【特別企画】

【ポケポケ】「シャイニングハイ」新カードを最速ピックアップ! ギラティナexやルカリオexなど注目カードを紹介

【シャイニングハイ】
3月27日 実装

 本日3月27日、「Pokémon Trading Card Game Pocket(以下:ポケポケ)」の最新パック「シャイニングハイ」がリリースされた。

 今回のパックでは「ポケポケ」にて初となる色違いポケモンが特別なレアリティで実装され、これまで登場した「ポケットモンスター 赤・緑」「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」に登場するポケモンに加え、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に登場するポケモンが多数収録されている。

 性能面で見ても優秀カードが多く、特に新規で登場したトレーナーズカードは対戦環境にも大きな変化を与えるラインナップとなっている。

 今回はそんな新パックの中から、今後猛威を振るいそうな特に注目カードのカードをピックアップして紹介していこう。

【【公式】『ポケポケ』テーマ拡張パック「シャイニングハイ」】

ギラティナex

 最初に紹介したいのが「ギラティナex」だ。前々弾から続くシンオウ地方の伝説のポケモンの流れに乗り、ついにギラティナもexポケモンとして登場となる。

【ギラティナex】
パルキア、ディアルガ、アルセウスに続きギラティナも非常に強力なexポケモンとして登場! 最速3ターン目に130ダメージは他のカードにはできない芸当となっている

 HP150の超タイプ非進化exという事で「ミュウツーex」を思い出すようなステータスだが、注目すべきは特性の「はくうのさけび」だ。

 1ターンに1度自身に超エネルギーを供給できる自己完結型の特性で、この特性を使用するとターンが終了してしまうデメリットがあるが進化などの下準備や運要素を必要としないエネルギー加速という破格のスペックとなっている。

 この特性のおかげで、先行1ターン目に出せれば最速3ターン目には130ダメージを打ち込む事ができる。また、序盤にワザを撃つ必要のないデッキに入れておけばデメリットもさほど気にならず、他のポケモンを育成しながら勝手に「ギラティナex」も育っていくので汎用性も高いだろう。

 無難に超タイプのサポートを共有できる「ミュウex」や「サーナイト」と組み合わせて専用デッキを組んでも面白いが、別タイプの3進化デッキ等で繋ぎ役兼サブアタッカーとして運用しても面白そうだ。

自分が手を出さなくても勝手に育っていく事のヤバさは前環境で暴れた「レアコイル」が実証済み! ギラティナの特性は使うとターンが終了してしまうとはいえ、非進化でデッキのスロットを余り割く必要がないのが偉い

ルカリオex

 次に紹介したいのが、多くの世代に愛されるイケメンポケモン「ルカリオex」だ。

【ルカリオex】

 闘タイプの1進化exポケモンでHP150の逃げエネが2つと平均的なスペックであるものの、ワザ「はどうだん」がとにかく強力だ。

 闘エネルギー3個で100ダメージと打点自体は少々心許ないが、追加の効果で相手の好きなベンチポケモンに30ダメージを飛ばす事ができる。ベンチで特性を発揮するシステム系のポケモンを狙撃したり、一度逃げた相手に追撃を与えられたりと使い勝手が非常にいい。

 ダメージが100なのも丁度良く、exポケモン等は基本的に一度の攻撃で落とせないものの2回の攻撃で確実に落とせるラインであり、逆に進化前の非exポケモンは基本一撃で落とせる無駄のないダメージと言えるのだ。

 相性のいいカードとして筆頭なのが「アカギ」で、追加ダメージと組み合わせると狙ったベンチポケモンを引きずり出す事が可能である。

 このコンボで合計130ダメージを狙えるため流行中の「アルセウスex」を倒すことができ、他にもHP130ラインには「セレビィex」や「ミュウex」等も居るため環境次第では非常に強く立ち回れるだろう。

 他にも同じくベンチ狙撃が可能な闘タイプの「サワムラー」と組み合わせたり、進化前のポケモンが共有になってしまうが闘タイプのダメージを底上げできる前弾の「ルカリオ」と合わせるなど相性のいいカードは多そうだ。

ベンチ狙撃という観点で「アカギ」や「サワムラー」などでデッキを固めると非常にいやらしいデッキができそうだ

パルデア ドオーex

 続いて、少し変わり種なex枠として「パルデア ドオーex」を推したい。1進化の悪タイプポケモンでHP160の逃げエネが3つと色々と重めのカードだ。

【パルデア ドオーex】

 特出すべきはワザ「ベノムショック」で相手のバトルポケモンがどく状態なら2エネで120ダメージと非常にコスパのいい性能となっている。

 どくを参照する120ダメージアタッカーには既に「ベトベトン」と「ペンドラー」が存在したが、「ベトベトン」にはワザエネルギーの数が、「ペンドラー」には進化ラインの少なさでそれぞれ差別化がされており、3匹の中で一番HPも多く生存率が高いのも「パルデア ドオーex」の特徴といえる。

 とはいえ「ペンドラー」は逃げエネの軽さ、「ベトベトン」は相性の良い「マタドガス」と「キョウ」を共有できたりとそれぞれに強味がある状態なので、環境を見て好きなアタッカーをチョイスするべきだろう。

 惜しむなくは現在対戦環境にはどく状態にならない「アルセウスex」が一定数いる事で、どくを基盤とした戦術が通りづらい事だ。それでも高いHPと進化ラインの少なさは非常に強い武器なため、どくデッキの新たな希望の光になってくれる事に期待したい。

どく状態にする相方としては安定感のある「マタドガス」もオススメだが、今弾から登場した「タギングル」にも注目したい。コイントスでオモテを出す必要はあるが、ベンチから相手をどく状態にできるため逃げエネルギーの重い「パルデア ドオーex」とはコチラも相性がいいだろう

パチリス

 続いて非exポケモンで注目のカードについても触れよう。まずは「パチリス」だ。

【パチリス】

 HP70で逃げエネ1とサポーターのステータスとしてはバッチリな性能となっており、中でも最大の強みがワザ「プラズマ」だ。

 「プラズマ」は、相手に10ダメージ与えながらベンチの雷ポケモンに雷エネルギーを張れるという効果で、汎用性の高い雷タイプのエネルギー加速要因が登場したのである。

 既存カードだと「デンジ」や「ジバコイル」など限定的なエネルギー加速カードしかなかったため、安定して様々な雷タイプのエネルギー加速を行なえるこのカードの存在意義は大きい。

 「最強の遺伝子」の「ピカチュウex」や「サンダーex」の雷サポーターとして投入しても強そうだが、今弾登場した「ピカチュウex」は特にワザエネルギーが重いので、使う場合このカードは必須となるだろう。

「ピカチュウex」の他にも「ライチュウ」などワザエネルギーが重い雷タイプは実は結構存在している! 今後重めの雷ポケモンが出る度に採用候補になり得るため、所持しておきたい1枚だ

マスカーニャ

 非exポケモンの次世代アタッカーとして取り上げたいのが「マスカーニャ」だ。

【マスカーニャ】

 「マスカーニャ」は2進化ポケモンなので少し育成コストが重たいが、ワザ「とうしのツメ」は相手がexポケモンだと130ダメージを与えられるのが強力。非exポケモンでありながら、草エネルギー2個という破格のコスパできぜつを狙えるのだ。

 草タイプはサポートやサブアタッカーも豊富で組み合わせ方は多種多様だが、一番ベターな相方は「ナッシーex」だろう。

 「ナッシーex」は最速かつ最低エネルギーで動けるため基本どの草タイプと合わせても仕事ができる存在だが、HPの高いexポケモンに対しては複数回の攻撃&コイントスを要求されるため、その補完として「マスカーニャ」はピッタリに見える。

相性のいい条件としては進化ラインが軽めで「マスカーニャ」の育成中を繋いでくれる存在となり、「ナッシーex」は草タイプな事もあってかなり相性が良さそう。「ナッシーex」と相性の悪い草タイプの方が珍しいとは言ってはいけない

サーフゴー

 コンボ性の高い非exポケモンで面白そうなのが「サーフゴー」だ。

【サーフゴー】
最終的に運ゲーをする必要はあるが火力が青天井なのが楽しい!

 「サーフゴー」は1進化でHP120の鋼ポケモンで、ワザ「ゴージャスサーフ」は自身に着いている鋼エネルギーの数だけコイントスを行ない、表の数×50ダメージを与えるという性能。つまり鋼タイプ版の「セレビィex」となっている。

 とは言え「セレビィex」との違いは数多く存在し、非進化ポケモンである点やエネルギーの数を2倍にできる「ジャローダ」がいる点においては「セレビィex」に軍配が上がる。

 一方の「サーフゴー」の強みとしては、自身は高火力を出せつつも、きぜつしてもサイドが1枚しか取られない事と、鋼タイプ/鋼エネルギーのサポートを受けられる点だろう。

 エネルギー加速手段として非常に優秀な「ディアルガex」はサブアタッカーも兼任してくれるため相性抜群であり、構築や環境によってはダメージ軽減の「セキ」等も候補に挙がる。

 今後鋼タイプに強いカードが配られる度に強くなっていくカードなので、デッキを作る価値はあるだろう

色んなデッキでエネルギー加速をしている「ディアルガex」だが、鋼エネルギーの数を参照する「サーフゴー」は唯一無二の相方感がある

レッド

 面白いポケモンが数多く登場している中で、実は今弾で特に注目したいのがトレーナーズカードだ。

 中でも環境を大きく揺るがす可能性を秘めているのが「レッド」だろう。「レッド」を使用したターンに相手のexポケモンへ与えるダメージが+20されるため、様々なポケモンがキルラインを大幅に更新できるのだ。

 特に130ダメージを出せるポケモンにとっては重宝する存在で、今後は一種の基準値であるHP150ラインのポケモンを一撃で落とせるようになるのだ。

 今回の記事内でも「ギラティナex」や「ルカリオex」はコスパよく130ダメージを与えられる存在なので「レッド」との相性がいい。少ないエネルギーで動けつつも、肝心な所ではしっかり150ダメージも狙えるといった新しい強さの形が今後は主流になるかもしれない。

【レッド】
130ラインの素晴らしい所はそれだけでも「アルセウスex」をワンパンできるのに「レッド」と組み合わせると丁度1つ上のラインも綺麗に倒せる点だろう。他にも2進化exや1進化exには160や170ラインも存在するので、環境次第では150ダメージ+レッド等の組み合わせも見かけるようになるかもしれない

ポケモンセンターのお姉さん

 耐久方面で影響を与えそうなのが「ポケモンセンターのお姉さん」だ。ポケモンのHPを30回復し、特殊状態も同時に回復する優れものである。

 回復量は同じトレーナーズである「エリカ」程ではないがどんなポケモンにも使用できる点と、現状だと特殊状態を自発的に回復できる限られた手段となる点で唯一性が高い。

 「スリーパー」や「マタドガス」など特殊状態を駆使するデッキタイプが流行した際や、細かく攻撃を繰り返すデッキがメジャーになると特に活躍が見込まれるだろう。

【ポケモンセンターのお姉さん】
特にねむり等の特殊状態はポケモンチェックで失敗すると1ターンパスするほど強力なので、自発的に回復できる手段が生まれるのは嬉しい

ロケット団のしたっぱ

 新たな台パンカードとして注目を集めているのが「ロケット団のしたっぱ」だ。

 コイントスを裏が出るまで行ない、表の数だけバトル場の相手ポケモンのエネルギーをランダムにトラッシュする。逆「カスミ」のような性能をしている。

 必要エネルギーの多いワザを持つポケモンのテンポを崩したり、ワンパンで落とせないポケモンに対して時間稼ぎや逃げエネルギーを不足させるために使う等、使えるタイミングは多岐に渡るだろう。

 運が絡むため1回も表が出ない事や望み通りにトラッシュできない可能性もあるが、圧倒的不利な状況を覆せるパワーを秘めているのでお守りに入れても面白いだろう。

【ロケット団のしたっぱ】
ポケポケは特にエネルギーの供給手段が限られているので1つでもトラッシュできれば相当テンポを崩す事ができる。強力で凶悪な1枚だ

 今回紹介するカードは以上となるが、今弾には他にも多様な戦い方ができる面白カードがまだまだ存在する。

 色違いポケモンが登場するなどパックを剥く面白さも一塩なので、ぜひ色々なカードをゲットして遊んでみて欲しい。