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【特別企画】セガハードの歴史がここに集結!「共闘ことばRPG コトダマン」のセガコラボイベントを体験

開催期間:7月23日~8月23日

 7月23日から8月23日の1カ月間、セガゲームスが配信するAndroid/iOS用アプリ「共闘ことばRPG コトダマン(以下、コトダマン)」にて、セガコラボイベントが開催中だ。このイベントではセガを代表するキャラクターが文字の精霊「コトダマン」となって登場するほか、期間中に出現するダンジョンでは要所に歴代セガハードを擬人化した「セガ・ハード・ガールズ」がボスとして立ちはだかる。1カ月という長期に渡ることからもわかる通り、相当な力を入れたイベントである。

 筆者は「コトダマン」に関しては決して上級者と言えるレベルではないものの、コラボイベントを実際にプレイしてみたところ豪華絢爛なイベントの魅力は充分に感じ取ることができた。本稿ではコラボイベントの内容と手触りについてご紹介していきたい。

桐生一馬が、アルルが、ハリアーが仲間に!

 まず、「共闘ことばRPG コトダマン」がどんなゲームなのかという点から簡単に紹介していこう。本作は、文字を組み合わせて言葉を作り攻撃するRPG。出来上がった言葉の数や、言葉の長さによってダメージが変化するという独特のシステムを持ったゲームだ。

 言葉は最大で7文字までとなっており、その中で自由に言葉を生み出していく。といってもすべてが自由ではなく、事前にいくつかの文字は決められている。決められた文字をベースに言葉を考えるのが本作の基本的な流れだ。

 具体的には「しょう○○○○」というお題が出たとき、プレーヤーは○に入る4文字を考える。「しょうじ(障子)」、「しょうご(正午)」、「しょうわ(昭和)」など、人によって答えはさまざま。また「しょうがっこう(小学校)」と入れれば、その中には「しょうが(生姜)」、「がっこう(学校)」など他の言葉も含まれている。これが本作におけるコンボであり、攻撃はより強力なものとなる。

 ただし、使える文字は50音すべてではなく事前に組んだパーティのコトダマンが持つ文字のみ。パーティは12体で構成されるので、1回のバトルでは12種類の文字が使用できるということになる。そのため、例え能力が高いコトダマンでも、所持する文字が使いにくいと価値を見出すのは難しい。逆に能力が低くても言葉を作りやすい「い」、「う」、「ん」などだとデッキに組み込みやすくなる。

狙って長い言葉を作るのはもちろん、苦し紛れに並べた文字が偶然のコンボを生むことも。収録されている言葉の数は膨大なので、諦めないことが肝心だ
どんな言葉を作りたいかをイメージしてパーティを組むことも大切なポイント。「こうこう(高校)」など同じ文字を使うケースもあるが、基本的にはバリエーションに富んだ文字の構成を心がけたい

 そんなコトダマンに新たな仲間が登場するのが、今回のセガコラボだ。セガキャラクターを手に入れる方法は複数あり、まずは「特別しょうかん」、いわゆる期間限定のガチャである。

 特別しょうかんは期間を区切って第1弾から第2弾までの開催が予定されており、執筆時点(7月25日)では第1弾として「龍が如く」の桐生一馬、「ぷよぷよ」のアルル、「シェンムー」の芭月 涼などがラインナップされている。ちなみに筆者も実際に挑戦してみたところ、「スペースハリアー」のハリアーを運良く引き当てられた。ハリアーはキャノンやショットガンを武器として携えており、複数回に渡り相手を攻撃してくれる。ちなみに、所持している文字はハリアーの頭文字である「は」。「ば」や「ぱ」にも変換できるため、比較的使いやすいコトダマンだと言えるだろう。

 続く第2弾のラインナップにはセガの代名詞的キャラクターであるソニック、「シャイニング・シリーズ」のサクヤ、「スペースチャンネル5」のうららと、新旧さまざまなキャラクターが加わる。どのタイミングでガチャに挑戦するか、迷うセガファンも多くなりそうだ。

 コラボキャラクターのもうひとつの入手手段はコラボ限定降臨。セガゲームの敵キャラクターが登場し、撃破すればそのキャラクターをコトダマンとして使用可能になる。こちらは「ソニック」シリーズのDR.エッグマンや「戦場のヴァルキュリア」のセルベリア、あるいは「バーチャファイター」のデュラルなど個性的な面々が揃う。

運よく引き当てたハリアー。「は」は使い勝手が良く大活躍

セガハードとの壮絶な「ぼうけん」が始まる

全30ステージが連なる広大な「ぼうけんイベント」のマップ

 もちろん本イベントはセガキャラクターが賑わせるだけでは終わらない。期間中、ゲーム内には通常とは異なる未知のマップが出現し、プレーヤーは30ステージに及ぶバトルに挑戦できる。

 「ぼうけんイベント」と題されたこのマップには、SG-1000から始まりセガ・マークIII、メガドライブ、セガサターン、そしてドリームキャストといった歴代セガハードを美少女化した「セガ・ハード・ガールズ」がボスとして登場する。

 見事に倒すことができれば、そのハードが今度はコトダマン、つまり仲間となってプレーヤーを助けてくれる。ちなみに仲間になった段階では当時のハードをそのままイラスト化したビジュアルになっており、進化させることで「セガ・ハード・ガールズ」の姿に変わる。

SG-1000
セガ・マークIII
メガドライブ
セガサターン

 さて、人によっては「ゲームギアを忘れてないか?」と不満に思うこともありそうだが、もちろん筆者が忘れているわけではない。というのも、ゲームギアだけはコラボ開催期間中にログインするだけで全員にプレゼントされるのだ。ゲームギアは「カラー液晶」や「レインボウビジョン」と言った独特の攻撃方法を持つコトダマン。レアリティは★5なので、その強さは折り紙付きだ。

 ゲームギアに限らず、ドリームキャストは「インターネット」、メガドライブは「16-Bit」、セガ・マークIIIは「FMサウンドユニット」といった具合に、各ハードの特徴がそのまま技の名前になっている。当時を知る人には懐かしさすら感じる、憎い仕掛けと言えよう。

進化用素材として必要になるのは、ステージクリアで手に入るモロ星人。ありとあらゆるところにセガのエッセンスが盛り込まれている

 一方で、「ぼうけんイベント」自体はかなり骨太な印象を受けた。序盤こそ1ターンでクリアできるものの、30あるステージを進めていくとコンティニューに追い込まれることもしばしば。コトダマンをしっかり育てるのはもちろん、相手の属性を見極めた編成を行なうことも重要だ。

 また、後半のステージになると眠りや毒といった状態異常攻撃、回復に蘇生、ダメージを極端に減らすシールドと、意地の悪い巧妙な技を次々に放ってくる。極めつけは最後のステージで待ち構えるドリームキャスト。シールドや蘇生を惜しみなく使ってくるだけでなく、「セガの言葉を作れ」というタイムボムまで展開してくる。要するに、セガに関連した言葉を急いで作らないと、追加のダメージを受けてしまうのだ。

 用意された文字を見ると「ばあち」であったり、「くれた」であったり、なかなか独特な文字列になっている。「ばあち」が「ばあちゃ(バーチャ)」なのはすぐにわかったが、「くれた」が一体なんの言葉に繋がるのか、思い浮かぶのにかなり時間がかかった。もしかしたら、往年のセガファンならばすぐにピンとくるのだろうか。とにかく、多くのゲームファンの心をくすぐるステージなのは間違いない。

 繰り返しになるが、本イベントは8月23日まで開催されるイベントであり、その最中にも新たなキャラクターが追加予定。この記事を読んでいる今も、ひょっとしたらまったく違った表情を見せているかもしれない。開催期間の長さゆえに例え多少乗り遅れたとしてもほとんど問題にはならないし、「セガぼうけん」は始めたばかりでもサクサクと楽しむことができる。これを機会に、「コトダマン」未プレイのセガファンにもぜひプレイしてみてもらいたいと思う。