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「ハースストーン」、開発者が「妖の森 ウィッチウッド」のポイントを語る
祝リリース! 配信直後の記念イベントを開催
2018年4月14日 16:43
Blizzard Entertainmentは、PC/Android/iOS用対戦型カードゲーム「ハースストーン」の新カードパック「妖の森 ウィッチウッド」の発表イベントを4月14日に開催した。場所は秋葉原UDX。
「妖の森 ウィッチウッド」は、日本では4月13日よりプレイ可能になった「ハースストーン」の新カードパック。「妖の森 ウィッチウッド」の実装によってゲーム内のシーズンは「ワタリガラス年」へと突入。2016年にリリースされた「旧神のささやき」、「ワン・ナイト・イン・カラザン」、「仁義なきガジェッツァン」は「スタンダード」モードでは使えないカードパックとなった。
テーマは「魔女VS狼人間」。その背景ストーリーは?
発表会では開発チームより、アートディレクターのベン・トンプソン氏、アソシエイト・ファイナル・デザイナーのステファン・チャン氏が登壇した。両氏はプレゼンテーションやエキシビションマッチを行ないながら、リリースされたばかりの「妖の森 ウィッチウッド」を紹介していった。
まず説明があったのは、「妖の森 ウィッチウッド」の世界観について。今回「妖の森 ウィッチウッド」では、森の生き物を操る魔女ハガサと、森の中心にある街「ギルニーアス」の住人との対立がテーマとなっている。ハガサの魔力は強力だが、ギルニーアスの人々は狼人間でもあり、一筋縄ではいかない。襲いかかるハガサ、対抗するギルニーアスの住人、そのせめぎ合いがカードとして表現されている。
このストーリーは、カードの能力や機能にも反映されている。「妖の森 ウィッチウッド」では「奇数」と「偶数」に関する能力が登場するが、「偶数」はギルニーアスの住人を、「奇数」はハガサの魔物が象徴されている。また今回登場した要素の「急襲」はギルニーアスの住人の激しい抵抗、「木霊」は森に怪しく響くハガサの魔法のイメージなのだそうだ。なお「木霊」は様々な検討を行なった結果、2~3マナの範囲がちょうどいいマナコストだという結論に至ったそうだ。
さらにプレゼンテーションでは、「妖の森 ウィッチウッド」で可能なデッキテーマ例も紹介された。紹介があったのは、チャン氏が特にお気に入りという「ビッグハンドドルイド」、「急襲ウォリアー」だ。
「ビッグハンドドルイド」はドルイドが得意とする「カードを引くこと」に焦点を当てている。展開を有利にできるようカードをたくさん持ちつつ、ここぞという時にはどんどんカードを使えるような、柔軟な組み立てが可能となっている。もう1つの「急襲ウォリアー」は「急襲」を活用することで攻撃をテンポアップしたウォリアー。ギルニーアスの街を守るウォリアーをイメージし、「ドラゴンウォリアー」以来のスピード感あるウォリアーのバトルがプレイできる。
他のアップデートも続々。トーナメント機能は今夏β版が登場予定
さらに「ハースストーン」の今後の展開についても紹介があった。まず直近のeスポーツ展開については、チャンピオンシップツアーが5月に日本で開催されることが紹介された。同じ5月にはアジア太平洋のプレイオフもあり、過去最多の日本人選手も出場するという。
ゲーム内では「クエスト」がアップデートし、より多くのゴールドが獲得できるようになった。「妖の森 ウィッチウッド」からはクエストの難易度も下がり、今まで以上に多くの報酬が手に入るようになる。ゲーム内で開催されるイベントは今後さらに注力され、詳しくは明かされなかったものの、「炎の祭り」、「霜の祭り」といったものが予定されているとした。
またゲーム内のトーナメント機能は、今年の夏にβ版のリリースが予定されている。さらに今後プレイ可能となる新アドベンチャー「怪物狩り」に合わせて、新たな無料特典も用意される。リリースのタイミングは「妖の森 ウィッチウッド」リリースから2週間後。このほか、リアルイベントの「炉端の集い」についても、引き続き注力するということが案内された。
2018年では、「妖の森 ウィッチウッド」以外に2つのカードパックの登場が予定されている。その時には「新たな試みを考えている」ということなので、今後の展開にもぜひ期待したい。