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手触りは「スマブラ」の理想そのもの! 最新版「スマブラSP」を体験

インクリング、ガオガエンなど新ファイターのプレイ感もお届け

11月3日~4日 開催

場所:幕張メッセ

 Nintendo Live 2018 東京大会で1人用モードの各機能が紹介された「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」。会場では本作の大会が進行すると同時に、体験会も実施されていた。

 この体験会での注目は、プレイできるファイターが74体すべて揃っていること。つまり製品版にほぼ近い状態での乱闘モードが触れることを意味している。会場で触ることができたので、新ファイターを中心にその手触りをお伝えしたい。

【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.11.1】

インクリング、ガオガエン、キングクルール、リドリー、しずえを体験!

 まず乱闘モード全体の印象からお伝えすると、まさにゲームファンの心にある理想の「スマブラ」像が目の前にあると言っていい。

 本作では新ファイターや新キャラクターが続々登場し、クロスオーバーどころかもはやゲーム業界の歴史を横断するような規模になっている。74体使えるという時点でやり過ぎなくらいごった煮なのに、しかし不思議なくらいに違和感がない。

74体いるファイター選択画面。壮観という言葉以外に思い浮かばない

 「スマブラSP」ならではという点で大きいのは、新要素の「チャージ切りふだ」だ。これがあることで、もしスマッシュボールが取れなくても誰でも「最後の切り札」が使えるようになった。

 ゲーム中は最後の切り札がより多く入り乱れ、乱戦は最後まで行方がわからなくなる。初心者支援としても、ゲームのスパイスとしても、よく機能している要素だと感じた。

「最後の切り札」よりも威力は弱めの「チャージ切りふだ」だが、十分に効果的な威力がある。設定で「なし」にもできる

 操作も同様だ。今回、コントローラーはプロコントローラーを4つ使っての4人対戦を行なった。「スマブラ」と聞くとNINTENDO64のコントローラーをすぐ想像してしまう筆者だが、Joy-Conグリップでの操作でも数回こなせばすぐに慣れることができた。

 今回の設定では左アナログスティックに移動操作、右アナログスティックにはスマッシュ攻撃が割り当てられていて、むしろ直近のゲーム感覚と「スマブラ」の記憶のハイブリッドで楽しむことができた。

「スマブラSP」では新テクニックも登場している。こうした細かい操作もプロコントローラーで十分できる

 ではファイター個別の動きはどうか。今回はプレイを新ファイターに絞ったのですべてのことはお伝えできないが、少なくともインクリング、ガオガエン、キングクルール、リドリー、そしてしずえは、月並みだが「どれも特徴的で、どれも使っていて楽しい」と感じられた。

 たとえばインクリングは、「スプラトゥーン」らしいブキを使った攻撃が特徴だ。通常攻撃はシューターでインクを撃ち出し、必殺攻撃はボムで時間差攻撃ができる。スロッシャーでスマッシュし、横必殺はローラーで敵を轢く。相手にインクを塗るほどダメージが上昇するが、インクには残量があるのでしゃがみ+ガードによるインク回復もプレイのポイントになる。

 最後の切りふだは広範囲にレーザーを撃つメガホンレーザー。発動後は自身も動けるようになるので、レーザー+追い打ち(あるいは回避)で相手を追い詰めるような立ち回りができる。イカちゃんらしい動きのクセがまた「スプラトゥーン」らしくて、使った瞬間に気に入ったファイターだ。

【【スマブラSP】64:インクリング】

 またガオガエンは、見た目通り、本編通りのパワーファイターといった趣がある。横必殺はダッシュで相手を掴んでロープに投げ、帰ってきたところを攻撃するという特殊技。このダッシュは回避にも使える。

 上必殺は真上にジャンプし、そこから斜め下にクロスチョップを繰り出す攻撃で、復帰に失敗するとそのまま落ちていくので注意が必要。技は大ぶり気味だが豪快で、特に最後の切りふだの「ハイパーダーククラッシャー改」はムービーが入る派手な演出。決まればスカッとすること間違いなしなので、プレイするなら1度は触れておきたいファイターと言える。

【【スマブラSP】69:ガオガエン】

 ほかにも、キングクルールはでっぷりとした体から意外に素早い攻撃が出るし、リドリーは下必殺の尻尾槍が相手に刺さるとザクーッ! という演出が入って爽快、しずえは地面にハニワを埋めたり釣り竿で敵を引き寄せたり、健気さを感じる攻撃が非常にかわいらしい。しずえさんについては距離を取って戦いつつ、ここぞというときに近づいてスマッシュを狙うような初心者向きのファイターのようにも感じられた。

【【スマブラSP】67:キングクルール】
【【スマブラSP】65:リドリー】
【【スマブラSP】68:しずえ】

 わずか30分という短いプレイ時間ではあったが、どんなファイターの組み合わせでも戦闘バランスが絶妙で、「この攻撃はずるい」とか、「あれをされるとキツイ」みたいな不満を感じることは一切なかった。

 今回は任天堂のスタッフの方と一緒にプレイしたのだが、気付けば30分夢中で再戦ボタンを連打していた。途中、若めのお兄さんがピチューを選択し、「ピチューって強いんですよ……ふふふ……」と経験を感じさせるような意味深発言をして見事に1位をかっさらったら、次の対戦から全員でそのお兄さんをマークするようになるなど、「これこれ、これが『スマブラ』」と感じるような瞬間が何度もあった。

 あまりに楽しくて、そのまま徹夜する覚悟もあったのだが「それは無理」ということで泣く泣く終了。「『スマブラ』って本当にいいゲームですね」という語彙力が落ちた感想を思い浮かべながら、ますます12月7日の発売が楽しみになった体験だった。

 この乱闘モード以外にも内容は盛りだくさんのようだし、まだ内容の詳細が明かされていないアドベンチャーモード「灯火の星」も非常に気になる。早期購入特典のパックンフラワーもプレイしたいし、発売後のDLCファイターに誰が登場するかも楽しみだ。大会などの取り組みも、本作なら当然出てくるだろう。今からも発売後も話題豊富な「スマブラSP」は大注目の1作だ。

【【スマブラSP】 灯火の星】
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