ニュース
第40回PLL詳報 「FFXIV」パッチ4.2「暁光の刻」は1月下旬実装
コンテンツリプレイ、アイテムスタック999などシステムアップデート盛りだくさん。次回フェンフェスの開催も決定!
2017年12月16日 09:51
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」の最新情報を、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が伝える「第40回FFXIVプロデューサーレターLIVE」を放送した。今回は「パッチ4.2コンテンツ特集Part1」と題し、パッチ4.2で実装されるコンテンツや要素などが発表された。
パッチ4.2のタイトルは「暁光の刻」英語表記は「rise of a new sun」となる。実装は“1月下旬頃”と発表。「次元の狭間オメガ」に登場しているアルファや、ガーロンドアイアンワークスの面々が描かれたキービジュアルは、「チョコボの不思議なダンジョン」などのイラストを手掛けている板鼻利幸氏によるもの。今回はアップデートの概要と、ミラージュプリズムやコンテンツリプレイ機能など主にシステム面のアップデートについて、実機プレイを交えて詳細に解説された。
また、恒例のお知らせコーナーでは、2018年から2019年にかけてアメリカ、フランス、日本で開催される次回のファンフェスティバルについても日程と会場が発表された。日本では2019年3月23日、24日に幕張メッセのホール4-6を使って、前回の倍の規模で開催される。このレポートでは、発表された内容について、多少の解説を加えつつ紹介したい。
メインストーリーと新しいサブクエスト
パッチ4.2のメインストーリーは、新たに「ドマ編」がスタートする。発表されたスクリーンショットには、険しい表情のヒエンとユウギリ、そしてクガネに戻ってきたゴウセツが刀を手にした姿が写っていた。
サブクエストとしては「ヒルディブランド外伝 紅蓮編」とアナンタ族の蛮族クエストが実装される。「ヒルディブランド外伝 紅蓮編」はパッチ4.25での実装になる。プレイデータからヒルディクエストが他のコンテンツを遊び尽くした後に遊ばれていることが分かっているため、パッチとパッチの間に入れることにしたという。実装自体は4.2と同時に入るが、マスクされた状態になっており、パッチの間を刻む形で開放される予定だ。
アナンタ族の蛮族クエストでは、つぶらな瞳のアナンタ族の少女と、何かを召喚するように手を掲げるアナンタ族とその背後に映る解放軍のスクリーンショットが公開された。
新インスタンスダンジョン2種
「紅玉火山 獄之蓋」と既存ダンジョンのハード版として「暴走戦艦 フラクタル・コンティニアム(hard)」が実装される。「紅玉火山 獄之蓋」は、紅玉海にある火山にあるインスタンスダンジョン。和風の妖怪のようなボスが出るようだ。「暴走戦艦 フラクタル・コンティニアム(hard)」はレベル60になったとき最初に行くダンジョンのハード化。暴走という名前の通り、廃墟となった戦艦の内部は赤く染まり危険そうな雰囲気だ。アラガントームストーンとUSBメモリに酷似した板状のボスも登場するようで、最近ご無沙汰気味のアラグ驚異の科学力と久々に対峙することになりそうだ。
新サブストーリークエスト「四聖獣奇譚」と「白虎征魂戦」
新たな蛮神が登場するシリーズ「四聖獣奇譚」がスタートする。その名の通り、東方の地図にも描かれている玄武、白虎、朱雀、青龍の四聖獣と戦うものになる。第1弾は、竹林に佇む白虎と戦う「白虎征魂戦」と「極白虎征魂戦」。吉田氏によれば「特定のゲームをプレイしていた人にとっては、ちょっと懐かしいものが出るかも」ということで、ネットでは「FFXI」の「白虎佩楯」が登場するのではないかと話題を呼んでいた。
「次元の狭間オメガ:シグマ編」
8人用のエンドコンテンツとして「次元の狭間オメガ」シリーズの第2弾「次元の狭間オメガ:シグマ編」と「次元の狭間オメガ零式:シグマ編」が実装される。今回はタイトルのみが発表された。詳細や画像は、1月19日に予定されている次回のプロデューサーレターLIVEで明らかにされる予定だ。
ちなみに吉田氏が見た第一印象は「何やってるの?」というもので、次はいい意味で「馬鹿じゃないの?」というものだったそうなので、今回もいろいろとすごい仕掛けが用意されているに違いない。
禁断の地 エウレカ:アネモス編
ゾディアックウェポンに変わって、新たに成長する武器や防具を作成できる新コンテンツ「禁断の地 エウレカ:アネモス編」がパッチ4.25で実装される。0.5パッチ遅れる理由は、やることがたくさんあり、パーティを組む要素もあることから他のコンテンツが一段落したタイミングで集中して遊んでもらうためだ。
これまでの「FFXIV」にはなかった全く新しい仕組みを搭載したコンテンツで、レベリングのような要素もあるようだ。また、デスペナルティも存在するらしい。今回は、不思議な植物の向こうに城が見えるアートワークだけが公開された。
ジョブ関連調整
黒魔道士や戦士など、今回も各ジョブに調整が入る。内容については、こちらも1月19日のPLLを待って欲しいということだ。
「ザ・フィースト」更新
4対4の対人コンテンツ「ザ・フィースト」には、公式大会をにらんだいくつかの新要素とルール変更が実装される。新マップ「クリスタルタワー演習場」は、クリスタルタワーの屋上を模した演習場。今後大会の放送などで、「FF」らしさが出るようにと、飛空艇の観覧席があったり、チョコボやモーグリが登場する「FF」感あふれるマップになっている。デンジャータイムになると空が夕焼け色に染まるなど、分かりやすいような調整が入っている。
いくつかのルールも変更になる。1マッチの試合時間が8分から6分に短縮される。サプライボックスの出現時間や、デンジャータイムの突入時間とスタック数が上昇する時間も、試合速度を早くするような形で調整される。オフェンスボックスとディフェンスボックスも、試合展開を間延びさせる原因になっているため廃止される。
また、戦闘不能時には、一定時間のペナルティの後、その場で復活する。復活時には、MPとTPが全回復し、復活から一定時間は無敵になる。さらにロールごとに所持できるメダルの上限が設定される。タンク200枚、近接DPS175枚、遠隔DPS150枚、ヒーラー125枚という割り振りで、メダルを拾ったときにこの数字を越えると、上限以上のメダルはその場に再出現する。また、メダルが最初に持っている枚数よりも少なくなると、被ダメージが減少する「ライトメダル」というバフが付くことで、1人のプレーヤーが集中して狙われることを防止する。
さらに、新たにPvP専用のチームが結成できるようになる。チームに参加できる人数は4人~6人。最低4人は必ず必要だ。チームはクロスワールドでも結成可能で、パーティを組んだ状態でチームの登録を行なうことで結成できる。このチームで「ザ・フィースト4vs4ランクマッチ」に参加すると、「PvPチームレーティング」が付くようになる。このレーティングはチーム単位の強さを示す数値で、レーティング上位のチームには、報酬や今後開催予定の公式戦への出場権利などが想定されている。。PvPチームには、個人戦のような昇級戦はなく、規定値を上回ると自動的に昇級し、下回ると降級する。
チームは単なる対人用フリーカンパニー用に使うこともでき、「ザ・フィースト4vs4ランクマッチ」に参加しなければレーティングも付かない。また、「ザ・フィースト4vs4ランクマッチ」は現在の「ザ・フィースト」のように常時シーズンが開催されるわけではなく、公式大会への出場権をかけた期間限定の試合となる見込みだ。
今回の変更に伴い、プレシーズンが開催される。バグがあるかもしれないので、積極的にチームを結成して色々とやってみて欲しいということだ。
幻影化とミラージュドレッサー追加
武具投影の新たな仕組みとして「ミラージュドレッサー」が実装される。ミラージュドレッサーは、ミラージュプリズム用の装備を収納できる新たなタンスのようなもの。最大200個の装備が収納できるが、一度収納するとその装備は幻影化されて取り出すことができなくなる。当初は、宿屋でのみ使用することができる。
幻影化した装備は、「ミラージュプレート」というマネキンのようなものに自由に張り付けることができる。ミラージュプレートは実装時には10枚用意されており、その数ぶんだけコーディネートを記憶しておける。宿屋にある愛憎品キャビネットの中に収納しているものも、ドレッサーと同様に中にアイテムを入れたままミラージュプレートに幻影を張り付けることができる。貼り付ける作業には一切コストがかからないので、自由なコーディネートを楽しめる。
ミラージュプレートには、都市内、宿屋、ハウジングエリア、エターナルバンドのセレモニー会場でアクセスすることができ、一瞬でその外見を現在の装備に反映することができる。装備の染色はプレートごとに可能なので、1つの装備を色違いで複数登録することもできる。
コンテンツリプレイ機能
今回唯一実機で見ることができたのが、レイドなどのプレイを記憶して後から再現できる「コンテンツリプレイ機能」だ。画像を記録するのではなく、コンテンツ中にやり取りされるパケットを記録して、そのデータをもとに状況を再現するため、自由な視点移動が可能。ターゲットできるものなら、ボスやタレットなどの視点からでもプレイを見ることができる。
記録できるのは最大3件まで。コンテンツに侵入してから出るまでの全行動を記録できるため、途中でワイプを繰り返し、コンテンツ制限時間いっぱいを使った攻略などもそのすべてが記録できる。
記録するには、リプレイ情報の保存設定を「有効」にした状態で、リプレイ記録が可能なコンテンツに、規定人数で突入することが条件となる。コンテンツファインダーでは、記録を望まない人と組まれる可能性があるため、パーティ募集の段階から記録ありかなしかを記載できるようなオプションが追加され、同意した人だけで入るような形にしてある。
さらに、記録を開始するには、カウントダウンとレディチェックが合体したような「リプレイレディチェック」に全員が同意する必要がある。カウントダウンが始まらないまま5分以上経過すると、そのコンテンツは記録されなくなる。
全員が同意すると、カウントダウンが始まると同時に記録が始まる。その後も、リプレイレディチェックを使うたびに、使ったところにアンカーが打たれて、チャプターに分かれる。再生するときには、このチャプター単位でスキップしたり、特定のチャプターにとんだりといった操作が可能になる。自分以外のプレーヤー名は表示されず、代わりにジョブ名が表示される。チャットログはサーバーへの負荷が多きくなりすぎるため記録されない。
リプレイデータの再生は宿屋のみで可能になる。アップデートでリプレイできる場所を増やしていきたいということが、デバッグがとても大変なので時間はかかりそうだ。データの再生は、通常の速度に加えて、倍速や4倍速にもできる。また、グループポーズと景観カメラにも対応しており、フィルターをかけたり、目線を向けたりといったこともできる。ただし、アップデートでバージョンが変わると、それより以前のデータは仕様上再生できなくなるため、固定やFCのPVづくりなどの素材として活用して欲しいということだ。
インベントリアップデート
インベントリのスタックアイテムのスタック数が99から999に変更される。さらに、うっかり「せいとん」を使ってしまったときに、元の状態に戻すアンドゥ機能「せいとんをもどす」が実装される。
また、新たにバディチョコボが荷物を持ってくれる「チョコボかばん」として、70個の所持品枠が追加される。「チョコボかばん」はコンテンツ内ではアクセスすることができない。また現状では、カバンからアイテムを直接使ったり、マーケットへの出品、製作、納品などができない。ただし製作に関しては「少しずつ対応していこうと思っている」(吉田氏)ということだ。
バディチョコボが持っている荷物ということではあるが、チョコボを出している必要はなく、チョコボを厩舎に預けた状態でも使える。「チョコボとは信頼の絆で繋がれているのでどこにいても届けてくれる」ということらしい。
ハウジング関連アップデート
ハウジングでは、恒例の土地の追加があるが、今回から土地の購入方法が変更される。具体的な方法については発表されなかったが、土地を購入できるのはパッチ4.2実装から1週間後になる。これはパッチ4.1で土地購入のために人が集中して、パッチデータが落ちてきにくくなったりしたことのフィードバックによるものだ。ほかに、フレンドハウスへのテレポが可能になり、外装/内装を徹極しても消えないように変更される。
その他のアップデート
・「サブマリンボイジャー」
エアシップボイジャーの続編にあたる「サブマリンボイジャー」が登場する。
・「楽器演奏アップデート」
楽器演奏の専用UIが実装される。サウンドチームが頑張った結果、新しい弦楽器の音色が3つ分実装される。
・新アラガントームストーン「虚構」
・メインシナリオダンジョンの調整
カットシーンが頻繁に挟まるため、初心者が置き去りになるなど、長い間改善を望む声が大きかった「新生エオルゼア」の2つのインスタンスダンジョン「外郭攻略 カストルム・メリディアヌム」と「魔導城プラエトリウム」に調整が入る。仕様変更によって、プレイ時間が多少長くなるが、その分報酬が良くなり、シナリオを楽しみたいプレーヤーが安心してプレイできるようになる。
・冒険者小隊へ最低2つのダンジョンが対応
次回のファンフェスティバルの日程が判明
早くも次回のファンフェスティバル「FAN FESTIVAL 2018-2019」の日程が発表された。口火を切るのはアメリカ、ラスベガスのRio All-Suite Hotel and Casinoで、2018年11月15日から17日までの3日間開催される。さらに2019年初頭には、フランス、パリでヨーロッパのファンフェスティバルが開催され、日本では3月23日、24日に幕張メッセのホール4~6を借り切っての開催となる。
その他のお知らせ
第69回さっぽろ雪祭りに「FFXIV」の雪像が出ることは、@@liink|https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1097133.html|こちらのニュース|n|@@でも発表されているが、PLLでは自衛隊の人達が雪像のための模型を作っている様子が紹介された。また、鷹の爪団とコラボした「ふたりの吉田さん」のPRに鷹の爪団の吉田君がスタジオに登場するサプライズもあった。
(C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.