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「World of Tanks VR」がついに日本初上陸!

フタバ図書のVR施設「VREX」でコラボカフェとセットで期間限定展開

【World of Tanks VR】

7月23日~8月11日稼働予定

利用料金:

1プレイ1,400円(税別)

2プレイ2,450円(税別)

VR+ドリンク+フードセット3,150円(税別)

 ウォーゲーミングジャパンとフタバ図書は、7月23日よりサービス開始予定の最新VRタイトル「World of Tanks VR」の試遊体験会を、東京都渋谷区にあるフタバ図書が運営するVR Game & Cafe Bar「VREX渋谷宮益坂店」にて7月9日に開催した。

JR渋谷駅から徒歩5分ほどの所にある「VREX渋谷宮益坂店」

 本作はその名のとおり、PCやスマホ、プレイステーション4でおなじみのMMOタンクバトルゲーム「World of Tanks(以下、WoT)」をVR用ゲームとしてアレンジしたもの。最大4人まで同時プレイが可能で、2on2のチーム対戦と、参加プレーヤー全員で戦うデスマッチの2種類のモードがあり、戦車は重戦車IS-3、中戦車T-44、軽戦車LTTBの3種類から選択可能で、マップは夏と冬(城塞、修道院、ブリザード)から選べる。アジア地域では今回が初めてのサービスインとなり、「VREX渋谷宮益坂店」のほか「VREX新宿店」と「VREX広島八丁堀店」にも設置される予定となっている。

 稼働期間は7月23日(火)~8月11日(日)までの20日間。また、期間中は本作の正式サービス開始を記念した「World of Tanks VR」のコラボレーションカフェもオープンする。「World of Tanks」や「World of Warships」のコラボメニューの提供をはじめ、各タイトルのスペシャルコードの配布や、特性グッズの販売も行なわれ、店内の装飾も「WoT」仕様となる予定だ。

ウォーゲーミングジャパンの川島康弘スペシャルプロジェクトディレクター(左)と、フタバ図書のの川島雄一郎VREX室 室長(右)

操作方法のレクチャーをする川島康弘氏。「『World of Tanks VR』は、これまでの「WoT」とはまったく違う、ロケーションベースのVR没入型のエンターテインメントです」

フタバ図書の川島雄一郎氏。「ウォーゲーミングジャパンさんとのご縁があったことで、『World of Tanks VR』のサービスが実現しました。何か新しい技術を使って地方を元気にしたいということで、さまざまな体験ができるミニテーマパークと、VRで遊びつつ飲食も楽しめるVRバーを目指した『VREX』の事業を立ち上げました」

【「World of Tanks VR」スクリーンショット】

【「World of Tanks VR」コラボメニュー ※価格はすべて1,050円(税別)】
砲弾タピオカ抹茶ラテ
オーシャンソルト ドリンク
105オクタンガソリン レッドドリンク
活力みなぎる海軍カレー
急げ!WoT回復 ミート・スパゲッティ
サーロイン&ガーリックライス ~戦の中の贅沢~
戦場コーヒープリン

「WoT」初心者でもすぐに遊べて、自由自在にタンクを操れる爽快感の高さが魅力

 本作は、VRヘッドセット「HTC Vive」を着用して両手にコントローラーを持ち、さらにノートPC1台分ほどの重さがあるバックパックを背負ってプレイする。首を左右に振ると、向いた方向の景色が見えると同時に、戦車の砲塔も自動で向いた位置に旋回する。右コントローラーのトリガーを押すとタンクが前進、左のトリガーを押すと後退し、左右同時に押すとその場でターン(旋回)する。攻撃時は、右のボタンを押すと砲弾を発射し、左のボタンを押すとズームからの砲撃ができる。

【「World of Tanks」】

 筆者も実際にプレイしてみたが、対戦開始前に基本操作を覚えるためのチュートリアルが用意されているので、「WoT」初心者である筆者でも問題なく遊ぶことができた。対戦中は、左手の位置に視点を向けるとミニマップが表示され、同時の敵のタンクの位置もわかるようになっているので、あらかじめ地形や敵のタンクのスタート地点を覚えていなくても心配ご無用だ。砲弾が敵に命中した時はもちろん、一見すると上るのが難しそうな急な坂でも上れたり、進行方向に木や薄い壁があってもなぎ倒しながら進むこともできるので、いかにも戦場でタンクを動かしているというリアリティと爽快感が得られるところが、本作の最も面白い点だろう。

 川島氏は「操作が簡単で誰でも楽しくプレイできて、プレイスキルによってあまり優劣がつかないゲームにすることを目指しています」と語っており、本作はタンクの高度な知識や操作技術がなくても、仲間とのチームワークや地形をどう利用するかといった戦略によって勝負ができるのもうれしいところだ。唯一、高低差が大きい場所を続けざまに移動すると、軽く「ウッ」と3D酔いの症状が何度か発生したのが気になったが、幸いなことにプレイ続行が不可能になるほどの深刻なダメージは受けなかった。

 なお、本作は、1プレイにつき1ラウンド3分×3ラウンド設定での運営を予定している。2~3プレイ続けて遊ぶことも体力的には不可能ではないが、バックパックを背負ってずっと立ったままプレイする必要があり、また3D酔いを防止するためにも、繰り返し利用する場合は1プレイごとに休憩を取りつつ遊ぶのがベストだろう。もし仮に既存のゲームセンターに設置するとなった場合は、遊び方や機材の使用方法をレクチャーできるスタッフはもちろん、みんなで休息が取れるレストスペースの設置も必須となるだろう。また、本作は対戦中に走ったり歩き回ったりする必要はないので、店舗側にとってはプレーヤー同士が対戦中にぶつからない程度の、約5メートル四方の比較的コンパクトなスペースでも運営できるのがメリットと言えるのではないだろうか。

「World of Tanks VR」に使用するデバイス。ヘッドセットとコントローラーに加え、バックパックを背負ってプレイする

4人同時プレイ中の様子。運営側の視点で見れば、わずかなスペースでも運営可能で、プレーヤーが走り回る必要がないので事故のリスクが少ないのがメリットと言えそうだ
ゲーム終了後は、別の部屋にあるモニターでリプレイ動画を見ることもできる