ニュース
「あそぶ!ゲーム展」第2弾! 貴重なアーケードゲーム、家庭用ソフトをプレイ可能!
「ステージ2:ゲームセンターVSファミコン」が開幕
2016年9月12日 12:00
埼玉県主催、デジタルSKIPステーションの企画によるデジタルゲームの展覧会「あそぶ!ゲーム展 ステージ2:ゲームセンターVSファミコン」が、9月10日よりSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ(埼玉県川口市)にて開幕した。
本イベントは、2015年10月3日~2016年2月28日にかけて開催され、入場者は約48,000人(※主催者発表による)にも上る好評を博した「あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け」に続く、ゲーム企画展の第2弾にあたる。前回と同様に、会場内には懐かしの名作ゲームがプレイ可能な状態で多数展示されていた。
前回の「ステージ1」では、ビデオゲームの誕生~1982年までの作品が出展されていたが、今回はその続きとなるように1983~1990年までに発売されたものが出展の対象となっていた。また、今回から新たにゲーム音楽の歴史に詳しいhally氏監修による、その名もズバリの「音楽コーナー」が新設されたのも見どころのひとつとなっていた。
本イベントの企画を担当した、デジタルSKIPステーションの澤柳秀行氏によると、「ゲームセンターVSファミコン」というタイトルにしたのは、「ゲームがいろいろな意味で盛り上がった、1980年代という時代を象徴するものはいったい何かと考えた結果、ゲームセンターで遊ぶアーケードゲームと、ファミコンに代表される家庭用ゲーム機だろうということで、このタイトルに決めました」とのこと。
また、出展タイトルのセレクトにあたっては、「例えば、大型筐体と映像が連動する体感ゲームなどのように、映像コンテンツとしてゲームを見た場合に、何か新しいことをしているものを重視して選びました。大人数で同時に遊べるゲームも用意しましたので、ご家族のみなさんでぜひいっしょに遊んだり、あるいは見たりしながらワイワイ楽しんでいただければと思います」(澤柳氏)とのことだった。
以下、「遊ぶ!ゲーム展 ステージ2」の各展示コーナー、および出展タイトルをご紹介していこう。なお、今回は出展タイトル数が非常に多いため、一部の作品については詳しい説明を省かせたいただいたので、あらかじめご了承いただきたい。
「ゼビウス降臨」コーナー
高度な戦略性、美しいグラフィックスやサウンド、隠れキャラクターの存在など、当時の多くのプレーヤーに衝撃を与えたシューティングゲームの金字塔、「ゼビウス」(1983年、ナムコ ※現バンダイナムコエンターテインメント)。「降臨」と名付けられた本作だけの大規模なコーナーには、ゲームが遊べる筐体のほかにも基板、設定資料など貴重な品々がたくさん展示されていた。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
「成熟するアーケードデジタルゲーム」コーナー
1983~1984年にかけて登場したアーケードゲームをピックアップしたコーナー。とりわけ、アタリ製の「メジャーハボック」は斬新なゲームシステム、ベクタースキャンによる美しい画面、そしてローラー型のコントローラーによる操作という独創性あふれる作品で、会場に足を運んだなら必ずプレイしておきたい逸品である。
【パンチアウト】
©Nintendo
【ザ・ビック・プロレスリング】
©ARC SYSTEM WORKS
【マッピー】
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
【リブルラブル】
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
【ドルアーガの塔】
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
【マリオブラザーズ】
©Nintendo
ファミリーコンピュータのコーナー
ファミコンのコーナーでは、「スーパーマリオブラザーズ」(1985年、任天堂)と初代「ファイナルファンタジー」(スクウェア、1987年 ※現スクウェア・エニックス)に加え、懐かしのアーケード筐体、通称VS筐体もプレイアブル出展。また、「ファミリーベーシック」などの別売りハードや、海外版のファミコン(NES)本体も展示されていた。
「独自性を追求するアーケードデジタルゲーム」コーナー
1985~1990年に発売されたアーケードゲームを合計10台展示。海外製ゲームの名作「マーブルマッドネス」や「ガントレット」、大型体感ゲームの「ダライアスII」、「ナイトストライカー」などの貴重かつ個性派タイトルが並んでいた。
【ナイトストライカー】
©TAITO CORPORATION 1989 ALL RIGHTS RESERVED.
【ガントレット】
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
【熱血硬派くにおくん】
©ARC SYSTEM WORKS
【マーブルマッドネス】
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
【源平討魔伝】
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
【グラディウス】
©Konami Digital Entertainment
【 ツインビー】
©Konami Digital Entertainment
「セガ体感ゲームの革命」コーナー
その名のとおり、1980年代に大人気を博したセガのアーケード用大型体感ゲームをまとめて展示。残念ながら「スペースハリアー」は代替機での稼働で、また「アウトラン」は時間限定での稼働となっていたが、それでも貴重な作品がまとめて展示されていたのは驚かされた。また、数多くの体感ゲームを開発した元セガの鈴木裕氏のインタビューを視聴できるのもこれまた嬉しい。
©SEGA
「家庭用ゲームは次世代へ」コーナー
1987~1990年までに登場した、ファミコン以外の各種家庭用プラットフォームがすべてプレイ可能で、さらにはホビーパソコンのMSX2、PC-8801mkIISR、X68000もプレイアブルな状態で展示されていた。
【R-TYPE I】
©IREM SOFTWARE ENGINEERING INC. All rights reserved.
©Konami Digital Entertainment
【ザ・スーパー忍】
©SEGA
【NAM-1975】
©SNK PLAYMORE CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.
【スーパーマリオワールド】
©Nintendo
【グラディウス2】
©Konami Digital Entertainment
【信長の野望・全国版】
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
【イース】
©Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.
ゲーム音楽コーナー
ゲーム音楽史を研究する、hally氏が監修したコーナー。パネルには各メーカーの手書きのゲームミュージックの楽譜やレコードジャケット、ゲーム音楽史の歴史が学べる文章がズラリと並んでいた。さらにはキーボードを弾きながらPSG、FM、PCMの各音源、すなわちゲームに使用された音源をそれぞれの時代ごとに比較して楽しめるようにもなっていた。
本イベントは2017年の3月12日まで開催され、入場料は大人が510円、小人は250円で、会場内のゲームはすべて無料で遊べる。今回もまた貴重なゲームを遊びつつ、なおかつその歴史や機械の仕組みが学べる展示となっているので、数十年来ゲームを楽しんでいるゲームファンはもちろん、親子で来場しても十分に楽しめることだろう。ただし、一部のタイトルについては稼働させる時間帯を限定し、また開催時期によってタイトルを入れ替える場合があるそうなのであらかじめご注意を。
さらに開催期間中には、「今回は音楽コーナーができたこともありますので、ゲームミュージックの作曲家をお呼びしたトークイベントができればと今考えていることろです。前回のようにゲーム研究者らをゲストに招いたトークや対戦イベントなどの開催も検討中です」(澤柳氏)とのこと。はたしてどんなイベントが実施されるのか、こちらの続報にもぜひ注目しておきたい。