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ゴブリン爆弾の衝撃! 「ハースストーン炉端の集い メカメカ決起集会」潜入レポート

楽しすぎたパック開け祭り。「博士のメカメカ大作戦」を一足先に体験

8月4日開催

会場:e-Sports SQUARE AKIHABARA

 「ハースストーン」の拡張パック「博士のメカメカ大作戦」のリリースまであと数日と迫った。序盤は様子見だから今のうちにとランク戦でせっせとランクを上げている人もいるだろうし、すべて公開された全135枚のカードリストを眺めて、独自のTier1デッキを構築し、スタートダッシュの準備に余念のない人もいるだろう。いずれにせよあれこれ想像しながらリリース日を待つこのタイミングは、ユーザーにとって楽しい時間だ。

 そうした中で「博士のメカメカ大作戦」からは、「サービス開始前にパックを開けまくる」という新たな選択肢が加わった。今回企画された「ハースストーン炉端の集い メカメカ決起集会」は、Blizzard主催の公式の「炉端の集い」というだけでなく、リリース前にも関わらず「博士のメカメカ大作戦」の先行購入パックを開けて、実際にデッキを組んで対戦が楽しめるというユニークなオフラインイベントだ。筆者は参加者の1人としてイベントに参加してきたので潜入レポートをお届けしたい。

【ハースストーン炉端の集い メカメカ決起集会】
司会進行はシンイチロォ氏
参加者にはドクター・ブームのお面をはじめ、イベントグッズが提供された
ドリンクや食事も振る舞われた
ビーカーに入れたサイコメロンで乾杯!
開発陣によるお礼のビデオメッセージ

開けられるのは先行購入分のみ。130パック開けている来場者が多かったようだ

 先日当たったパッチ12.0によって、「ハースストーン」に「博士のメカメカ大作戦」の全データが導入された。それと同時にクライアントに新たな仕組みが導入された。ユーザーイベントである「炉端の集い」のシステムを改良して、特定のIPから接続することで、リリース前に先行購入パックが開けられ、かつ特別な「炉端の集い」を解放する仕組みが盛り込まれたのだ。

 これはBlizzardとしても初の試みで、しかも時差の関係で日本が世界に先駆けての開催ということで、イベント開始前、スタッフには緊張が走っていた。パックが開けられなかったり、開けたパックでランク戦に参加できたりしたら大混乱になるからだ。実際には、懸念されたトラブルは一切発生せず、80名が詰めかけた会場は、脇目も振らずにパックを開けまくるファンの姿があった。

【パック開け祭り】
黙々とパックを開ける参加者。ときおり歓声が沸き、どよめきが起こる。パック開けの喜びを共有できるのが楽しい
公開でパック開けを行なう蒼汁氏。「プルンプルン・フループ」や「狂気の天才ドクター・ブーム」など当たりとされるレジェンドカードを次々に引き、“持っている”ことを見せつけたが、後半運に見放され、全然レジェンドが出なかった

 司会進行役は、HCTの実況でお馴染みのシンイチロォ氏。解説者としてHCT Tokyoにも参加していた蒼汁氏、GundamFlame氏をはじめ、「ハースストーン」コミュニティのリーダーや有力選手達が続々参戦しており、蒼汁氏に至ってはシンイチロォ氏に壇上に上げられ、“公開パック開けの刑”にあっていた。

 筆者も参加者の1人として、パック開けに参戦したが、大勢でパック開けするのがこんなに楽しいとは思わなかった。ゴールデンカードやレジェンドカードがどんどん出現するのは当然のこととして、次々にゴールデンレジェンドの報告の声が挙がる。1拡張パックを通じて1枚出てくれたらラッキーなぐらいの激レアカードであるゴールデンレジェンドだが、80人もいればジャンジャン出てしまう。ドルイドの「プルンプルン・フループ」や中立の「ジリアックス」など、有力カードの報告があるとどよめきが起こる。筆者もウォリアーの「狂気の天才 ドクター・ブーム」のゴールデンレジェンドを引き当て、“当たり”を引いた1人だが、周囲にも喜んで貰えて嬉しくなってしまった。

【筆者もパックを開けまくってみた】
楽しいパック開け
欲しかったレジェンドカードがいくつか出てくれた
今回1番の当たりカードだったゴールデンレジェンドの「狂気の天才 ドクター・ブーム」。アニメーションはロボ全体と背景のパルスが動く。メカ発見のヒーローパワーもゴールデンカードになる

 イベントはその後、引いたカードを使った対戦会に移っていった。今回用意されていた「炉端の喧嘩」は2種類。1つ目の「基本的メカメカ大作戦の喧嘩」は、基本カードと「博士のメカメカ大作戦」カードだけでデッキを構築し、そのデッキで「炉端の集い」内のユーザーと対戦するというのも。もう1つ「科学的レシピ」は構築済みのデッキを使ったデッキで対戦するというもの。

 対戦を盛り上げるために来場者全員にはコインが5枚手渡され、勝者が1枚得るというルールで対戦が行なわれた。来場者は持ち込んだスマートフォンやタブレット、PCを手に黙々と対戦を楽しんでいた。筆者も「基本的メカメカ大作戦の喧嘩」をメインに何度か対戦を楽しむことができたが、基本カード+「博士のメカメカ大作戦」カードのデッキということで、「博士のメカメカ大作戦」を色濃く体験することができて楽しかった。

【メカメカ決起集会】
構築できるデッキは、基本カードと「博士のメカメカ大作戦」カードのみ。かなり変則的だが、その分、濃厚に拡張パックの醍醐味を味わうことができた

 遊んでいて気づいたのは、超電磁がゲームにもたらすインパクトの強烈さだ。超電磁は、メカを素体に、超電磁のプロパティを持つ別のメカミニオンを合体させて1つにするという新システムだが、その仕様はテキストで理解していたつもりだったが、半分しか理解していなかった。超電磁は、超電磁ミニオンばかり注目しがちだが、むしろ重要なのは素体のほうだ。メカであれば何でも素体になるのだ。つまり、「ゴブリン爆弾」でも、「アラームロボ」でも、「眠るスチームロボ」でもだ。

 とりわけ強烈だったのは「ゴブリン爆弾」だ。「ゴブリン爆弾」は、敵ヒーローに2ダメージを与える断末魔を持つマナ1/0/2の新ミニオンだが、倒してしまうとヒーローがダメージを受けてしまうため放置しておいたら、どんどん合体されて手が付けられないほど強くなるということが何度もあった。メカおよび超電磁を得意とするクラスは、ハンター、パラディン、ウォリアーだが、特にゴブリン爆弾を4つも召喚するレジェンドミニオン「ブームマスター・フラーク」を擁するハンターは、「ゴブリン爆弾ハンター」がかなり上位に食い込むのではないかと思う。

 個人的にお気に入りのメイジは、「シューティング・スター」がいい。1マナで「1体のミニオンと隣接ミニオンに1ダメージ」という基本プロパティだが、「博士のメカメカ大作戦」で「呪文ダメージ+」がし易くなっており、1マナで3体に2ダメージ、3ダメージを与える簡易AOE(全体除去)として機能するため、アグロに強い。マリゴスなら6ダメージ×3体で強烈で、「博士のメカメカ大作戦」時代のテンポメイジは「呪文ダメージ+」がひとつのポイントになると思う。その一方で、自分のデッキのミニオンのコストを1にするレジェンド呪文「ルナのポケット銀河系」や、手札の枚数に等しいコストのミニオンをランダム召喚する「天文術士」など、ミニオンを多用した新しいタイプのメイジが誕生しそうだ。

 せっかく「狂気の天才 ドクター・ブーム」のゴールデンレジェンドを引いたのでウォリアーもプレイしてみた。予想できたことだが、ドクター・ブームはかなりクセのあるヒーローだ。ヒーローパワー「赤い大きなボタン」は、ターン毎に効果が変わるかわりに、「1/1のメカを3体召喚する」や、「装甲7を得る」などやや強力な効果をもたらすというものだ。雄叫びは、全メカに対して急襲効果をもたらすというもので、ロボらしく召喚時に付与される装甲は7とやや高め。先述したようにウォリアーはメカが多いため、メカを主体としたコントロール寄りのデッキ構成で力を発揮しそうなヒーローだ。

【対戦中の模様】

 対戦会の合間にも、ステージではコミュニティリーダーを招いての公開対戦会やカード評論会などが行なわれ、「ハースストーン」ファンのひとりとして濃密な時間を楽しむことができた。明日は、会場を大阪に移して同様のイベントが行なわれる予定ほか、8日の正式リリース以降にも札幌、仙台、広島、福岡で順次、炉端の集いが行なわれる予定となっている。共通の趣味を持つ者同士の集いは非常に楽しい。機会があればぜひ参加してみては如何だろうか?

【新カード座談会】
ステージイベントは耳だけ傾けて、目は手元のモニターを見つめ対戦に忙しい感じがおもしろい

【GundamFlame氏との対戦会】
トッププレーヤー同士の対戦会はかなり盛り上がった。パラディンはかなり強そうだ

【ジャンケン大会】
メダルを多く獲得したり、ジャンケンに勝利した参加者は、Blizzard謹製オリジナルグッズが贈られていた

【ドクター・ブームが乱入!?】
記念撮影をして終わりというところで、ドクター・ブームが乱入! 「博士のメカメカ大作戦」の主人公として記念撮影に応じていた