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「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」など新作PS4・PS VRタイトルをプレイ!
「メディア向け体験会」で最新タイトルをレポート
2017年11月20日 15:00
ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)は11月14日、「メディア向け体験会」を開催した。いくつかのタイトルを試遊することができたので、その模様についてご紹介していこう。
PS4になってどう変わった?「ワンダと巨像」
2005年にプレイステーション 2用ソフトとして発売された「ワンダと巨像」。2011年にもプレイステーション 3向けのHDリマスター版が発売されているが、今回新たにプレイステーション 4用のソフトとして2018年2月8日に発売される予定となっている。筆者はオリジナル版のみをプレイしたことがあるのだが、4K/HDR対応になって帰ってきた「ワンダと巨像」はどのようなものになっているのか楽しみで、会場を訪ねるなりすぐにテストプレイへと走った。
12年ぶりのプレイとなったのだが、お恥ずかしいながらすっかりプレイの方法を忘れていた。担当の方から説明を受けながらプレイを進めていく。×ボタンでジャンプしてR2でつかむ。それを繰り返しながら壁をよじ登ったり、道を乗り越えていく。この間習熟に若干手間取ってしまいながらも、なんとか第1の巨像に相対することができた。
巨像が流れるように動く様はさすが4K対応といったところ。また巨像に生えている「毛」のたわみの表現が素晴らしい。本当にリアルに生えているようにふさふさと動く様は必見だ。弱点の描かれ方もとてもリアルになっていると感じた。時間がなかったので巨像を倒すまでは至らなかったのだが、以前プレイしたことのある人なら絶対に“買い”で間違いない。
「バイオハザード7 レジデント イービル」の無料DLC「Not A Hero」をPS VRでプレイ
12月14日に無料配信が予定されている「バイオハザード7 レジデント イービル」のDLC「Not A Hero」。PS VRに対応している本コンテンツをプレイすることができた。
本編のクライマックスから始まる「Not A Hero」。クリス・レッドフィールドが今回のターゲットであるルーカス・ベイカーを確保するのが目的となる。
まずは坑道に突入するクリス。いきなりモールデッドが襲いかかってくる。今回選べた武器は、ハンドガン、ショットガン、ナイフ、手榴弾の4種類。方向キーに割り当てられており、それを切り替えながら武器を選んでいく。ハンドガンでパン、パンと倒していくのもいいのだが、ショットガンでヘッドショットを決めたときはかなり爽快。焦点をしっかりと定めて狙い撃つと気持ちいい。
VRに対応しているおかげで、その雰囲気もかなり満足のいくもの。Rスティックで視点を15度ずつ変えていくことができるのだが、うまく切り替えながら進んでいけば、まさに坑道を歩んでいるような感覚になれるだろう。アクションが得意な人は、ナイフで倒しまくっていくのも面白いかもしれない(筆者は下手なので死にそうになった)。「バイオハザード」ファンでPS VRを持っているなら、ぜひともプレイしてほしいコンテンツの1つだ。
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マシュ・キリエライトを応援しよう!「Fate」初のVRコンテンツ
「Fate」シリーズとしては初のVRとなった「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」。12月6日に無料で配信されるこのコンテンツだが、これはスマートフォン向けのRPGである「Fate/Grand Order」(FGO)のヒロインであるマシュ・キリエライトに“逢える”というのがコンセプト。マシュの体力や筋力などを強化するのに付き合い、それを応援して訓練を成功させるのがプレーヤーの役目だ。
“逢える”がコンセプトなだけあって、マシュがたたずんでいる様は本当にそこにいるかのような感覚を覚える。ほかのコンテンツでも思ったのだが、こういう女の子系のキャラクターに近寄られるととてもたまらん! ましてや、二次元の世界が三次元に作られているのを見ると、とってもよかですよこれは。「マスターのために頑張ります」なんて言われたらもう!
さて訓練だが、PS Moveモーションコントローラーを使って遊ぶことができた。それがメガホンの代わりとなっており、リズムに合わせてそれを振って応援することになる。この訓練の時も、それに合わせた衣装に着替えてくれるので、これまた楽しい。とても簡単なミニゲーム的なものなのだが、「FGO」のファンであればプレイしておきたいタイトルだろう。しかも無料なので、お得な1本だ。
ストーリーの奥深さをうかがい知ることができた「Detroit Become Human」
2018年に発売される予定の「Detroit Become Human」は、プレイをすることはできなかったのだが、Paris Games Weekで公開された実機デモの日本語版を見ることができた。
現在から数十年後のデトロイトを舞台に、人間とアンドロイドとのドラマを描く本作。今回デモが行なわれたのは、家政婦アンドロイドの「カーラ」が登場するシーンだ。
カーラが仕えている家の主人であるトッドは、アンドロイドに職を奪われたことを恨んでいる。そこには小さな娘がいるのだが、トッドは娘を虐待しているようだ。娘のちょっとしたしぐさにエキサイトしたトッドが逆上。娘は2階の自室へと逃げて行く。
そこで選択肢が登場する。このゲームは、プレーヤーがいろいろな選択をしていくことで進行していくのが特徴。その結果もマルチで分岐しており、それがその後のストーリーの進み具合にも影響していくという。ここでは、トッドから「そこにいろ」と命ぜられたカーラがどのような行動を取るのかというものなのだが、カーラは動くのか、その場にいるのかの二択を迫られる。「動く」という選択肢を選んだ場合、人間の命令に不服従することになるので、感情を持つ変異体としての一歩を記すことになる。
その後、娘の元に走るカーラ。その時にも選択肢が登場する。逃げるのか、部屋をロックするのか、トッドを説得するのか。その選択によって物語が変わっていく。途中、途中にアクションが入るのだが、そこでは指定されたボタンを押したり、ボタンを連打したり、スティックをある方向に倒すといったことで攻撃をかわしたり、受けてしまったりという状況となる。最後は家から逃げてバスに乗って、違う街へと旅立っていく。
まず見せられたのはカーラが初めて感情を持ってからの行動だったのだが、別バージョンとして、そのシーン以前に違う道をたどったものも見ることができた。このシーンではカーラは銃を手にしており、説得したり格闘した結果、トッドを殺して銃を持ってバスで逃げる。このようにストーリーはそれまでの影響を受けつつ進んでいくというわけだ。
短時間のデモだったのだが、そのストーリーの奥深さをうかがい知ることができ、かなり興味を持った。アクションもテンポよく進んでいくので、緊張感を持ってプレイすることができるだろう。
マルチプレイが面白い!「Hidden Agenda―死刑執行まで48時間―」
11月22日に発売されるのが「Hidden Agenda―死刑執行まで48時間―」。今回の体験会では最大6人までプレイできる、マルチプレイの対戦モードを遊ぶことができた。
本作はコントローラーではなく、スマートフォンやタブレットを使ってプレイするのが特徴だ。プレーヤー同士の多数決によりストーリーを進めていくことになるのだが、対戦モードではチャプターごとに「秘密の指令」がプレイしている中の1人に与えられ、それは誰なのかわからない状況でストーリーが進んでいくことになる。所々での選択肢の選び方などを見ながら、誰に秘密の指令が与えられているのかを想像し、プレーヤーを当てることで得点がもらえる。秘密の指令を与えられた人は、いかに他の人に感づかれずにその指令を達成できるかがポイントとなる。
実際のプレイはSIEJAの方と3人で行なったのだが、この駆け引きが何とも楽しい。選択肢を素早く選ぶのか、それともじっくりと相手の行動を見つつ選ぶのか。本当に秘密の指令を与えられたのは誰なのかを想像しつつ、ストーリーを追いかけていく。トランプの「ダウト」に似た感覚とも言うべきだろうか。これはなるべく多くの人数で遊んだ方が楽しいだろう。ストーリーの重厚さ、読み応えがあるのはもちろんだが、みんなでわいわいやるのもいいと思う。3時間くらいでクリアできるということで、友達とスマホを持ち寄って、夜中にプレイしてみるのもいいかもしれない。