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「ゲームマーケット 2018春」にて「BakaFire Party 大発表祭」を開催
アナログゲーム「桜降る代に決闘を」がデジタルゲームに! 「惨劇 RoopeR」舞台化も発表
2018年5月7日 06:00
BakaFire Partyは5月5日、東京ビッグサイトで開催された「ゲームマーケット 2018春」にて、「惨劇RoopeR」と「桜降る代に決闘を」のステージイベントを開催した。その模様をお伝えする。
推理ボードゲーム「惨劇RoopeR」が舞台化を発表
最初にBakaFire PartyのBakaFire氏がステージへ登壇後、続いてマーティーソリューションズの“たろいも”氏が壇上に招かれ、まずは「惨劇RoopeR」に関する重大発表が行なわれた。それが、同作品の舞台化だ。ここで「惨劇RoopeR」がどのようなゲームなのか知らない人もいるのでは? ということで、作品の解説が行なわれた。
ゲームの基本は、時間を遡り惨劇を打ち破る推理ボードゲーム。プレイ人数は2~4人だが、1人の脚本家と残り人数の主人公がぶつかり合うことになる。主人公は、ゲーム開始時には一切の真実を知らないが時間を遡る能力を持つため、いずれかのループ中1度でも勝利すれば良い。脚本家は、すべての真実を知っているものの全ループで勝利し、主人公を屈服させなければならない。舞台は4つのボードで表され、そこに学生や巫女、ナースなどの人物たちが配置される。しかし、彼らはそれぞれ裏の顔を持つ。例えばここでは、巫女が殺されてしまうと世界が滅び主人公側が負けてしまう。そこで次以降のループでは、巫女が殺されないよう登場人物の役割を推理しながら行動していくことになる。こうして物語を通して戦う、推理ボードゲームとなっているのだ。
今回の舞台化に関しては仕掛け人がたろいも氏ということで、ステージ上でBakaFire氏とQ&A形式でのやりとりが行なわれた。
最初に「惨劇RoopeR」の舞台にBPSGという名称を付けたことについて問うと、たろいも氏は「本作にはストーリーは存在しないため、ゲームを舞台化しようということになりました」と回答。舞台で起きる惨劇を、見ているお客さんの力で回避する……いわゆる“ユーザ参加型の演劇”を目指しているとのことだ。ボートゲームとはまた違う、ステージゲームという新しいジャンルのゲームになれば良いと思っているとのこと。
ここでBakaFire氏から“なぜ「惨劇RoopeR」を選んだのか”と問われたたろいも氏は、「惨劇RoopeR」が大好きなんですよと満面の笑みで答えた。氏は初版から本作をプレイしており、ループものをこれだけ忠実に再現できるシステムに驚きつつ広めていたところ、原作者であるBakaFire氏と知り合ったそうだ。そういったやりとりの中で“体験”を重視しているたろいも氏としては、それを更にリアルに感じ取れたらイベントとして成り立つと思い、そのときに“舞台化”というアイデアが浮かんだため、それを企画として立ち上げたとコメントした。
最後に、この企画について力を入れている点や思い入れを聞かれ、たろいも氏は「ユーザーに参加してもらう演劇なので、観客がストーリーの分岐を決める仕掛を入れたり、舞台上で起きるさまざまな出来事を動画で投影するなど、各種アイデアを試作」と。さらに「ボードゲームの中に入っているかのような没入感を、舞台上で再現できたらいいなと考えています。舞台を見終わった時点で「惨劇RoopeR」を1回遊んだ、という印象を持ってもらえたら1番嬉しい」と述べ、ステージを後にした。
「桜降る代に決闘を」では、デジタル版のキャスト発表と声優さんのトークショーも
続いて、もう1つのコンテンツである「桜降る代に決闘を」の各種発表へと話題が移った。ボードゲームから始まった本作は、ここへきてデジタルゲーム版のリリースが決定していたが、そのディレクターを務める有限会社センキの角田智氏がゲストとしてステージに招かれた。最初に、本作を知らない人のためのゲーム紹介が行なわれた。
本作は、3つのステップを通し1対1で決闘するボードゲーム。プレーヤーは最初にメガミ2キャラを選んで組み合わせ、使えるカードを決定する(双掌繚乱)。その後、相手が選んだメガミを確認した後に22枚から10枚を選び自分のデッキを組み(眼前構築)、ボード上に配置された桜花結晶の場所により間合いや必殺技ゲージなどが変化するバトルを展開する(桜花決闘)というシステムだ。
この後、ボードゲーム版の新情報が簡単に解説された後、デジタルゲーム版の詳細が「惨劇RoopeR」と同じく、BakaFire氏と角田氏のQ&Aという形で公開された。誰もが思う、なぜ本作をデジタルゲーム化したのかという点について角田氏は「きっかけは、カードゲームやボードゲームを自社で作りたいと思っていた時に「桜降る代に決闘を」と出会い、プレイしてみたところ“なんて素晴らしいゲームなんだ。ぜひタッグを組んで一緒にゲームを作ってみたい”と思ったから」とコメント。また「デジタル化することで、自宅にいても対戦相手が見つけられ手軽に遊べるゲームになるのもメリット」と答えた。
デジタルゲーム版で力を入れているところを聞かれると、「やはり対戦ですね」と角田氏。デジタル版でしかできない大会であったり、大規模イベントをネット上で行なっていきたいとの構想も披露したほか、デジタル版ならではのルールや大会形式、独自のランキング制度なども考えているので、それで盛りあげていきたいとのことだった。また、デジタル版ではソロプレイでもキャラクターの掘り下げを楽しめるよう充実したものを用意するそうで、そこでポイントとなるのがキャラクターボイスと語り、ここで満を持して特別ゲスト・ユリナ役の加隈亜衣さんとサイネ役の近藤玲奈さんが登場した。
キャラクターの印象を聞かれた加隈さんは「勝つためなら過程を気にしないタイプで、演じていて気持ち良かったです」そうだ。しかし、「女子力が255段階で3しかないというのは、一体何が(笑)」とも語り、会場の笑いを誘っていた。近藤さんは「真面目すぎていじられるキャラです。かき氷が好きなんですが、真面目なキャラがイチゴ味のかき氷が好きというのが、もう可愛くてたまらないです」と、キャラの魅力を語ってくれた。この2キャラはライバル関係にあるとのことで、「ユリナは勝ちにこだわるタイプだが、サイネにとっての勝利は主菜副菜で言うと副菜にあたる」そうだ。
ここで全キャラクターのボイス紹介としてPVが流され、気になるメガミを尋ねられると「ユキヒさんは、関わったらヤバそう」と加隈さんが答え、さらに近藤さんも「チカゲもヤバそう」と、2人とも笑いながら率直な感想を述べていた。
また、併せて初公開となるティザームービーも上映された。感想を聞かれると、加隈さんと近藤さん2人とも「サリヤのアーユーレディ? にすべてを持っていかれた感じです(笑)」と答え、会場のお客さんだけでなく壇上の関係者も笑いの渦に巻き込んだ。
ここで、本作のアナログ版とデジタル版での拡張方法が紹介され、1つは新たなメガミの追加、2つ目としてカードの更新という考え方が解説された。さらに3つ目として、アナザー版メガミの追加が公表。これは以前、初期チカゲのバランスに問題があったため、修正案として大会にチカゲAとチカゲBを登場させ、どちらかを参加者に選んでもらった。すると、その大会が大いに盛り上がったことから、それを再現すべくアナザー版メガミを導入したそうだ。情報だけでなく、アナザー版のユリナとサイネのイラストも初公開された。
アナザー版ユリナは現在のユリナと比べ1年ほど若いそうで、そのときはメガミではなく人間だったそうだ。両親の意向で桜花決闘をさせられていたため、戦闘マシンならぬ決闘マシンとして感情をあまり持っていなかったとのこと。アナザー版サイネは音楽を楽しんでいるだけでなく表情も豊かで、現在のサイネよりも感情を持っていたとの解説がなされた。
最後は質疑応答の時間が設けられ、気になる疑問点を直接関係者にぶつけることができた。そのうちの1つ、デジタル版の課金要素については、装飾要素を中心にしたものになるようだ。キャラクターに関してのガチャは無いので、安心して欲しいとの力強い回答に、詰めかけたお客さんたちも満足そうな表情を浮かべていた。また、拡張前のシナリオを後から遊ぶことはできるのでしょうか? との質問には、角田氏が「目から鱗」と答えた後、要望が多ければ応えますとのコメントを出した。他にも気になる部分や要望があれば、今のうちに運営へメールを送るなどすれば、もしかするとあなたの意見も反映されるかもしれない。