見上げるとドラゴンの影！　「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」ついに発売

　タムリエルの世界をVRで冒険できる！　12月14日に発売されたPlayStation VR用RPG「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」は、ファンの“夢”に大きく踏み込んだ作品だ。タムリエル大陸のスカイリム地方、雪に覆われ、巨人やマンモスが闊歩し、ドラゴンが空を飛ぶあの世界の中に入っていけるのである。

スカイリムの世界に没入できる！　ファンの夢を実現

「Move コントローラー」

　「The Elder Scrolls V: Skyrim VR(以下、「スカイリムVR」)」の最大の魅力は「The Elder Scrolls V: Skyrim」のコンテンツが、DLCも含め全てまるごとVRコンテンツとなっているところである。現在、多くのVRコンテンツのボリュームが少なめである中で、50時間を超えるプレイボリュームの冒険がまるまるVRコンテンツとなっている。

　「スカイリムVR」ではプレーヤーは何を為すのも自由だ。この地方、この時代には様々な勢力があり、助けを求める人達や、時から置き去りにされた宝物、様々な物語がプレーヤーを待っている。プレーヤーはこの広大な世界を旅し、時には剣と魔法で、時には話術やスリの技能などを使って冒険を進めていく。プレーヤーごとに大きく異なる“物語”を描くことができるのだ。そして運命はドラゴンの力を吸収できるという存在「ドラゴンボーン」に関わる物語へとプレーヤーを導いていく……。

　「スカイリムVR」はコントローラーでこれまでのゲームと同じようにプレイするだけでなく、「PlayStation Move モーションコントローラー」を左右それぞれの手で握りプレイすることができる。「Move コントローラー」には十字キーがなく、移動はポイントを指定することでそちらに向かうという形になるためプレイ感が異なってくる。キャラクターの向きを変えるときはヘッドセットでも可能だが、「Move コントローラー」のボタンでの左右旋回にも対応しているため、体を大きく動かさずともスムーズにプレイできる。

　「Move コントローラー」での最大の楽しさは“戦闘”にある。左右の手に魔法を設定し、前方に突き出すことで魔法を照射。弓を装備したときは左手で弓を構え、右手で矢を引き絞るアクションを実際に行なう。剣や盾を持ったときはコントローラをぶんぶん振り回して戦っていく。実際に“身体”を動かしての戦闘は、これまでのファンが望み、空想していた「本物の冒険、本物の戦い」に大きく近づいた感触をもたらしてくれる。

　もちろんアイテムやドラゴンボーンの能力などをセットすることでより複雑な戦闘もでき、メニューや会話の選択も可能。「Move コントローラー」だけでのプレイも充分可能だ。

　本作は欧米で先行して発売されたが、先日、「Move コントローラー」向けのパッチが配信された。日本版ではパッチが適用されたバージョンでプレイできる。PS VRの魅力を実感できるゲームをプレイしたい、臨場感のある冒険を楽しみたいというユーザーにとって、「スカイリムVR」は大きな魅力のあるコンテンツだ。