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一般財団法人日本esports促進協会設立。世界各国のeスポーツ協会と連携協定を締結

市場発展を促進、国内eスポーツ市場を国際化へ

5月27日 発表

 4月10日に設立された一般財団法人日本esports促進協会(JEF)は5月25日、設立発表・調印式および・エキシビジョンマッチ・国際カンファレンスを開催し、台湾国際esports協会や澳門(マカオ)esports産業協会、上海esports協会、紹興esports協会、西安esports協会など世界各国のeスポーツ協会と連携協定を締結したことを発表した。

 JEFは世界各国のeスポーツ協会との連携協定の締結により、各国協会と連携し、各々が長年培ってきたeスポーツの大会主催、およびリーグ・プロクラブチーム、人材育成の教育ノウハウやネットワークの活用が可能となる。今後はJEFが窓口となって世界大会への日本選手の大会出場推薦や、国際大会の誘致、国内における海外選手のマネージメントなど、海外相互間のルート拡充に貢献するとしている。

 また、各国協会のみではなく、1more ゲーミングヘッドフォンおよびAuto Fullゲーミングチェアなどeスポーツ市場で活躍する海外の関連企業による協賛で、国内選手に対する手厚いサポートが重点的に行なわれる。さらに、国内大会の開催も順次予定されており、国内のeスポーツ選手が活躍する場や一般の人がeスポーツに触れられる機会を増やし、認知拡大を目指していく。そして、日本で活動するeスポーツ各団体や同協会会員とも共に連携しながら世界中のeスポーツに携わる公益性の高い事業を展開していくとしている。

 eスポーツは2022年には29億600万ドルまで市場規模が拡大されるという予測も出ており、世界的にめまぐるしい発展を遂げている。一方、国内では、ゲーム機を使用するプレイゲームが主流のため、日本独自の文化が根強く残っており、PCゲームを中心に盛り上がりをみせている世界市場と比較すると、認知や市場規模など遅れをとっていると言われている。このような背景から国内のeスポーツの普及・促進および選手や指導者、審判など世界で活躍する人材の輩出を目指し、JEFが設立された。

今後の取り組み

クラブチームの育成・活動

 地方協会やLPLの立ち上げなど、アジア各地のeスポーツ機構が有している様々なノウハウを生かし、国際的なプロクラブチームの活動を促進。協会認定の教材を使用して、日々、世界各国のクラブチーム間の連携・教育・活動・支援を行なう。

会員限定施設「esports Center」の提供

 世界各国のeスポーツ協会と提携することで、eスポーツの聖地である上海にて会員限定の施設「esports Center」の提供を行なう。施設内では、イベントや大会のライブ配信を行なえるなど、選手が集中して日々の訓練を行なえ、プロチームの育成だけでなく、照明や解説者などの人材の教育とアウトプットが可能となる。

国際カンファレンスの実施

 定期的に国際eスポーツカンファレンスを開催し、会員へ日々世界における最新情報を届けると同時に、様々な問題提示を各国の関係者と共に議論していく。

アジア最大規模「CHINA JOY CUP」日本公式窓口

 アジア最大規模のオフラインイベントであるChina Joyにて開催される、eスポーツ大会「CHINAJOY CUP」の日本公式窓口となり、日本の会員に対する海外への直接的ルートを提供する。

「一般財団法人日本esports促進協会」概要

名称:一般財団法人日本esports促進協会
設立日:2019年4月10日
理事会:牧村 真史 理事長
住所:〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-6-15 霞が関MHタワーズ6階