の馬の飾りが
後方にはボディキャッチにアクセスするドアが空いている。シャーシはFM-Aシャーシを採用
柄はミニ四駆に関連する用語などを含んだオリジナルのワードが無数にちりばめられている
実車のジプニーの写真とパーツ群。別パーツとなった屋根など、ボディは組み立て式となる
「ヒュンダイ i20 クーペ WRC」。シャーシはMAシャーシを採用。12月発売予定、価格は1,200円(税別)
ヒュンダイ i20 クーペ WRCのパーツ群。ボディのパフォーマンスブルーは新色、シャーシもスモークカラーの仕様だ

 新型マシンのラインナップは今回、実車をイメージしたものがほとんどで、RCやスケールモデルなどでも展開される「トヨタ GR スープラ」も発売が決定。「GR」はタミヤとコラボしている「TOYOTA GAZOO Racing」のGAZOO Racingの略で、その監修により流麗な実車のデザインをミニ四駆のスケールでモデル化している。実車ならではの雰囲気のあるマシンは塗装や改造もしやすく、レースだけでなくデザインコンテストであるコンクールデレガンスにおいて目立つ存在となれるのは間違いない。

「トヨタ GR スープラ」。シャーシはMAシャーシに。発売時期や価格は未定
トヨタ GR スープラのパーツ群。ライトや窓、エンブレムなどはステッカーで、塗装なしでも実車風になる

 そしてもう1つ、ミニ四駆ファンの注目を集めていたのが、新型の「VZシャーシ」だ。20年程前に発売され、軽量コンパクトなシャーシとして根強い人気のある「VSシャーシ」の正統進化させたもので、VSシャーシの軽量さに加えて、シャーシの適度なしなりによる柔軟性、そして分割式の前後のバンパー周囲やプロペラシャフトの軸受けなどの強度を高めた新しいシャーシとなる。

 現在の主流であるエアロ系シャーシよりもグッとシンプルながら、現在のレースにも耐えうる設計での登場となる。2020年春の登場を予定しているが、車種などはまだ未定とのこと。2020年のジャパンカップをはじめとするレースにこのVZシャーシがどんな影響を与えるのかも楽しみなところとなった。

ファン注目の新型シャーシ。ホイールベースも80mmとVSシャーシと同じで、コンパクトさも継承している
VZシャーシのスペック。正確な重量は非公開だが、スーパーIIシャーシ(公式重量115g)と同等とのこと