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ゾンビから逃れバイクを盗め! 「Days Gone」試遊レポート

ストーリーと、超難関のゾンビ討伐の2つのモードで遊べる!

9月20日~23日 開催

会場:幕張メッセ

 プレイステーションブースでは多数の試遊タイトルが並んでいるが、目玉の1つが「Days Gone」である。パンデミックによるフリーカー(ゾンビ)に覆われた世界で、それでも対立する人間達。「Days Gone」はそんな絶望的な世界を描く。本作は2019年2月22日発売予定だ。CEROレーティングはZとなる。

 今回、「Days Gone」はZ指定のためクローズドブースであるが、多数の試遊台を用意しており、超高難易度のフリーカーモードの挑戦者を募っている。一般日は、ぜひ挑戦して欲しい。今回はこのフリーカーモードと、ストーリーモードのどちらかを体験できるが、メディア用として2つとも体験できたので、モードの内容、インプレッションを紹介していきたい。

【「Days Gone」TGS2018トレーラー】

 試遊ではまずブリーフィングとして基本操作や世界観を紹介するムービーを見ることができる。本作のシステム的な大きな特徴はクラフトシステムだ。プレーヤーキャラクターは様々な素材を組み合わせてアイテムが作れる。体力を回復させるクスリと、複数のフリーカーをまとめて倒せる火炎瓶は便利なクラフトアイテムだ。他にもバットに釘を打ち付けて強力にしたりと、既存の武器にも手が加えられる。

 他にも「Days Gone」では車のボンネットがアイテムの有効な入手先になっている。ナイフでこじ開けることで様々な部品を入手する。「サバイバルビジョン」という能力もあり、これを使うことで有効なオブジェクトを見つける事ができる。

 こうした基本操作のレクチャーを受けてから、プレイするモードを選ぶ。難易度が低く、世界観を体験できる「ストーリーモード」か、大量のフリーカーを殲滅させるかチャレンジするフリーカーモードだ。フリーカーモードはまさに洪水のような大量のフリーカーに襲われるモードである。今回は、ストーリーモードを中心に体験した。

最初に基本操作のレクチャーを受け、試遊台に向かう

 ストーリーモードでは主人公は相棒と共にガソリンスタンドの前にいる。狙うはこの近くの工場にあるバイクの部品だ。文明が滅び、生産者がいない今、現存している部品は、命を賭しても得なくてはいけない部品なのだ。主人公はバイクに乗った相棒に「フリーカーのど真ん中を突っ切り、あいつらを誘導してくれ」と頼む。相棒は悪態をつきながらもバイクを突っ込ませる。誘導されその場のフリーカーが少なくなる。主人公は意を決して前に進む。

 フリーカーは死体や、時には力の弱い仲間を食っている。目の前の食事に夢中なフリーカーは隙だらけだ。後ろから忍び寄ることで一撃で殺せる。しかし、フリーカーの真っ正面に立つのは非常に危険だ。持っているショットガンならば一撃で倒せるが、フリーカーは素早い上、銃声が奴らを引き寄せる。慣れないとショットガンの弾は減り、回復薬もなくなって、すぐにじり貧になる。

フリーカーに見つからないように建物の中を探索していく

 このためフリーカーがいない建物の中を進んでいく。壊れた窓から侵入し、警戒しながら進んでいく。建物の中には布やくず鉄など資源も残っている。うまくいけば閉じた金庫を見つける事ができ、運が良ければ近くで鍵も入手できる。敵から隠れ、這いずるように進んでいく。

 大きめの建物に出る。ドアは壊れていたり塞がれている。裏手に回ると、子供が死んでフリーカーになったのだろうか、小さなフリーカーがいる。そのフリーカーは威嚇する叫び声を上げた後、ガレキを登って逃げていく。追いかけると、天井の穴からさらに数体の小さなフリーカーが出てきた。

小さなフリーカーを倒して部品を入手。目的を達したのにこの世界のエグさを実感したような気持ちになる

 他の場所では身体の小さいフリーカーは他のフリッカーに食われてしまうので、ここを隠れ家にしていたのだろう。やるせない気持ちと、紛れもない恐怖で引き金を引き、彼らを仕留める。そしてその奥に目的のバイクを見つけた。バイクは大事な部品がいくつかすでに抜き取られていたが、必要な部品は手に入った。しかし、そこに相棒からのSOSが入った。

 相棒は“人間”につかまっていた。頭の毛も全部剃り、体中にやけどで文字を書き込む狂信者達だ。彼らは犠牲者の身体にバーナーで文字を書き、自分の仲間に加えようとしていた。腕にバーナーを当てられ、悲鳴を上げる相棒。……すぐに助けたいのだが、このデモムービーがうんざりするほど長いのだ。そのため彼らの狂った教義と、腕を焼かれて悲鳴を上げる相棒の声を延々聞かされる羽目となる。ムービーが終わったときは狂信者達への殺意満々だ。相棒を助けることで、ストーリーモードは完了となる。

さらに絶望を深くさせる生きている人間の狂気。フリーカーには感じなかった憎しみがわいてくる

 本来、どちらか1つの体験だが、特別にフリーカーモードも少し体験できた。穴にたまっているフーリーカーの群れ。これを殲滅させるのだが、この数がとんでもない、まさに視界全体を埋める「海」のようなフリーカーと対峙することとなる。

 主人公の武器は比較的豊富で、破壊されたバスや、ドラム缶などが転がっているためフリーカーを引き連れつつ、これらを爆破させフリーカーを減らすというのが理想だが、初見では無理だ。フリーカーモードに挑戦する人は20分このフリーカーをいかに殲滅させるかに挑戦することとなる。

 まず自分でプレイし、その難易度を実感してから、撮影用にスタッフにプレイしてもらった。フリーカーモードには“コツ”がある。まず、プレーヤーはあらかじめ近接爆弾を持っている。これをフリーカーの通り道に仕掛ける。

 プレイをする前逃走経路と、ドラム缶の位置などを覚え、的確に撃てるようにする。フリーカーの足はプレーヤーよりわずかに遅い。逃げ回れば振り返って撃つことができる。また一定時間ゆっくり時間が流れる「フォーカス」という特殊能力もこのモードならば使える。火炎瓶はその後も炎をまき散らすので、そこをフリーカーが通るようにするのも大事だ。

大量のフリーカーと対峙するフリーカーモード。ゲームの楽しさ、本作ならではの群衆制御を楽しみたければこちらだ

 もう1つ、これも教わったのだが、わざと細いところを通ると、フリーカーは律儀にその細いところを通り、攻撃しやすくなる。試行錯誤を繰り返すことでフリーカーの群れを撃退できるだろう。筆者が夕方に確認したところ、業者日でありながら21人ものプレーヤーがフリーカーを撃退していた。腕に覚えのある人は、ぜひ挑戦して欲しい。

 「Days Gone」は、やはり、まるで津波のように襲いかかってくるフリーカーを表現するゲームエンジンに大きな特徴がある。フリーカーモードはその群衆制御を強く実感できるモードである。ストーリーモードの、本当に心が冷えてくるような殺伐とした世界観も魅力だが、一般日なら挑戦するのは、やはりフリーカーモードだと思う。