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JeSU主催の「鉄拳7 eSPORTS国際チャレンジカップ」を開催!日本選抜が勝利!

日本選抜とアジア選抜がギリギリの戦いを繰り広げる

1月26日、27日開催

会場:幕張メッセ4ホール

日本選抜3人とアジア選抜3人が「鉄拳7」でバトルを繰り広げる!

 「闘会議2019」に合わせて開催されている、日本eスポーツ連合(JeSU)が主催するeスポーツの大会「eSPORTS 国際チャレンジカップ」が幕張メッセの4ホールにて開催された。そのプログラムとして1月26日には「鉄拳7」の試合を開催。日本選抜予選を勝ち抜いたタケ。選手(チームリーダー)、ペコス選手、チクリン選手の3名と、アジア選抜としてAK選手(チームリーダー)、Book選手、Sora選手の3名が闘い合った。

日本選抜のペコス選手、チクリン選手、タケ。選手(左から)
アジア選抜のAK選手、Book選手、Sora選手(左から)

 今回の試合はJeSUとAsian Electronic Sports Federation(AESF)の共催となる国際マッチ。「鉄拳7」以外にも「Overwatch」、「ウイニングイレブン 2019」、「ストリートファイターV アーケードエディション」で試合が行なわれる。その賞金総額は1,500万円。今回の「鉄拳7」の試合では、優勝チームに300万円が贈られるほか、副賞としてサントリーの「南アルプススパークリング レモン」100本が贈られる。敗者チームも75万円の賞金を得られることになっている。

 試合は3on3でのポイント獲得形式。先鋒、中堅、大将の順に戦っていき、1ラウンドは60秒。3ラウンド先取で勝利となり、先鋒と中堅は2勝した方が勝ちで1ポイントを得られる。大将戦は3勝した方が勝利となり、こちらには2ポイントが与えられる。最終的にポイントが多い方が勝ちとなる。

 まずは先鋒戦。日本選抜はペコス選手、アジア選抜はSora選手が登場した。使用キャラクターはペコス選手がギース、Sora選手がジンだ。

 第1ラウンド。終始押し気味にペコス選手が試合を運んでいく。ここまでのレベルの試合となると、削りあいながらお互いの間合いを取りつつ、コンボを重ねて一気にたたみかけていくという試合になることが多い。今回もその通りで、パンチやキックを繰り出しつつ体力を削り、隙を見つけたらそこにコンボをたたき込んでいく試合運びだ。まずはペコス選手がショートアッパーで先取。そのあとは一進一退となり、ジン特有の受け流しからのコンボを見せたSora選手がゲット。第3ラウンドは調子を出してきたSora選手が取ったものの、次のラウンドはペコス選手がゲットして試合カウントを1-0に。

 ただしだんだんと温まってきたSora選手も調子を上げてくる。ギリギリの攻防が続く。まずはSora選手がラウンドを先制すると次はペコス選手の盛り返しにより勝利。しかし次のラウンドはSora選手がゲット。リーチをかけるSora選手。最後は相打ちとなったものの、わずかに体力が残っていたSora選手が勝ち、1-1へと持ち込んだ。その勢いのまま次の試合もゲットするSora選手。カウントは2-1でSora選手有利となる。

 そのままの流れで勝利はSora選手に輝くかと思われたものの、次でのペコス選手の試合運びがすごかった。1ラウンドは取られたものの、削り合いを制しつつ空中コンボを次々と決めていく。最後のラウンドはパーフェクトで終えたペコス選手が3-2で勝利して日本選抜が1ポイントゲットした。

 そしてチクリン選手とBook選手の中堅戦へとステージは変わる。チクリン選手はギースとジンを使うプレーヤーで、どちらを使うのか話題となったが、選んだのはジン。Book選手もジン使いなので、ジン対ジンという対決となる。

 戦いは神殿のステージからスタート。お互いがお互いの技を知り抜いた上での戦いだ。相手の攻撃を受け流しつつ反撃を加えていく。まずラウンドをゲットしたのはBook選手だ。しかし次の試合では、Book選手の攻撃を完全に読んでチクリン選手がゲット。その次も削り合いからの下段ローキックでラウンドを取るチクリン選手。最後は壁に運んで起き上がりを許さずにパーフェクトで勝利してチクリン選手が1試合を取った。

 そして次に選ばれたのはまた神殿ステージ。床を割りつつ有利に進めるチクリン選手。しかしチクリン選手のミスをBook選手も見逃さず、次のラウンドはゲット。そして最後はまたパーフェクトでチクリン選手に軍配が上がり、カウントは2-0に。

 第3試合はやりこみ度合いが問われるヘリポートステージとなる。ここでも終始優勢に試合を進めるチクリン選手。Book選手も壁際に追い詰めるなどしていくが、カウンターからのワンツーでチクリン選手がラウンドを取ると、次のラウンドも浮かせてからの攻撃が次々とヒットする。体力のリードを取りつつ相手のカウンターを取って攻撃するチクリン選手の終始優勢は変わらず、空中コンボを決めてストレート勝利となり、日本選抜が2ポイントを先取した。

 そして最後は大将戦だ。日本選抜はタケ。選手、アジア選抜はAK選手。使うキャラクターはタケ。選手がポール、AK選手がシャヒーン。AK選手はフィリピンの出身だが、13歳から活躍しているとのこと。今は18歳。大将戦に満を持して挑んでいく。対するタケ。選手は守るのがうまいことに定評がある。しかし大将戦は5本先取で勝利となるので、長期戦だとタケ。選手が有利、短期に持ち込むとAK選手が有利、というところか。

 まず最初のラウンドはAK選手が勝利。これも削り合いながらの試合となる。その次は下段からの攻撃で削るタケ。選手がゲット。AK選手はなかなか持ち味が発揮できないのか不利な体勢。タケ。選手はAK選手から壁に押されるがすり替わって逆に壁に向いて空中コンボを次々と決めて勝利。次のラウンドも取ったタケ。選手が1試合を先取する。

 しかしAK選手も負けていいない。シャヒーンのスライディングが面白いように決まり、ダメージを与えていく。この技が有効とみると、どんどんと繰り出していくAK選手。ゲームの展開を作ることができたA選手が次の試合を取り、カウントは1-1に。

 第3試合は無限ステージで壁がない状態なのでタケ。選手が有利に。守りを固めたタケ。選手がリードしつつコラえてラウンド3-2で勝利を収めた。これでカウントは2-1となった。

 第4試合でもAK選手はスライディングを多用していく。しかしガードしつつ下段の反撃で体力を奪っていくタケ。選手。有利な状況を作りつつアッパーで決め、カウントを2-2のイーブンまで戻した。

 そして第5試合は無限ステージで。削り合いつつ試合を進めていく両者。まずは体力イーブンの状態からコンボを決め、馬乗りになってダメージを与えてタケ。選手が勝利。しかしAKも負けていない。カウンターからのコンボを決めてラウンドをゲットする。しかし無限ステージはタケ。選手に分があるのか。タケ。選手がラウンドを取りカウント3-2とする。

 第6試合はTWILIGHT CONFLICTが選ばれた。壁が割れたあと広めのステージが登場するので、タケ。選手に有利なのか。ここでもAK選手はスライディングを有効に使っていきタケ。選手の体力を削っていく。まずはラウンドをAK選手がゲットし、次のラウンドで難しいコンボを決めて勝利を収める。このまま流れはAK選手のものかと思われたが、きっちりとガードして戦ったタケ。選手が次は勝利。そしてその流れのまま、コンボを決めてラウンドを取り、カウント4-2となった。

 王手をかけたタケ。選手を待っていたのはVIOLET SYSTEMSでの戦い。削り合いを制したタケ。選手がラウンドを取ると、次も下段の蹴りで試合を決める。勝利へのリーチを決める丈。選手。残り9秒で上段攻撃が決まってタケ。選手が勝利し、日本選抜チームの勝利が決定した。

 このように書き進めていくと日本選抜チームが余裕で勝ったように見えるが、決してその通りではなく、わずかのチャンスをものにして競り勝った3選手の忍耐力による勝利が大きいと感じた。一進一退の攻防が続いており、わずかな体力の差で勝敗が決定するシーンも多かった。1時間半という試合時間だったが、あっという間に過ぎ去ってしまった印象だ。

 最後に3選手からコメントがあったので掲載しておこう。

 タケ。選手「日本を背負ったタケ。です。日本代表として出してもらって、勝利で終われたのがうれしかった」。

 ペコス選手「結果を見たら全員勝っていたので一番いい勝利だった」。

 チクリン選手「チーム全員勝利で終わったのでよかった。応援ありがとうございました」。

 なお「鉄拳7」の公式大会第4弾として「鉄拳プロチャンピオンシップ 日韓対抗戦」が3月2日に行われることも発表された。12名対12名での戦いとなるが、1人当日枠が設けられるとのこと。詳細は「鉄拳7」公式Twitterアカウントで告知されるので、詳しくはそちらを参照してほしい。