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「アヴァベル プロジェクト」メディア発表会開催!!

アソビモが「アヴァベル オンライン」のロードマップと新たな3タイトルを発表

1月24日 開催

 2013年7月にサービスを開始した本格3DアクションMMORPG「アヴァベル オンライン」で知られるアソビモが、同作を核とした「アヴァベル プロジェクト」を始動。そのメディア発表会を1月24日、東京・池袋にある同社で開催した。

「挑戦」と「進化」をキーワードにプロジェクトを展開

 お笑いコンビ、南国バカンスをMCに迎えてはじまった発表会では、まずは同プロジェクトの総合プロデューサー、星野武士氏が登壇。その概要を解説した。

 正式サービス開始から6年を迎える同作はユーザーコミュニティも活発で、地方でも100人規模のオフラインミーティングが開かれるほどだという。そんなユーザーたちの驚く顔を見たい、笑顔になってもらいたいとの想いを込めて発足したのがこの「アヴァベル プロジェクト」なのだそうだ。

 プロジェクトの方針として掲げているのは「挑戦」と「進化」。ユーザーが「あっ」と驚くコンテンツの提供が「挑戦」であり、同プロジェクトを通じていろいろな人を笑顔にすることが「進化」なのだという。また、コアユーザーが増え、知る人ぞ知るという存在になってきた「アヴァベル オンライン」をより多くの人に届けることも同時に目指しているという。

 プロジェクトの具体的な内容としては、核となる「アヴァベル オンライン」の2019年におけるアップデート、そして、新たなシリーズ作品3タイトル「ルピナス」、「EX(仮題)」、「???(名称未定)」のリリースが含まれている。これら3タイトルは、「アヴァベル オンライン」に比べ、この順番でより短時間でかんたんに遊べるものを目指しているとのこと。

今回の発表会に登壇した2人のプロデューサー。左が「アヴァベル プロジェクト」総合プロデューサー、星野武士氏。右が「アヴァベル ルピナス」プロデューサー、村林 徹氏
MCを務めたのは松竹芸能所属のお笑いコンビ、南国バカンス。左からナガシマパイナポー氏と、北川マンゴー氏。本人いわく、あまり仕事がないらしい

「アヴァベル オンライン」は2019年に4回以上のアップデートを実施予定

 プロジェクトの具体的な解説は、「アヴァベル オンライン」のおさらいからはじまった。同作は大人数で遊べるMMOフィールド「メインタワー」を舞台にしたモンスター狩りやクエスト、パーティーやソロで挑戦するMOフィールド「ダンジョン」のほか、大人数での同時対戦が可能な対人バトルや1,000人同時対戦の攻塔戦などが搭載された、スマートフォン用本格3DアクションMMORPGの草分け的存在だ。

 現在も多くのファンがプレーを楽しむこの作品では、大きく4段階のアップデートを予定しているという。

● 2019年3月まで
 サモナー上位職7つめと8つめの実装
 メインタワーの新階層49階~51階の追加

● 2019年6月まで
 第4覚醒職の実装
 メインタワーの新階層52階~53階の追加

● 2019年9月まで
 覚醒職新スキル実装
 メインタワーの新階層54階~56階の追加

● 2019年12月まで
 基本職10職めの実装および、それに対する上位職4つ、覚醒職4つの実装
 メインタワーの新階層57階~60階の追加

 さらにこれだけでは「挑戦」とは呼べない、と星野プロデューサーは言葉を続けた。

● 2019年11月まで
 数km四方の規模を持つオープンフィールドの実装
 ドラゴンなどモンスターに乗れる「マウント」の実装
 アイテムを発掘するといった「探索」要素の実装

● 2019年12月まで
 従来のものとは違う「新ギルド対抗戦」の実装

 注目すべきはオープンフィールドの実装だろう。これに付随するマウントや探索要素の追加は「アヴァベル オンライン」の遊び方を大きく広げる可能性を秘めている。

「アヴァベル オンライン」のロードマップなどを解説したのは、星野プロデューサー。職業の追加などに加え、オープンフィールドの実装など、2019年はかなり大きなアップデートが配信される予定だ
「アヴァベル プロジェクト」のシリーズ展開図。右へ行くほどプレイ時間が長く、上に行くほどゲーム性が複雑になることを示す。リリースは「~ ルピナス」、「~ EX」、「???」の順。どんどん間口が広がっていくわけだ
メインタワーの新階層追加は毎月1階のペースで行なわれる。こうした長期的なロードマップを発表するのは「アヴァベル オンライン」としては初のことだそうだ

初公開となった「アヴァベル EX」と「???」

 星野プロデューサーが次に紹介をしたのは、シリーズ展開図ではシリーズ3作目として記載されていた「EX」こと、「アヴァベル EX(仮)」だった。

 これは「英雄(ヒーロー)コレクション型」RPGである、とのこと。「アヴァベル オンライン」のキャラクターを集め、それらを育てて最強のパーティーを作るものになるそうだ。最大300体以上のキャラクターを集めることができ、リーダーとサポーターにわかれてパーティーを組みながら冒険が可能。多種多彩な装備が登場するそうだ。

 従来の「アヴァベル オンライン」よりも頭身が下がり、少し可愛くなったキャラクターグラフィックが特徴。まだ開発段階で配信時期は未定だが、「アヴァベル オンライン」とは違ったおもしろさを提供したいとのことだった。

 さらに話題は展開図で「???」となっていた謎のタイトルへ。これは、「MMOでもない」、「アクションでもない」、「アヴァベル」シリーズとしては新しい、もっとユーザーへの間口を広げたタイトルになるそうだ。ビジュアルはまったく公開されなかったため、MCの南国バカンスのお2人もかなり興味をそそられていた様子。はたしてどんなものになるのだろうか?

後に詳しく解説された「アヴァベル ルピナス」の次にリリースが予定されている「アヴァベル EX(仮)」。「~ルピナス」同様、可愛さの感じられるグラフィックとなり、遊びやすさを意識したものになるという

「ポケヴェル」が「アヴァベル ルピナス」として再始動」

 ここでマイクは「アヴァベル ルピナス」のプロデューサー、村林氏に渡された。これはかねてより「ポケヴェル」として開発が伝えられていたタイトルがベースとなった作品。方向性などを見直して「アヴァベル ルピナス」として再始動したわけだ。

 「アヴァベル ルピナス」は「アヴァベル オンライン」のシステムをほぼそのまま踏襲しつつも、前述の「~ EX」と同様、キャラクターの頭身を落とすなど親しみやすいものへと絵柄を刷新。「居場所がある『王道MMORPG』」をテーマに開発された、とのこと。

 エモーションチャットなど、画面を見て楽しめるゲームであり、パーティープレイを中心としつつも自分なりのプレイスタイルで「なりたかった自分になれる」ものになっているという。また、パーティーの募集や参加がワンタッチで可能になる「かんたんPT」システムをはじめ、選択画面を減らしたりすることでより快適に、テンポよくプレーできるものを目指しているそうだ。

 つまりはMMORPGとしての魅力はそのままに、「アヴァベル オンライン」よりも手軽さ、入り込みやすさを重視したのがこの「アヴァベル ルピナス」ということのようだ。

 また、本作における「挑戦」として、「稼ゲー(かせげー)」を目指すことも村林プロデューサーによって明かされた。レベルアップやアチーブメント獲得、クエストのクリア、ボス撃破など、ゲームを進めて迎える様々な場面で報酬を得ることができ、お金が稼げるようになるという。この際の報酬はダイレクトに現金化されるのではなく、アソビモの仮想通貨「ABX」としてインセンティブが受け取れるようになるという。

 なお、アソビモではこの「アヴァベル ルピナス」を皮切りに、他のゲームも「稼ゲー」化を計画中。まだ実際の報酬額がどれほどのものになるのかなど、詳細は今後、アソビモから追々アナウンスされていくとのこと。不明な点は多いが、ゲームファンにとってはかなり興味深い試みになりそうだ。

村林プロデューサー自らが新作「アヴァベル ルピナス」を解説。長らく「ポケヴェル」というタイトルでアナウンスされていた作品にさまざまな変更が加えられ、「~ルピナス」として再生
「見た目がかわいく」と「アヴァベル オンライン」のシリアスなタッチから大きく方針変換が図られた「アヴァベル ルピナス」。色使いもかなり明るくなっている
パーティーの募集や参加などが手軽にできるようになっていたりと、よりライトに遊べるのが「アヴァベル ルピナス」のコンセプト

「アヴァベル ルピナス」のオープンβテストは1月30日よりスタート!

 さて、この「アヴァベル ルピナス」だが、1月24日からオープンβテストが募集されるとともに、1月30日からはオープンβテストが開始されることがすでに決定している。つまりはプレイ可能なレベルまで開発はできている、ということ。最後は参加した報道陣全員で「アヴァベル ルピナス」の試遊をしてこの発表会は終了となった。

 今回の発表会で明らかとなった「アヴァベル プロジェクト」の新規タイトルは絵柄のテイストやプレイフィールストが「アヴァベル オンライン」とはひと味違っている。「アヴァベル オンライン」のアップデートとあわせ、既存ユーザーの活性化、および新規ユーザー開拓にもつながりそうな内容だったと言える。「稼ゲー」の詳細含め、今後のアソビモからのアナウンス等にも注目したいところだ。

最後は参加した報道陣全員で「アヴァベル ルピナス」の試遊をして発表会は終了。クエストをオートで行ったりと遊びやすさは感じられたが、簡略化を図っているというUIに関しては洗練の余地がありそう。オープンβテストでのブラッシュアップに期待!!