【特別企画】

全テニスファンに楽しんでほしい「TopSpin 2K25」体験レポート

リアルな挙動が魅力のシリーズ、13年ぶり最新作

【TopSpin 2K25】

発売日:4月26日

価格:
通常版:7,700円(PS4、Xbox One)
通常版:8,800円(PC、PS5、Xbox Series X|S対応版)など

 2Kは本格派テニスゲーム「TopSpin」シリーズの最新作「TopSpin 2K25」を4月26日に発売する。プラットフォームはプレイステーション 5、プレイステーション 4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(STEAM)。前作「Top Spin 4」(PS3/Xbox 360)が2011年発売のため、シリーズとしては13年ぶりの最新作リリースとなる。開発は「Mafia III」のHangar 13。

 価格は、通常版(PS4、Xbox One対応版)が7,700円。両世代対応デジタル・エディション(PC、PS5、Xbox Series X|S対応版)が8,800円。デラックス エディションが14,080円。GRAND SLAM エディションが16,170円。

【Rally On! | TopSpin 2K25 Official Announce Trailer | 2K】

 「TopSpin」は、リアルさにこだわったテニスゲームシリーズ。メジャートーナメントで実際に利用する有名なコートの数々が登場し、さらに実在のプロテニスプレーヤーたちも登場。ボールの挙動や選手の動きなどのリアリティが魅力で、本作はその最新作となる。

 前作と比べるとビジュアル面は大幅に向上。選手たちの表情やコスチュームなどがより精密に表現されているほか、実在するコートの再現度もかなり高くなっている。他にもコート内で掲示される広告についても、多くの実在ブランドが登場するなど、再現度の高さもポイントといえる。

 今回は発売に先駆けて「TopSpin 2K25」について実際に体験できる機会を得たので、その内容などについて紹介していきたい。加えて本作のディレクター、Remi Ercolani(レミ・エルコラーニ)氏のメディア合同インタビューも行なわれたので、その時の模様もお届けする。

本格的なテニスが体感できる最新作「TopSpin 2K25」
シングルスの試合以外にダブルスもプレイ可能
コートやキャラクターのディティールがさらに精細になった。音声も会場の雰囲気が出ており、リアリティを感じる作り

オンラインのランクマッチやローカルの「マイキャリア」モードを用意

 「TopSpin」シリーズは斜め上からの見下ろし視点であるクォータービューを採用する。ファミコン版テニスの頃からの伝統と言えるだろう。

 ゲームとしてはローカルでプレイ可能なモードとして、自分で作成したキャラ「マイプレイヤー」を使って、無名のプロとしてテニストーナメントに参加し、チャンピオンを目指す「マイキャリア」モードがある。

 また、CPU対戦やローカルでの2人プレイ対戦や、協力してのダブルスなどが楽しめる「エキシビジョン」モードがあるほか、チュートリアル的な初心者向け練習モードの「TopSpinアカデミー」も用意する。

 オンライン接続することで、自分で作成したマイプレイヤーでオンライン上の他のプレーヤーと対戦できるマルチプレイモードが利用できるほか、プロ選手のキャラクターを使用してオンラインのプレーヤーと対戦できるモードもある。オンラインではランクマッチ以外にもランク外マッチがあり、カジュアルにテニスのゲームを楽しむことが可能となっている。

 今回の体験会では、これらモードの内、ローカルでプレイ可能な「TopSpinアカデミー」や「エキシビジョン」によるCPU対戦を楽しむことができた。なお、マイプレイヤー作成や「マイキャリア」モードプレイはオンライン接続が必要とのことだ。

ホーム画面は主要なメニューが選択できる
ローカルモードでは「エキシビジョン」や「TopSpinアカデミー」などが遊べる

ガチのテニスレッスンでテニスの基礎をマスター!

 筆者は、「TopSpin」シリーズは今回が初のチャレンジとなる。そのため、先ずはチュートリアル的な初心者向けのコンテンツ「TopSpinアカデミー」を開始することにした。なお、実際に過去の「TopSpin」シリーズをプレイ済みの人であれば、スキップしても構わないという。

 「TopSpinアカデミー」は、あまりテニスに詳しくない人でも知っている伝説の選手、ジョン・マッケンロー選手がコーチングしてくれるチュートリアルのモードだ。冷静に考えれば、あのジョン・マッケンロー選手がテニスのルールすらあまり把握できていない超初心者に対してコーチングしてくれるという夢のような状況だ。加えてここでの音声はジョン・マッケンロー選手本人の物とのことで、さらにテンションが上がる。

「TopSpinアカデミー」を選ぶと、写真のジョン・マッケンロー選手が登場して声をかけてくれる。レッスンは基本レッスン、上級レッスン、プレイスタイル・レッスンの3種類が用意されている

 「TopSpinアカデミー」のコースは「基本レッスン」と「上級レッスン」、加えて「プレイスタイル・レッスン」の3項目が用意されている。「基本レッスン」ではポジショニングやサーブ、グラウンドストロークの打ち方など、“テニス”の基礎が学べる。「TopSpinアカデミー」のレッスンではゲームの操作に加えて、テニスそのものの基礎から学ぶ事となるのだ。とにかく、本作はテニスに対して“ガチ”だ。

 例えば最初のレッスンは「グラウンドストロークの打ち方とリポジショニング」となっており、コート中央に設置されたマシンが放つボールを打ち返すトレーニングとなっている。このレッスンはボールを何でもいいから打ち返せばいいだけだ。ボールを打つアクションは、飛んできたボールに対してタイミングよく×/〇/□/△/R2ボタンのいずれかを押して離すことで打ち返せるため、これ自体はさほど難しくはない。

 実際に筆者も打ち返しその物はスムーズに行なえていたが、ここでコーチは「デッドゾーンからのショットが多すぎる。後ろに下がってポジションをリセットするのを忘れないこと」と手厳しい指示が飛ぶ。打ち返した結果ではなく、リポジショニングがきちんとできていない点を指摘しているのだ。

レッスン自体は一般的なチュートリアルと同じで、最初に説明やムービーがあり、以降はそれを実践、それぞれのレッスンに課された条件を達成すればクリアとなる
打ち返し自体は問題なかったが打ち返した後に、中央に戻るリポジショニングができていなくて怒られてしまった

 リポジショニングは相手が球を打つ前にセンター中央下部に戻っておくことで、どちらにボールが飛んでも打ち返せるようにする動きだ。漫然と球を打ち返していた筆者だったが、ここでテニスの基礎とも言えるリポジショニングについてかなり厳しく指導される事となった。

 本作のキャラクターの移動はゲーム的にスムーズには動かず、慣性もかかるなど、かなりリアルな挙動となっている。そのため、一見すると簡単そうに見えるリポジショニングも慣れるまでには苦労する。テニスって大変だ!

 リポジショニングの位置は「TopSpinアカデミー」では地面に赤い枠が表示されるため、その枠まで戻る移動を心掛けるようにプレイするのが重要だ。リポジショニングがうまくいくと赤い枠が緑色に光るため、成否が分かりやすい。このように正しい動きを繰り返しているとコーチからはお褒めの言葉が乱れ飛ぶ。マッケンロー氏の声で力強く褒められるとなんだか自信が湧いてくるので、非常に気分がよい。

 レッスンは条件をクリアする事で終了となる。例えば今回のレッスンでは正しい場所に打ち返しが成功していればポイントが加算されていくので、リポジショニングがうまくいかなくても一定数以上のポイントが稼げればクリアできる。ただ、リポジショニングの動きが重要という事実がプレイしていると実感できるので、その後のレッスンでもリポジショニングを強く意識するようになる。

リポジショニングの位置は赤い枠が表示されるので、そこに移動するクセをつけるようにする
条件をクリアするとレッスン終了だ。ここでもリポジショニングについて指摘されてしまった

 このように基礎レッスンはどの項目もかなり重要だ。例えば次のレッスン「グラウンドストロークのタイミング」ではボールを打つタイミングが学べるのだが、これもかなり厳しい。

 レッスンではプレーヤーの上部にタイミングを示すバーが表示される。バーの端にはパーフェクトタイミングのエリアがあり、バーの中をタイミングに合わせてラインが移動するので、パーフェクトエリア内にバーが移動したタイミングでショットを返せればグッドまたはパーフェクトとなり、さらにナイスなショットが返せる。

基本レッスンの2つ目はショットのタイミングのレッスンだ。タイミングを確認するバー内のラインの動きだけを見ていると非常に難解に見えるのだが、あまりこのバーは意識しすぎず、ポジショニングを適切に行なうのが重要だと感じる
3つ目は打ち返す場所を狙う練習。操作自体はシンプルながら、これをポジショニングしながら行なうのが難しい。画面上のガイドがリアルタイムに表示されるので狙いが分かりやすい

 ところがこのバー内のラインの動きがかなり速い。加えて、ボールまで最適のタイミングで移動しないと、ラインがパーフェクトエリアを通過してしまうため、どんなに頑張ってもボールをベストタイミングで打てなくなる。前述のリポジショニングから実際のボールまでの移動とショットのタイミングなど複数の要素が絡み合うため、ベストショットを返すのはある程度練習がいるだろう。

 ラインの動きなど、ゲーム的な要素だけ見ているとこの操作はかなり困難に見えるのだが、このショットタイミングの面白いところは、ポジショニングとショットのタイミングがうまく噛み合うような動きをすると、自然と適度なタイミングで打ち返せているところだ。この辺りはうまい人のプレイを見ていても同様なので、テニスの基礎的な動きがマスター出来ている人であれば、あまり困ることなく、パーフェクトな打ち返しが行なえそうだ。

 他にもショットの狙い方やサーブの打ち方などを基礎レッスンで学ぶことになる。つまり基礎レッスンを全てキッチリこなせるようになることで、初めて本格的に試合で戦えるようになるという感覚だ。

サーブでは打ち込む位置を狙うほか、力の強弱なども工夫する必要がある
レッスンを終えるとリザルト画面などが表示され、同じレッスンを繰り返す事もできる
個人的にはレッスン開始時のちょっとしたウォーミングアップのカットシーンなどが挟まるところがお気に入りだ

 今回は基礎レッスンを全て終えたところで切り上げて、CPUとの試合を試してみることにした。エキシビジョンを選ぶと、1人で試合するシングルスか2人ペアで行なうダブルスかを選択する。さらにはプレーヤーがどの位置になるかといったポジションも選択して設定を行なう。その後は使用する選手をチョイスし、選手毎に難易度(強さ)が選択できる。その後は試合するコートを選んでいよいよゲームスタートだ。

 なお、試合設定として1セット当たりのゲーム数や試合当たりのセット数、セカンドサーブのオン/オフやスーパータイブレークなどの設定も行なえる。

 今回は試しに、筆者自身が大坂なおみ選手をチョイス、ベリーハード設定のイガ・シフィオンテク選手とペアを組む。そして相手はセリーナ・ウィリアムズ選⼿とコリ・ガウフ選⼿を選び、両名とも難易度ハードを選択。相手がハード2人であっても、こちらにベリーハードの選手がいれば、初心者の筆者をフォローしてもらえるだろうという狙いだ。今回の会場はアメリカ、ニューヨークのARTHUR ASHE STADIUMを選択してゲームスタート。

エキシビジョンでは、実在のスター選手たち同士の様々な試合が自由に組める
試合会場の選択画面。右にはで実際に使われた大会のロゴマークなどが表示される。時間帯についても昼や夕方、ナイターなど選択可能な時間帯が説明文に表示されている

 いざ試合が開始すると、最初の内は順調にラリーが続き、これは計算通り!と思われたのもつかの間、かなり難しいボールをイガ選手が返してくれても、筆者の元に飛んできたボールをうまく返せずにポイントを取られまくってしまう事態が多発してしまったのである。

 ここで最大の失敗はダブルスをチョイスしてしまったことだろう。ダブルスは互いに助け合うコンビネーションが重要で、それぞれのポジションの役割を全うする必要があり、例え強い仲間がいたとしても、フォローまではしてもらえないというのがプレイしてみてはっきりした。

 そのため、他のメンバーと比べて筆者の実力がしょぼすぎて試合が全く成立しないのだ。4人のプロの中に1人素人が混ざっているような悲惨な試合展開にイガ選手のAIはきっとラケットをへし折りたくなるくらい腹立たしかった事だろう。

いざ試合開始!難易度ハードの2人相手にベリーハード設定の仲間が1人いれば勝てると思ったが、そんなに甘くはなかった

 とまぁ、試合結果は散々だったが、ゲームとしてみると非常に面白いものだったし、プレイしてみて、テニスにおけるダブルスの面白さや特徴を身をもって体験できたのもよかった。

 なお選手下部にはスタミナが表示されており、ラリーが続く中で走ったり、パワーショットを打ったりすると少しずつ減っていく。スタミナはゲームが終わる毎に少しだけ回復するが、試合が続くほど少ないスタミナで継続する必要があるため、試合を行なうにはスタミナの配分も考える必要があるようだ。

 本作の難易度設定はベリーイージー、イージー、ノーマル、ハード、ベリーハード、レジェンド(アンロックが必要)とかなり幅広く用意されている。残念ながら今回は全てのCPUの難易度をチェックできなかったが、初心者プレーヤーであっても「TopSpinアカデミー」を一通りクリアするくらいまでプレイすれば、ベリーイージー相手ならいい勝負ができそうだ。

ショットが決まると、テレビ中継のようなカメラ視点で選手たちの様子が映し出される
試合が終わると統計情報などが表示される。結果は惨敗だったが、得る物も多かった。大坂なおみ選手には負けてしまったことをお詫びしたい

日本人選手では錦織圭選手も大好き!初心者の人にも楽しんでほしい

 本作のディレクターであるレミ氏は「Top Spin 2」、「Top Spin 3」、「Top Spin 4」の全ての開発に携わった経歴を持つ「TopSpin」シリーズの“生き字引”のような存在であると言える。他にも2Kの名作オープンワールド「MAFIA 3」の開発に関わるなど、幅広く2Kのゲーム開発に携わっている。

 また、自身も20年以上テニスをプレイしている熱心なテニスファンの1人であり、インディアンウェルズやローランギャロスなどのイベント観戦なども頻繁に行なっているという。

ディレクターのRemi Ercolani(レミ・エルコラーニ)氏

 合同インタビューでは、13年振りに最新作をリリースする事になった理由について聞かれると、レミ氏は「計画的にギャップができたわけではなく、自然な流れでこのようになってしまいましたが、逆に今こそが絶好のテニスゲームのリリースのタイミングでもあります。多くの若手スター選手の登場やNetflixのドキュメンタリー番組など、現在のテニス業界がポップカルチャーと絶妙に調和しつつある状況なので、2Kとしてもそのトレンドに寄り添えるタイミングだからです」とした。

 昨今のテニス界のトレンドとして、パワーテニスが主流になってきているが、こうしたトレンドがゲームに与える影響について聞かれると、「ゲームの中でもそういったトレンドには敏感に反応して取り入れています。例えばパワーショットを多く打ってもスタミナがより長く持つように調整したり、ベストのタイミングでショットしたパワーショットは前よりも飛ぶようになっています」と語る。

 一方でゲーム全体のバランスも考える必要があるため、「パワーテニス以外にも色々なテニスのスタイルで楽しめるように調整されていますので、パワーテニス以外のスタイルでも楽しめます」とした。

 テニスゲームを分類分けした時にリアル寄りとカジュアル寄りがあるが、「TopSpin 2K25」がリアル寄りのタイトルになっている理由について質問されると、「我々の会社(2K)がリリースするスポーツゲームは全てがリアル志向となっていますが、その理由としては実際にスポーツをやってる時と同じような再現性の高さをゲームで感じてほしいからです」という。

 加えて「ゲームをより長くプレイできる深みを持たせるところも重要視しています。何十時間プレイしても、まだ選手の動きやショットの打ち方などで新たな学びがあるようなサプライズを残すようにしたかったのです。例えばリアルのスポーツはいくらプレイしても底が見えない深さがありますが、そのようなスポーツの深みの感覚をゲームを通して伝えられるようにしています」とした。

 今回発表された収録選手では、メジャーなテニス選手のうち、日本人選手は大坂なおみ選手のみだったが、今後のDLCなどの追加で他の選手が加わる可能性があるかについて聞かれると、レミ氏は笑顔で「現段階ではオープンにできる情報はありませんが、もちろん他の日本人選手についても追加を予定しています。これは個人的な好みの話になりますが、日本人選手の中で私は錦織圭選手が大好きなので、個人的には是非追加したいと考えています」と述べた。

 本作がかなりベテラン向けに作られており、初心者はかなりガッツリ「TopSpinアカデミー」で練習する必要があるが、その認識について尋ねると、レミ氏は「もちろん基本的には『TopSpinアカデミー』にてじっくりと基礎を学んでほしいです。ただし、『TopSpinアカデミー』以外にも、CPU対戦の際には難易度を下げる事で、初心者であっても十分に楽しめる試合が展開できますし、オンラインのマッチングも、自分に近いレベルのプレーヤーとマッチングするように調整していますので安心してプレイしてほしいです」とし、初心者でも十分に楽しめる点を強調した。

 また、リアルでテニスをプレーするという別の記者からは、「自身がバックハンドもフォアハンドも全て両手で打っているものの、今回の体験では見られなかった。今後、そういったスタイルの追加予定はあるか」という質問が出た。これにレミ氏は笑いながら「正直に言うと現段階では計画はありません」と返しつつ、続けて「両手で打つスタイルは動画などで見た事がありますので、そのスタイルが人気なら、今後は検討していくかもしれませんね」とした。

 選手の挙動やデザインはどのように制作しているのか尋ねると「挙動などについては、実際に本物の選手のモーションキャプチャーを使用して再現しています。また、選手のゲーム上の強さは、実際の試合のデータなどをベースにしており、例えばボールに対する打ち返しの精度やサーブの成功率、そのスピードなど、多くのデータを元に再現しています」という。

 最後に「TopSpin」シリーズを待ち望んでいたファンに向けてのメッセージを聞かれると、レミ氏は「私も本当に皆さんと同じ気持ちです。私自身もテニスが大好きで、ゲームでもリアルでもテニスを楽しんでいます。また、メジャーな大会をいつも観戦するような大ファンですので、このゲームの13年ぶりのリリースはそういった大会と同様に楽しみにしています」とした。

 また、「特に最先端の技術により、以前よりも綺麗な映像に仕上がりましたし、是非そういう部分を楽しんでいただいて様々なゲームモードを遊んでいただけたらなと思います。実際に長時間楽しめるようなゲームになりましたので、その辺りを皆さんに楽しんでいただけたらと思っています」としてインタビューを締めくくった。

自身でもテニスをプレイするプレーヤーでもあり、観戦なども楽しむテニスファンの1人だという。好きな日本人選手の1人として錦織圭選手の名前を挙げていた

リアルなテニスの技術が活かされるリアル志向のテニスゲーム

 以上、「TopSpin 2K25」の体験会での感触とレミ氏のインタビューについて紹介した。実はこのインタビューのあと、今でも「TopSpin」シリーズを遊び続けているというテニスゲーム好きな記者とレミ氏によるエキシビジョンマッチが開催された。2人の試合結果は最終的にはレミ氏が勝利したのだが、2人のプレイを見ていると、自分が今まで「TopSpinアカデミー」をプレイして練習していた事もあり、参考になる点が非常に多く確認できたので、記しておきたい。

 まず、両者ともポジショニングが巧みだ。そしてショットのタイミングも文句なしだった。これまで自身で練習していた時に思い描いた理想のポジショニングがそこにあった。恐らくこれはどちらも単にゲームの操作がうまいだけではなく、リアルなテニスプレイでの意識や読みなども影響しているのだろう。なぜならキャラクターの動きが、実際のプロの試合で見るようなシーンそのものだったからだ。

インタビュー後に突如始まったレミ氏と他メディア記者とのエキシビジョンマッチ!
試合開始前には様々なカットからの会場の様子が映し出され、テレビ中継のような雰囲気を醸し出す

 つまり本作は、「TopSpin」シリーズのファンのみならず、これまでシリーズをプレイした事のない初心者であっても、テニスに関心があれば多くの人が楽しめるかと思う。

 たとえばテニス観戦が好きで、全てのゲームをじっくりと観戦して楽しんでいる人や、実際に自身の手でラケットを振っているテニスファン、さらにはNetflixのドキュメンタリーからテニスに興味を持って、これからテニスを始めようと考えている人なども当てはまるだろう。「TopSpinアカデミー」である程度の操作感を学んだ後は、比較的スムーズに「TopSpin 2K25」の世界にのめり込める可能性は極めて高そうだ。そう考えると、「TopSpin 2K25」はかなり幅広い層に受け入れられる可能性のある1本と言える。

 一方で後半にもスタミナに余裕のある動きを見せていたレミ氏などを見ていると、テニスの技術に加えて、ゲームとしてのペース配分なども大事だろう。この点はシンプルにゲームに慣れる必要があるため、ある程度やり込まないと見えてこない領域にも感じられる。

 テニスファンの新たな楽しみの1つとして、「TopSipn 2K25」が浸透していく可能性は高いのではないかと思う。ぜひご注目いただきたい。

ローカル2P対戦の場合、1人はいつもと同じ手前の視点でプレイできるが、もう1人は奥のキャラクターを操作する必要があるため、ややハンデ戦のようになってしまう。それでもパーフェクトショットを決めるレミ氏
結果はレミ氏が勝利となったが、球を打ち返してからのポジショニングのうまさや、ボールタッチのタイミング、そしてスタミナ配分のうまさなどの僅かな差が勝利の決め手となったように感じた