【特別企画】

濃密度で遊びが襲うPS5「アストロボット」を先行体験

主軸を“技術デモ”から“ゲーム体験”に移し大幅パワーアップ

【アストロボット】

9月6日 発売予定

価格:7,980円より

 9月6日発売予定のプレイステーション 5「アストロボット」は、PS5ならではの体験が詰まっているという点で、PS5ユーザーはぜひ押さえておきたいタイトルになりそうだ。

 今回、アメリカで開催されたゲーム展示イベント「Summer Game Fest: Play Days」にて、「アストロボット」のデモ版を体験できた。「アストロボット」は、PS5に無料でインストールされているソフト「Astro’s Playroom」のいわば続編にあたるタイトルだ。

【『アストロボット』アナウンストレイラー】

 「Astro’s Playroom」は、宇宙飛行士のようなロボット「アストロ」を操作するアクションゲーム。本作はどちらかというとPS5における表現の幅や、DualSenseのアダプティブトリガー、ハプティックフィードバックといった独自の性能を体験させるような技術デモの意味合いが強かった。

 開発元のTeam ASOBI代表 兼 クリエイティブ・ディレクターのニコラ・デュセ氏によれば、「Astro’s Playroom」を開発した際、上手く行けばフルサイズ版を作りたいと考えていたという。そして実際に評判が良かったため、「アストロボット」の開発をスタートすることができたのだとした。なおシリーズとしてはPSVR用に「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」というタイトルも出ているが、今回は完全新作となっている。

Team ASOBI代表 兼 クリエイティブ・ディレクターのニコラ・デュセ氏

 開発方針として大きく変わったのは、技術デモではなく、1つのフルサイズのゲーム作品として完成させること。そのためステージ数は50以上となり、1つ1つのステージの質にもこだわっているという。

 実際にいくつかステージをプレイできたが、「Astro’s Playroom」でのアストロの基本操作はそのままに、アクションや表現の幅はかなりパワーアップしていた。インクがビチャビチャっとこぼれたり、上を歩くとヒビが入るガラスの床を歩いたり。磁石を手に入れて、金属の延べ棒を吸着させて塊をつくるなど、ステージを進むと楽しい仕掛けに次々と出会うことができる。

 そして、どの遊びもハプティックフィードバックなどと連動していて、PS5+DualSenseの機能をフルに活かした、「アストロボット」ならではの体験になっている。

ステージをちょっと進むだけで、様々な遊びが待っている

 本作での大まかな目的は、ある惑星に墜落した“宇宙船のPS5本体”の修復と、宇宙に散り散りになったボットたちを助けること。1つのステージには助けを待つ仲間のボットが何体かいて、道中を進む際のコレクション要素のようになっている。なかには、「ラチェット&クランク」や「パラッパラッパー」など様々なPSのキャラクターをモチーフとしたボットもいる。

 場合によってはわかりづらい場所にいるので、初回のプレイでは見逃すこともあると多少はありそうだ。ただ、同じステージを再度やり直すと、集めたコインと引き換えにトリ型のロボットを呼び出すことができる。

 このロボットは、取り逃しているボットやアイテムが近づくと、音と光と振動である程度の場所を知らせてくれる。方向もなんとなくわかるようになっており、大変便利だ。実際、2回目のプレイでは、見逃していたボットをすべて見つけることができた。デュセ氏は、わざわざ攻略サイトなどを見なくても済むように、あらかじめプレイの中に組み込んだ要素なのだと語ってくれた。

ステージを探索していると、仲間のボットを見つかるだろう
中にはキャラクターの格好をしたボットもいる

 本作は、それほどアクションゲームに慣れていなくても楽しく遊べる難易度だが、中には難しめのステージもある。チャレンジと呼ばれるこうしたステージでは、通常あるチェックポイントが存在せず、最初から最後までを一発勝負で進まなくてはいけない。

 無理にクリアしなくてもいいが、クリアするとPSの往年のキャラクターのボットを見つけることができるため、PSファン歴が長い上級者ほど、ぜひ挑戦してほしいそうだ。

 ほかにも「Astro's Playroom」で登場したガチャマシンなどの要素も本作には用意されているという。ゲームとして大きく広がった「アストロ」の冒険にぜひ期待したい。

ボス戦も数多く用意されている