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原作小説の著者、水野 良氏も登壇! 「ロードス島戦記オンライン」、初のオフ会を開催
小規模ながら「ロードス」愛に満ちたイベントに
2018年6月26日 11:53
ゲームオンは6月23日、PC用ネオクラシックMMORPG「ロードス島戦記オンライン」において、初の「オフ会」を秋葉原の欧風ギルドレストラン「ザ・グランヴァニア」において開催した。
30名近くが参加した本イベントでは日本運営プロデューサーの岡崎賢治氏とMCを務めるGMマンティス氏、"ゲームオン一のロードスファン"加藤 仁氏、そして小説「ロードス島戦記」著者の水野 良氏が登壇。ゲーム内アイテムを賭けた○×クイズや、水野氏と加藤氏による質疑応答形式のトークショーが行なわれた。
美味しい料理を囲みつつ、クイズやトークショーを楽しむアットホームなオフ会に
はじめに登壇したのは岡崎氏とマンティス氏。2人は登壇するなり軽妙な掛け合いで場を和ませつつ、最初の催しである○×クイズへと繋いでいった。
○×クイズは読んで字のごとくゲームに関する設問に対して○か×かで回答するというもの。出題された問題は「郵便箱は各村・街の冒険者ギルド協会の前にしかいない。(答:×)」といった比較的カンタンなものに始まり、「イヌ/ネコでパペット図鑑に記載されている数が多いのはイヌである(答:○)」という記憶のスミをついてくるような絶妙に難しい設問も用意され、参加者の頭を捻らせた。
「ロードス島戦記」著者の水野氏が登壇!誕生秘話や次回作について語る
続いては「ロードス島戦記」著者の水野 良氏と"ゲームオン一のロードスファン"加藤 仁氏が登壇。原作とゲームのファンが集う場だけあって、「ロードス島戦記」の生みの親である水野氏は歓声とともに大きな拍手で迎えられた。
トークショーは参加者から事前に寄せられた質問に対して水野氏が答えるという形で進行し、「ロードス島戦記」の誕生秘話や、執筆中の新作にまで話は及んだ。
「ロードス島戦記」はコンピューターゲ-ムを作るための原作小説として生まれた。もともとはTRPGのリプレイ風の作品だったが、当時の担当編集に原稿をボツにされたことによりシリアス路線に転向。書き直しを経て現在世に出ている「ロードス島戦記」の形になったのだという。
ただ、水野氏は当時長編を書いた経験がなく、執筆は難航を極めたうえに、なんと執筆中のデータを誤って削除してしまったこともあったのだという。「首をくくろうかと思った」と冗談交じりに語ってはいたが、誕生まではかなり険しい道のりだったようだ。
キャラクターイラストを担当した出渕氏について、氏は当時ロボットアニメの制作に携わっており、やられ役の敵メカを作っている印象が強かったのだという。そんな中初めて完成したイラストを見たときに「あ、キャラも書けるんだ」と意外に思ったのだというが、イラストそのものについてはファンタジー要素を強く持ちながらリアリティも併せ持つテイストで、「文句なしに良かった」と感じたとのこと。
新作については「新ロードス島戦記」が終わった100年後の時代が舞台となり、「ロードス島戦記三昧」に収められた「誓約の王冠」をベースにした物語が展開される。具体的な内容について質問が及ぶと、水野氏は「フレイム王が野心を抱いて、ロードス島を蹂躙する話ですね」と回答。こぼれ出た具体的なキャラクター名に、会場からは歓声が上がった。
来場者の1人に話を聞いてみたところ、彼はもともと「ロードス島戦記」のファンで、その延長として「ロードス島戦記オンライン」を始めたのだという。しかし、周りのプレーヤーは逆に「ロードス島戦記オンライン」から「ロードス島戦記」を知ってハマった、という人も多いのだとか。
そうした意味では、水野氏が参加した今回のようなイベントはゲームと原作小説、それぞれのファンをより密に結びつける効果があったのかもしれない。新作小説の発売を控えた今、ゲームの盛り上がりにも期待したい。
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