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ニワカソフト、次世代ロボコン「RoboMaster」と業務提携

最新ロボット工学を駆使した次世代ロボコンで世界クラスのエンジニア育成を目指す

7月4日 発表

 福岡に拠点を置くニワカソフトは、6月26日にDJIが運営するRoboMaster委員会と、若手エンジニア育成を開催趣旨とする次世代ロボットコンテスト「RoboMaster(ロボマスター)」の日本地区戦開催に向けて業務提携し、共同でRoboMaster日本委員会を設立した。

 「RoboMaster」は、「エンジニアをヒーローに」というコンセプトのもとにRoboMaster委員会が主催し、最新の工学技術、ゲーム性、エンターテイメント性が1つになった次世代のロボットコンテスト。ロボティクスやメカトロニクス、サイエンスを学ぶ主に大学生の学生エンジニアが世界中から参加し、チーム単位で競い合う。若手エンジニアの間で人気を博すると共に、そのゲーム性に加えて、会場での音響など臨場感あふれる演出により、誰もが楽しめるエンターテイメント性の高いイベントでもある。

中国深センでの2018年大会

 2018年のコンテストには、中国を始めアメリカ、カナダ、ドイツ、日本、シンガポール、香港、マカオなど世界中から200チーム、約10,000人の学生エンジニアが参加した。32チームが熱戦を繰り広げた決勝ラウンドは、Twitch.tvで世界に同時配信され、30カ国から99万人を超える視聴者が観戦した。

 学生は歩兵ロボット、ヒーローロボット、哨兵ロボット、空中ロボット、エンジニアロボットの5種類のロボットを製作し、障害物が設置されたフィールドで戦う。使われる技術は多岐にわたり、画像認識、自動運転、ディープラーニング、ネットワーク通信、ドローンなど、最先端のロボット工学技術を駆使したロボットが開発されている。

世界位置を目指して最先端技術を学ぶ

 ニワカソフトは「FUKUOKA NIWAKA」チームを運営・育成し、2018年に選手として日本から初参加し、ベスト16位と健闘した。短期間で強いチームを育成した能力が評価され、今後も日本の強いチームを輩出することが期待されている。

 教員の働き方改革や予算不足、設備や技術力の不足により、高度な技術が必要なロボットコンテストに向けた学習環境を、現在の教育現場で用意することは簡単ではない。最先端を競い合う「RoboMaster」を通じて、学生たちが研鑽を詰める場を準備し、世界の第一線で活躍できる若手エンジニアの育成を目指す。

「FUKUOKA NIWAKA」チーム
優秀な若手エンジニアが集合し、健闘した

「RoboMaster2020」への出場枠をかけて日本地区戦を開催

 日本委員会では「RoboMaster2020」への出場枠をかけた日本地区戦を開催する。開催に向けて、企画・運営やスポンサー企業の募集、勉強会やセミナー、選手及びサポート企業との交流事業などを予定している。今後は8月末にサマーキャンプ(北九州)、11月末にウインターキャンプ(未定)、2020年3月日本地区戦(北九州)を実施予定。また、9月には中国の深セン市、広州市で「日中若手エンジニア交流ツアー」の開催も予定されている。

エンジニアファーストの視点で人材の育成・交流を目指す