ニュース
世界に羽ばたくミニ四駆! インターナショナルな車体ラインナップに加え、20年の時を経てリニューアルされるロングセラーシャーシにも注目!
2019年9月28日 17:31
タミヤが30年以上にもわたって展開するプラモデル「ミニ四駆」の人気は日本を飛び出し、世界へと羽ばたきつつある。フィリピンのマニラではタミヤが公式の大会を開催しアジア各国のレーサー達が集結し、日本国内に世界の代表レーサーを招いてのレースが行なわれるなど、世界的な人気を集めている。今回の全日本模型ホビーショーのタミヤブースにも、海外人気から展開される新製品がいくつか見受けられた。
新規アイテムの中で特にインパクトがあったのは、ミニ四駆の新車「ジプニー」だ。派手にラッピングされたアジアンテイストあふれる車体は、フィリピンの街を走る乗り合いバス「ジプニー」をイメージしたミニ四駆で、実車に似せたタミヤオリジナルの柄のメタル調ステッカーや、ボンネットの馬の象などで、雰囲気バツグンのボディに仕上げている。
ぱっと見るとブリキのミニカーのようなレトロなテイストがあるのもいい感じだ。この「ジプニー」はフィリピンからの企画で、国内でも発売されることが決定したものだ。同様に韓国からの企画で製品化される「ヒュンダイ i20 クーペ WRC」なども同様で、“逆輸入”のような形でラインナップされるマシンは、これからも増えていくことだろう。
新型マシンのラインナップは今回、実車をイメージしたものがほとんどで、RCやスケールモデルなどでも展開される「トヨタ GR スープラ」も発売が決定。「GR」はタミヤとコラボしている「TOYOTA GAZOO Racing」のGAZOO Racingの略で、その監修により流麗な実車のデザインをミニ四駆のスケールでモデル化している。実車ならではの雰囲気のあるマシンは塗装や改造もしやすく、レースだけでなくデザインコンテストであるコンクールデレガンスにおいて目立つ存在となれるのは間違いない。
そしてもう1つ、ミニ四駆ファンの注目を集めていたのが、新型の「VZシャーシ」だ。20年程前に発売され、軽量コンパクトなシャーシとして根強い人気のある「VSシャーシ」の正統進化させたもので、VSシャーシの軽量さに加えて、シャーシの適度なしなりによる柔軟性、そして分割式の前後のバンパー周囲やプロペラシャフトの軸受けなどの強度を高めた新しいシャーシとなる。
現在の主流であるエアロ系シャーシよりもグッとシンプルながら、現在のレースにも耐えうる設計での登場となる。2020年春の登場を予定しているが、車種などはまだ未定とのこと。2020年のジャパンカップをはじめとするレースにこのVZシャーシがどんな影響を与えるのかも楽しみなところとなった。