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懐かしのゲームが遊び放題!「遊んで学べる」ゲーム企画展「あそぶ!ゲーム展ステージ」第3弾!

スーファミからプレステ、そして懐かしのアーケードゲームをプレイ可能

10月6日~2019年4月7日 開催

会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ

入場料:
大人510円
小人250円
年間パスポート(大人2,040円/小中学生1,020円 ※200枚限定販売)

 埼玉県が主催し、埼玉県教育委員会、川口市および川口市教育委員会が公演する企画展、「あそぶ!ゲーム展ステージ3:デジタルゲームミレニアム」が、埼玉県川口市にあるSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ映像ミュージアムにて、10月6日から開催された。

 本企画展は、2016年の第1回、2017年の第2回に続き3回目の開催となる。「遊べて学べる」をコンセプトに、アーケードや家庭用、PCなどプラットフォームを問わず、展示されたほとんどのゲームを自由に遊べるようにした展覧会である。今回は「1991年から2001年までのデジタルゲームに焦点を当て、3DCG描画機能を搭載した家庭用ゲーム機の登場や、格闘ゲーム、音楽ゲームの一大ブームなどを特集します」とのこと。

 会場に足を運んでみたところ、今回の展示は「格ゲー戦国時代」、「ジャンル細分化時代のデジタルゲーム」、「『プレイステーション』による変革」、「32ビット機戦争と広がるデジタルゲームの楽しみ方」、「ゲーセン転換期のアーケードゲーム」、「躍動する音ゲー」、「21世紀の始まりを告げる家庭用ゲーム機」という7つのコーナーに分けられている。以下、写真とともに展示タイトルをご紹介していこう。

格ゲー戦国時代

 1991年に登場した「ストリートファイターII」の大ヒットを機に、一大ブームを巻き起こしたアーケード用対戦格闘ゲームに特化したコーナー。以下の写真でご紹介したタイトルがすべてプレイ可能となっている。また、SNKのMVS(ネオジオ)筐体は「餓狼伝説スペシャル」のほか、「NAM-1975」、「マジシャンロード」の両アクションゲームも遊べる。

右の筐体は「鉄拳」、左は「バーチャファイター2」の通信対戦筐体
右から順に初代「バーチャファイター」、MVS筐体、「ストリートファイターII」の通信対戦筐体

ジャンル細分化時代のデジタルゲーム

 1990年代の前半に登場した有名タイトルを集めたコーナー。アーケード以外にも、メガドライブやスーパーファミコン、PCエンジンなど、家庭用ハードごとに代表的な作品をピックアップしている。

左はスーパーファミコン版の「弟切草」、右はメガドライブ版の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」
ゲームボーイ版の「ポケットモンスター 赤/緑」は、本体とパッケージの展示のみ
右から順に、アーケード版の「レイフォース」、「天地を喰らうII」、「ぷよぷよ」
こちらはPCエンジン(SUPER CD-ROM2)版の「ときめきメモリアル」。貴重な設定資料も展示されている

「プレイステーション」による変革

 プレイステーション初期の人気タイトル、「リッジレーサー」、「メタルギアソリッド」をプレイアブルで展示。しかも前者は、懐かしのコントローラー「ネジコン」で遊べるこだわりぶり。なお、本コーナーは一定期間ごとに「リッジレーサー」、「メタルギアソリッド」と「どこでもいっしょ」の3タイトルをローテーションで展示する予定だ。

初代PSを2台展示。左は「リッジレーサー」、右は「メタルギアソリッド」。前者はなんとネジコン(右側の写真)で遊べる

32ビット機戦争と広がるデジタルゲームの楽しみ方

 1990年代半ば以降に、携帯ゲーム機を含む各プラットフォームで人気を博した作品が遊べるコーナー。有名同人ゲーム「東方」シリーズ初期の作品など、貴重なPCゲームを遊べるのが大きな注目ポイントだろう。

左は「たまごっち」(2台)、右はバーチャルボーイの本体。後者は「レッドアラーム」が遊べるようになっている
PC版の「Half-Life」(右)と、「東方靈異伝」(左)。「東方」シリーズは、月単位で「東方封魔録」、「東方夢時空」とのローテーションで展示される予定
発売初期のバージョンではないが、「ウルティマオンライン」も遊べる
左から順に、セガサターン版「ファイターズメガミックス」、3DO版「Dの食卓」、ニンテンドウ64版「スーパーマリオ64」

ゲーセン転換期のアーケードゲーム

 1990年代後半に人気を博したアーケードゲームをまとめて展示。今回の企画展においては唯一、大型体感筐体が遊べるコーナーだ。

大型体感筐体の展示。左から順に、「バトルギア2」、「がんばれ運転士!!」、「ランディングギア」。ほかにも、初代「電車でGO!」がプレイ可能となっている
左は「ソウルキャリバー」、右は「怒首領蜂」

躍動する音ゲー

 その名のとおり、「ビートマニア」に端を発するアーケード用音楽ゲームの展示コーナー。「ビートマニア・ザ・ファイナル」、「ポップンミュージック18 せんごく列伝」、「太鼓の達人14」の3台を設置している。

左から順に、「ビートマニア・ザ・ファイナル」、「ポップンミュージック15 せんごく列伝」、「太鼓の達人14」。特に、初期の「ビートマニア」が遊べるのは、今となってはたいへん貴重な機会では?

21世紀の始まりを告げる家庭用ゲーム機

 2000年前後に登場した、DVDなどのメディアを使用したゲームと、当時のゲームセンターで稼働していた、家庭用ゲーム機と互換性を持つアーケード用基板を展示している。なお、基板のほうは展示のみでプレイはできない。

左から順に、PS2版の「ICO」、ドリームキャスト版の「シーマン」、ニンテンドーゲームキューブ版「ピクミン」
アーケード用基板もズラリと展示。左から順に、SNKのMVS(ネオジオ)、ナムコのSYSTEM12、セガのST-VとNAOMI

 本企画展の監修を担当した、学校法人滋慶学園で名誉教育顧問を務める馬場章氏にお話を伺ったところ、「今回は2001年までのゲームを展示して、前世紀から今世紀につなげるという意図があります。元々、このゲーム展は3回実施する予定でしたので、今回の展示から未来につなげる形にしようと思っていました」というのがコンセプトとのこと。また、「今年はデジタルゲームの元祖とされる、「テニス・フォー・ツー」(※)の誕生からちょうど60周年にあたります。東洋的に言えば、2018年の今年が還暦、つまり原点にもう一度戻って歴史を振り返り、未来を展望しようという考えもありました」という意図も含んでいるそうだ。

 開催期間は、来年の4月7日まで。また、期間中は対戦ゲーム大会などのイベントも現在計画中とのことなので、こちらの続報にもぜひご注目を。

※筆者注:1958年に、アメリカの物理学者ウィリアム・ヒギンボサムによって開発された、オシロスコープを使用して作られたテニスを模したゲームのこと(商業化はされず)。本ゲーム展の第1回目に、そのエミュレーション機が展示された
「バーチャファイター2」を遊んでご満悦の馬場章氏。「対戦格闘ゲームは、日本のゲーム文化における大きな特徴のひとつ。また、3DCGがどのように進化したのかも追えるような展示にしています」
歴史が学べる解説文や、メーカー秘蔵の設定資料なども展示されているので、来館予定の方はこちらもお見逃しなく!