【特別企画】
「Atlas Fallen」インプレッション。攻めれば攻めるほど強くなる! 攻撃重視のシステムが魅力のアクションRPG
2023年12月14日 00:00
- 【Atlas Fallen】
- 12月14日 発売
- 価格:8,030円(税込)
Focus Entertainmentは、プレイステーション 5用アクションRPG「Atlas Fallen」の日本語版を12月14日にリリースする。
本作は砂漠を舞台にしたオープンワールドのファンタジー作品。砂上を高速移動したり、高軌道なジャンプアクションを駆使して荒廃した土地を切り開きながら、様々な武器に変化するガントレットと砂を操るアビリティを駆使して巨獣と戦う自由度の高い作品となっている。
本稿では本作のインプレッションをお届けする。なお、今回は英語版でプレイしたため、日本語版では表記が変わっている可能性があることを注意してほしい。
砂漠の世界をスタイリッシュに探索!
本作の舞台となるのは荒廃した砂漠の世界。人類は神々によって支配されており、奴隷として酷使されている。主人公は砂の力を操ることのできるガントレットを見つけ、ガントレットに宿る謎の存在「ニャール」と共に神々の圧制に立ち向かうこととなる。
ゲームはクエスト制で進行し、メインクエスト意外にもこの世界の住人と関わることのできるサイドクエストが複数存在する。メインクエストの目的地はニャールセンスを使用することで指し示すことができ、どのクエストの目的地を指し示すかは、マップメニューを開かずともフィールド上で十字キーを使用して変更することが可能だ。
雄大な砂漠のフィールドには、古代の遺跡のようなものが点在している。プレーヤーは砂上をサーフィンのように移動し、崖から崖へ2段ジャンプと空中ダッシュを駆使して渡りながら、この世界の歴史を紐解いていくことが可能だ。こうしたアクションはスピーディかつ、見た目もスタイリッシュなものとなっている。砂に沈んでしまった廃墟や遺跡が並ぶ風景は美しく、これらを眺めながら探索しているだけでも楽しむことができた。
モメンタムゲージによる攻めのアクションが魅力
砂漠には古代の遺跡だけではなく、危険な巨獣も存在する。ガントレットを駆使した巨獣との自由度の高い戦闘、特に「モメンタムゲージ」と「エッセンスストーン」のシステムは画期的で魅力的なものとなっている。
ガントレットは斧や鞭といった様々な武器となり、メイン・サブ武器として装備が可能。2種類の武器を使用して通常攻撃を繰り出していく。攻撃を連続してヒットさせていくと、モメンタムゲージの上昇に伴って、攻撃力と被ダメージが上昇していき、武器のサイズやモーションが変化する。
また、モメンタムゲージを上昇させることで「エッセンス」能力を発動することが可能だ。エッセンス能力は装備した「エッセンスストーン」と「アクティブストーン」からもたらされ、エッセンスストーンは攻撃力アップやモメンタムゲージの上昇を助けるもの、また、防御手段の強化といった様々なパッシブ能力を持っている。アクティブストーンは範囲攻撃や強力な一撃を放つものなど様々なスキルをそれぞれ使用可能とするもので、どちらもインベントリからプレーヤーのスタイルに合わせて自由に組み合わせることが可能だ。
エッセンス能力にはTierが存在し、モメンタムゲージが上昇すればするほど高いTierのエッセンス能力が発動する。また、モメンタムゲージが一定以上になると、ゲージを消費して「シャッター」と呼ばれる必殺技を放つこともできる。シャッターは強力かつ見た目も派手な攻撃な一方、モメンタムゲージを使用してしまうのでトドメの一撃として使用していきたい。
このように、攻撃を連続で当てていけば火力の上昇だけでなくエッセンス能力の発動でどんどん戦闘が有利になっていき、爽快感も増していくのが本作の戦闘の特徴だ。攻めの姿勢が重要となる一方で、被弾をするとモメンタムゲージが減少してしまう。攻撃をしつつも回避や防御アクションを的確に使用することも求められる。
攻めの姿勢を維持したまま使用できる防御アクション
防御アクションは回避と「サンドスキン」によるパリィの2種類が存在。回避はサンドスキンで受けられない攻撃をかわすのに必要で、空中では「エアダッシュ」として使用が可能。エアダッシュは空中で敵に攻撃をあてることでクールダウンが解消されるので、空中で敵の攻撃を回避し接近後、攻撃を加え続けられれば長時間空中に留まることもできる。
サンドスキンは身体を硬化させ、敵の攻撃をパリィすることができるアクションだ。パリィを決めれば敵を硬直させて身動きを取れなくすることができるので、その間は一方的に攻撃できるようになる。ただし、巨大な敵は一度のパリィでは硬直せず、何度か連続でパリィを決める必要がある。サンドスキンはクールダウンがあるものの、パリィを決めさえすれば連続で使用できるので、敵の攻撃のタイミングを見計らって適格に使用するといいだろう。
また、複数の敵との戦闘では、敵の位置がインジケーターで表示される。このインジケーターの色が赤色になった場合、視界外から攻撃が飛んでくる。そのため、攻撃中の敵だけでなく、インジケーターにまで気を配ることができれば視界外の攻撃にもパリィを決めることができる。また、サンドスキンはこちらの攻撃モーションをキャンセルして使用できるため、この手のゲームでありがちな「相手の攻撃動作を待って、受け流してから攻撃」といった戦法を取らずとも、攻撃を繰り出しながらも、攻撃されるタイミングでパリィを使えば被弾を抑えて戦うことが可能となっている。
また、本作では体力を回復するのに「アイドル」と呼ばれる回復薬を用いるのだが、こちらも敵への攻撃でチャージが回復する仕組みとなっている。防御一辺倒の戦い方では体力の回復もままならなくなってしまうので、常に攻めの姿勢を維持することが重要だ。
本作の戦闘システムは「攻撃を連続してあてつつ、敵の攻撃は被弾しない」というアクションRPGの初歩的な部分を、モメンタムゲージやパリィといった要素によってより強調したものとなっており、より攻め続けることが重視さてていると感じた。うまく敵の攻撃をかわしつつ、コンボを叩き込むほど自身が強化されるため、達成感と爽快感を同時に味わうことができ、戦闘は非常に面白いものになっている。
その一方で、モメンタムゲージの維持のために被弾を避ける必要性があることに加え、序盤からフィールド上には厄介な敵が存在する。特に、連続攻撃を繰り出してくるカニのような「シェルバッシャー」はパリィが難しく、小型の敵が視界外から攻撃してくることも相まってかなり苦戦させられた。
ボスなどの大型の敵は巨獣は体力が高く、しっかりとモメンタムゲージを上昇させなければ撃破に時間がかかってしまう。総じて、戦闘では敵の攻撃パターンを把握したり、弱点部位を狙うなどの戦略もないがしろにはできず、攻撃一辺倒のゲームではない、緊張感のあるバトルを楽しめた。
とはいえ、戦闘が難しく感じてもゲーム中にいつでも難易度を変更できるため、アクションが苦手な人でも安心してプレイすることが可能な点はありがたい。
強化要素やオンラインプレイも
また、本作では戦闘や探索で手に入る素材を用い、ガントレットやアクティブストーンの解禁・強化ができる。また、恒久的に自身を強化できるパークや、防具の購入と強化などの要素も存在する。
他にも、各地にある監視塔のボスを倒すことでそのエリアに動物やNPCが出現するようになったり、宝箱やNPCとの会話でエッセンスストーンを手に入れることができたりと、戦闘だけでなく、探索やクエストをこまめにこなすことによって、攻略をよりスムーズにすることが可能となっている。
今回のプレイでは体験できなかったが、2人でのオンライン協力プレイも実装されている。協力プレイでは、ホスト側のプレイにゲスト側が参加。自身のキャラクターで2人で一緒に冒険・戦闘しながらストーリーを進めていくことが可能だ。
また、ホスト側がゲストよりもプレイ状況が進行している場合は、ゲスト側のキャラクターのパラメーターなどに上方補正がかかるようになっている。ゲスト側が進んでいた場合は、逆に下方補正がかかるので、いずれもゲームバランスが壊れるようなことがないので安心だ。
総じて、本作は広大で美麗な砂漠世界をスタイリッシュなアクションで探索し、攻め寄りかつ自由度の高い戦闘を楽しめる作品となっている。気になる読者は是非プレイして欲しい。
(C) 2023 Atlas Fallen, a game developed by Deck13 Interactive and published by Focus Entertainment. Atlas Fallen, Focus Entertainment, Deck13 Interactive and their respective logos are trademarks or registered trademarks.
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