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HYDEさんも駆け付けた!「デビル メイ クライ 5」、発売前夜イベントを開催

岡部プロデューサー「平成最後、最高峰のアクションゲームができた」

3月8日発売

価格:
パッケージ版 6,990円(税別)
ダウンロード版 6,480円(税別)
CEROレーティング:D(17才以上対象)

 カプコンは3月8日、プレイステーション 4/Xbox One/PC用ソフト「デビル メイ クライ 5」の発売前夜イベント「SSS Devil Night」を開催した。本イベントは同社が定期的に配信しているWeb番組「カプコンTV」の特別編として開催、会場には多くのファンが駆けつけた。

 ステージ上にはMCのアメリカザリガニの平井善之さんとアシスタントの池田ショコラさん、ザ・タッチの2人が登場。普段はスタジオで収録している番組だが、今回は大きな会場とあってザ・タッチの2人は「みなさんの声が聞こえてきて新鮮!」と喜ぶ。そんなザ・タッチがおなじみのギャグを披露すると会場からは笑い声が。その声に対して平井さんは「完全に親心ですね」と返し、笑いを誘っていた。

左から池田ショコラさん、平井善之さん、ザ・タッチ
【カプコンTV!第99回「デビル メイ クライ 5」発売記念イベントSP】

英語版のダンテ役・ルーベン・ラングダンさんがサプライズ登場!

 番組ではまず、ディレクターの伊津野英昭氏、プロデューサーの岡部眞輝氏が登壇し、「デビル メイ クライ 5」のオープニング映像を公開。ネロが華麗なバトルを繰り広げる姿を前に、歓声にあふれていた会場は一転、誰もが固唾を飲んで映像を見守っていた。ちなみに、上映された映像は日本語音声だったが、伊津野氏によると事前に設定すれば英語音声も再生されるとのこと。

岡部眞輝氏と伊津野英昭氏。伊津野氏は登場するなり「イエーイ!」と叫び、ファンの興奮を煽っていた

 続いてはゲームデザインを担当した吉田亮介氏が実際にプレイしながらゲーム内容を紹介していくことに。本作では過去の作品に登場したダンテとネロ、さらに新登場となるVの3人を代わる代わる操作して進めていく。

 それぞれが違ったバトルスタイルを持っているのだが、その中でネロは自らの腕を付け替えてさまざまな攻撃を繰り出す「デビルブレイカー」を持っている。吉田氏は慣れた手つきでデビルブレイカーで敵を倒していくが、攻撃を外してしまったときは伊津野氏から「今、外したよね」と手痛いツッコミが入ることも。また技を放つ瞬間に本作から導入されたフォトモードを起動、格好いい瞬間をいろいろな角度から眺められることも紹介していた。

 続いてステージ上に置かれている電話ボックスについても紹介。こちらを利用するとニコを呼び出し、装備品を付け替えることが可能。伊津野氏によると、「電話ボックスがあったらボス戦が近い証拠」だという。

実機でプレイしながらゲームを紹介していく吉田亮介氏
電話ボックスからニコを呼び出し、装備をつけかえることができる

 ここでサプライズとして、英語版でダンテのボイス、そしてモーションキャプチャーを担当するルーベン・ラングダンさんがキャラクターの衣装を身にまとって登場。伊津野氏いわく「ラングダンさんは『デビル メイ クライ 3』のとき、ハリウッドでオーディションして出会ったんです」と当時の思い出を語る。また今回の最新作でも「キャラクターを忘れているかもしれないから」という理由で念のためオーディションを行なったとか。無論、そんな不安は杞憂で、ラングダンさんが引き続きダンテ役を務めることになったという。

 ラングダンさんはモーションキャプチャーの仕事について、「長い間ずっとキャプチャーの仕事をしているから難しさはない、戦隊ものみたいな感じ」と表現。さらに「デビル メイ クライ 5」について、「まだ(ソフトを)もらってない(笑)。だから買いますよ!」と力強く宣言していた。

HYDEさんがキャスト陣にまさかのお願い

 暗転を挟んで始まった第2部では、平井さんと伊津野氏、岡部氏に加え、日本語版のボイスを担当した森川智之さんと石川界人さん、さらにイメージソング「MAD QUALIA」を歌うHYDEさんも登場。この豪華な面々でのトークイベントが行なわれた。

森川智之さんと石川界人さん
イメージソング「MAD QUALIA」を歌うHYDEさん

 最初の質問として「『MAD QUALIA』のコンセプトは?」と聞かれたHYDEさんは、「コンセプトは『デビル メイ クライ』。この曲に限らず『デビル メイ クライ』はいつもイメージします」と回答。HYDEさんの楽曲が持つスピード感は、「デビル メイ クライ」が大いに影響しているという。

 HYDEさんといえば、前作「デビル メイ クライ 4」でもL’Arc~en~Cielとして楽曲を担当しており、これで2作続けての提供となる。楽曲に関しては伊津野氏がある程度のオーダーを出しているとのことだが、「ゲームのことをものすごくわかってくれている」と全幅の信頼を寄せていることを明かす。

 岡部氏も「デモテープをもらって、『すげぇ』ってなりましたよね」と、「MAD QUALIA」を初めて聞いたときのことを振り返った。さらにHYDEさん自身も「他の人よりも『デビル メイ クライ』に対する思いは強い。僕と作品の相乗効果があると思うんです」と楽曲に対する自信を語った。

 現在は「デビル メイ クライ5」と「MAD QUALIA」コラボレーショントレーラーが公開中。映像を見たHYDEさんは、自分自身の動きとゲームの映像がよくマッチしていることに感動した様子。「僕の動きを研究している。これは”オタク”がいるなと思いました(笑)」と笑顔で映像を作成したスタッフを絶賛していた。

【Devil May Cry 5 - HYDE Collaboration Trailer(Long version)】

 同じくトレーラーを見た石川さんは「めちゃくちゃ格好良いですよね。見入っちゃいます。この曲を聞くたびにこのトレーラーを思い出すんだと思います」と感想を述べると、森川さんは「マイクスタンドをデビルブレイカーにしたらよかったかもしれないですね」と冗談交じりに言うと、HYDEさんも伊津野氏に「作ってくださいよ」とお願いし、まんざらでもない様子を漂わせていた。

 ここからはキャスト陣の演技に関する話題へと移り、森川さんは今回の凄いところとして、吹き替えを専門にしている会社が日本語版の脚本を製作している点に着目。英語音声にマッチする日本語を選定しているため、口の動きも合っているというのだ。

 またアクションゲームの特性上、さまざまなパターンの叫び声を収録することになる。攻撃を受けたときの叫び声だけでも何十、何百といったパターンを収録してきたとか。さらに難しいのは英語の原音が存在するため、それに尺を合わせなければいけなかったという。

 石川さんは挑発のセリフがさらに増えたことが印象に残っているとコメント。するとHYDEさんから「ちょっと聞かせてくださいと」とキャスト陣2人にまさかのお願い。これには2人が驚きつつも、ゲーム本編顔負けの演技を披露しHYDEさん、そして会場のファンを喜ばせた。

 最後に森川さんが「今からワクワクしています。事前に体験プレイして、久しぶりに『こんな自分でも格好良くなれる』という感覚を味わえました。皆さんがゾクゾクするような仕掛けもたくさんあって、僕自身も楽しみにしています」とコメント。

 石川さんは観客席を見渡して「コスプレをしてくれている方もいて嬉しいです。もうすぐ発売ということで僕もドキドキしています。僕はゲームをあまりやらないんですけど、それでもスタイリッシュなバトルができます。シリーズをやったことのない人も、ぜひ触れてみてください」とアピールした。

 そしてHYDEさんは「僕も体験版をダウンロードしてプレイしたんですよ。コンボがずっとつながって本当に気持ち良いんですよね。気持ち良さはゲームの肝だし、ヒーローになった気持ちになれるんです。きっと気に入ると思います」と話し、会場をあとにした。

伊津野氏「今できる、最高に燃えるゲームを作ったつもりです」

 イベントの終了後には、伊津野氏と岡部氏からコメントをもらうこともできたので、最後にその内容を紹介する。ナンバリングタイトルとしては実に約10年ぶりとなる本作だが、伊津野氏は初めてシリーズに触れる人は「まずは体験版を遊んでほしい」と話す。体験版をプレイすると本編開始時に30,000レッドオーブがプレゼントされ、体力などを楽に強化できるという。また本作ではゲームオーバーになってもゴールドオーブを使用するとコンティニューが可能。ゴールドオーブは1日1回、ログインするだけで入手できるそうだ

 加えて伊津野氏は、実際にプレイする際のコツも教えてくれた。本作ではジャンプすると無敵時間がわずかに入るため、普通に歩くよりもジャンプボタンを多用したほうが攻撃を避けやすくなるとか。

 シリーズの魅力として度々挙げられるのはスタイリッシュなアクションだが、これだけでなく“中二的”な世界観もある。本作でもそれは健在で、岡部氏は「両腕をクロスして銃を構えるところ。これは『バイオハザード』にはない中二ポイントだと思います」と笑顔で話す。一方の伊津野氏は「物語の終盤にすべてを掛けて作りました。そこで中二感が爆発しています」とのこと。

 ちなみに、ファイナルトレーラーの最後には前作に登場したバージルらしき人物が登場していたが、伊津野氏は「あれは……バージルみたいですよ」と名言。どんな場面で登場するかまでは明かさなかったが、「めちゃくちゃ格好いいですよ(岡部氏)」と太鼓判を押していた。

 最後にファンへのメッセージとして伊津野氏は「今できる、最高に燃えるゲームを作ったつもりです。ハンカチの用意をして楽しんでもらえればと思います」とコメント。そして岡部氏は「平成最後の、最高峰のアクションゲームができました。これを買って損することはないはずです。よろしくお願いします」との言葉を残した。