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【特別企画】「ウォッチドッグス2」、“リアル”マーカス君にオレはなる!
2016年12月8日 00:00
マーカス君を食って、オレがマーカス君になるためにパルクールをやる
屋外での撮影も終わり、ドローンも体験し、もういいだろ。もうオレ、マーカスだろ! これにて企画終了だろ!
安田:「マーカス君の動画見ました?」
たて:「動画って、プレイ動画?」
安田:「つまりはパルクールですが、これできないとマーカスじゃないですよね?」
たて:「身体的な能力も求めるの!?」
安田:「モーションはパルクールの実践者がやってるんですよ」
たて:「パルクールって、障害物を何もないように飛んで跳ねていくやつでしょ?」
安田:「というわけで、日本におけるパルクール指導の第一人者の方と連絡とりましたんで、教えてもらいましょう」
なんなの? この子のアポイント能力なんなの? でも、確かにこれできたらカッコいい。これできたら、オレ、マーカスだわ。完全にマーカスだわ! マーカスは画面から出てこれないから、むしろ、マーカスがオレだわ!!
よし、やろう! すぐやろう! 今やろう!
本物に本物の技を習う
というわけで特別に、「SENDAI X TRAIN」の佐藤惇さんにレッスンを受けることになりました。
「SENDAI X TRAIN」は、パルクールによる健康、運動、教育支援サービスを展開し、教育機関でのパルクール指導やコーチ派遣を行なっている会社で、佐藤さんはその共同代表であり、自身もパルクールコーチ、という方です。
佐藤惇(サトウジュン)さんプロフィール
SENDAI X TRAIN 共同代表・パルクールコーチ。2006年からパルクールを実践し、関東での活動を中心に日本のパルクール発展を支え続ける人物。2007年にはフランスに赴き、日本でもパルクール旋風を起こした創始グループ「YAMAKASHI」メンバーとの練習、国際指導資格も取得して、国内外で活動中。つまり、パルクールに関してマジ中のマジの人です。
今回使用した場所:アルファスタントジム
東京都杉並区にあるスタントジム。佐藤さんによるパルクールのワークショップもここで定期開催されている。小学生を対象としたもの、中学生以上を対象とした入門講座などもあるので、都内でパルクールにご興味がある方はぜひチェックしていただきたい。
SENDAI X TRAIN開催のワークショップ一覧:
http://www.sendai-x-train.com/workshop
今回与えられた時間は3時間。その制限時間の中で、どこまでマーカス君のアクションに近づくことができるのか、というのがテーマです。といってもワタクシ、1番得意な運動は「ダブルクリック」というくらい苦手なんですけどね!
どんな動きを最終着地点にするのか、ゲームの動画を見てから佐藤さんが、お手本を見せてくれることになりました。
あのね。死んじゃう。これ、死んじゃう。無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理! なんなの!? 全力で事故を起こしたいの!? もっと優しいのにして! 優しくして!
必死の懇願に、笑顔で「じゃあ、難易度を落としてこの動きにしましょう」と今回挑戦する動きを再度見せてくれる佐藤さん。
うーん……。さっきよりは、さっきのよりは難易度は下がったけど、できそうな気が1ミリもしない。
佐藤さんいわく、パルクールは、基本的な人間の動きが元になっているし、自分ができる動きの中で障害物に対処していけば良いので、どんな人でも必ずできるとのこと。
なんか、さわやかな笑顔で言われるとできる気になってくるわ。不思議!
準備運動念入りに!
急に動くと絶対にケガをするので、念入りに準備運動をします。筋を伸ばし、関節まわし、と30分くらい念入りに。
準備運動って舐めてた。これだけで肺がすごい悲鳴を上げてるよ。得意なスポーツがダブルクリックなオレにはこれだけでキツイよ。
アクションは、ひとつずつ体に覚えさせる
パルクールは流れるように障害物を越えていく華麗さに目をうばわれがちですが、基本の動作をひとつずつ、確実にできるようにしてから演じているそうな。
今回の課題のアクションのポイントは、バランスと、「またぐ」、「飛ぶ」、「転がる」の以上4つ。
バランスは、パルクール必須のテクニックとのこと。体幹を意識して、ポールをまっすぐ歩けるような練習をする。上半身の力が入っていると、あっという間に落ちちゃうけど、数十回繰り返すうちに、上半身を楽にして、両手でバランスをとるコツがわかってくるとこれがいける! なるほどなあ。こりゃ習わないと気付かないわ。
バランスのレッスン後、いよいよアクションへ! ひとつづつ動きを丁寧に繰り返し練習をしていきますよ!
本当にくぐる、またぐの運動だけなのに、背筋とももがガタガタ言ってくるの。本当にガタガタいうから立ってられなくなるの。
ポーンと飛ぶだけじゃなく、次の動きにすぐ移れるよう体重の移動も気にし、手を置く場所も気にしながら飛ぶ。飛ぶ。飛ぶ。飛ぶ。流れの中に組み込む動きなので、目線も重要。飛ぶ際に、あえて足を乗せることにより、更に自然なアクションっぽくなると佐藤さんのアドバイス。なるほど。その動き、いただきます!
あと、水もいただきます。
ポイントは体を丸くすること。これで転がる勢いも死なないし、体にダメージが来ません。そして、立ち上がるときに、手を横に置いて押し上げることで、次のアクションへつながるように体が立ち上がります。
あとは繰り返し練習……で、これが1番しんどかった! 目が回るし、手の位置がずれるとダメだしで、何度も何度も反復練習。もう、マスクとサングラスしてだとできない。だって、汗で湿ったマスクが呼吸の邪魔をするし、サングラスは曇って前見えなくなるんだもん!
その後も、壁ジャンプや、平均台を四つ足状態で渡ったりなど、みっちりと訓練を続け、HPがマイナス状態に。
もう、カメラ映りとか、髪型だとか考えられない。とにかく体が冷却を求めるし、立ち上がることも困難に。普段、キャップが汗を吸ってグショグショになることないよね!? 色が変わることないよね!?
オレがマーカスだ! 佐藤さん! ユービーアイソフトのみなさん! みててください!
もうね、ここまででスゴイ。何がすごいかというと、汗。そして、やってる最中にくる筋肉痛。
安田:「筋肉痛が早いってすごいじゃないですか。体若い」
ちげえよ!そういうやつじゃねえよ!体がもうついてきてないんだよ!! コッチは汗だくでやってんのに、安田! お前笑ってるだけじゃねえか!!
佐藤さん:「じゃあ、そろそろ時間ですし、やってみましょうか」
えええええ! 全然できる気がしない!
安田:「ちゃんと外してた衣装全部つけてくださいよ」
あのね。安田君よ。これ、息できねえんだよ。顔の汗でビターってマスクが口と鼻にくっついて、息、できねえんだよ。
あとサングラス、すげえ曇るんだよ。まったく前が見えねえんだよ。
安田:「企画テーマはマーカス君になるなんで。はい。始めて」
ちくしょおおおおおおおおおおおお! 時間的にも、体力的にも最初で最後の一発勝負! この3時間で身に着けたすべての事を一発にぶつけます。
失敗は許されない!
できたあああああ! できたぞおおおお!!
なんだ。なんなのだこの充実感は! 3時間という時間でオレをここまでに仕上げた佐藤さん、すごすぎる。
そして、パルクールの技術を短時間で吸収したオレすごすぎる! 街中で、さっとやったら、これはモテますわ!
はい。すいません。こちらの動画が本当のスピードです……。もう練習で体力を全部もっていかれてるし、体中激痛が走るから動きがスローモーになっちゃうんだよお!
自分で見ても、「ウソ……わたしの動き、遅すぎ!」って思ったもの!
でも、もう1度繰り返す余力はありません。もうこれでOKです。マーカス……おまえ、すげえ男だな。
というわけで、たてりょうた、マーカスになる企画はこれにて終了。「リアルマーカス化計画」は下手に手を出すと(主にパルクールで)死ぬ思いをするので、安全と気持ち良さを重視する読者には、「ウォッチドッグス2」はゲームで楽しむに限ることをお伝えしておきます!
今回の経験を振り返ってみると、ボク自身コスプレ経験がないので語るのもあれですが、コスする人の苦労や大変さがわかったような気がします。
キャラクターになりきるのって、外側だけじゃダメなんじゃなかろうかと!
今回の企画では、衣装を着るだけでなく、マーカスの動きまでも目指してみるというものでした。で、すべてをやり終わって見直すと、「もっとこうしたかった!」、「もっとこうじゃなきゃマーカスじゃない!」って欲求が強くなるんですよ! 体形とか、動きのスピードとか、髪型とか……。
もう、マーカスに対する愛情というか、思い入れがメチャクチャ強くなり、結果的にはマーカスになり切れてない……! と自分で思います。点数で言うと0.7マーカスだ!
“マーカスなりきり”をまたやるならば、普段から運動して、必要最低限の動きは身に着けてから挑みたいと思います!
なお今回紹介したものは、すべて都内で体験できます。ボクのマーカスはこれで限界でしたが、第二、第三のマーカスを目指す人たちは、ハッキング以外は手軽に体験できるので参考にしてね!
取材協力:
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