【特別企画】

「ソニックスーパースターズ」先行プレイレポート! 「2Dソニック」最新作は特殊能力が新鮮

【ソニックスーパースターズ】

2023年秋 発売予定

価格:未定

 セガは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam/Epic Games Store)用ハイスピードアクションゲーム「ソニックスーパースターズ」を2023年秋に発売する。

 「ソニックスーパースターズ」は6月9日に開催された「Summer Game Fest」で電撃的に発表された「ソニック」シリーズの最新作であり、初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」などのいわゆる「2Dソニック」シリーズの最新作でもある。

 「2Dソニック」といえば横スクロールアクションゲームの代表的な作品。音速のハリネズミこと「ソニック」がステージをハイスピードで駆け抜けていくところに魅力があり、作品毎に新しい要素やアレンジが加わりつつも、そのコアな魅力を大切にしているシリーズだ。本作でもそのDNAを受け継ぎつつも、特殊能力などの新要素が加わり新たなチャレンジをしている。

 今回は本作のごく一部ではあるが、先行してプレイできたので、その内容をお届けしたい。

【『ソニックスーパースターズ』アナウンストレーラー】

特殊能力が使える「2Dソニック」は新鮮体験!

 まず本作のベースにあるのは伝統的な「2Dソニック」の楽しさだ。ハイスピードでキャラがステージを駆け抜け、ジャンプして足場を乗り継いだり、バネではじかれたり、紆余迂曲しつつも最終的にはゴール地点にたどり着く。それが「2Dソニック」の醍醐味であり、そこの軸は一切ぶれていない。これまでの「2Dソニック」で楽しんでいた要素、「2Dソニック」に求めていた要素はそのまま楽しめる。

 今作でプレイできるキャラクターは、シリーズお馴染みのソニック、テイルス、ナックルズ、エミーの4キャラクター。テイルスは空を飛ぶことができ、ナックルズは滑空したり壁にしがみつくことができ、エミーはどこからともなくハンマーを出して攻撃ができる、といった具合にそれぞれ特徴がある。

シリーズお馴染みのソニック、テイルス、ナックルズ、エミーの4キャラクターで冒険の旅に出る

 「2Dソニック」の醍醐味は一切ぶれていないと伝えたが、もちろんそれだけではなく、過去作から進化した点もある。個人的に印象に残ったのはキャラクターたちが特殊な能力を使えることだった。

 今回の体験では「アバター」と「ウォーター」という2つの能力が使えた。アバターは画面の左から右に自分のキャラクターがたくさん流れてきて、敵に攻撃してくれる能力だ。画面内の敵をすべて攻撃できる。

 一方のウォーターはキャラクターが水と同化し、滝を登れるようになる能力。今回プレイできたステージには何カ所か滝があり、“滝登り”のようにステージの上部に上がることができた。この能力を使わなければたどり着けない場所もあるようで、ステージ内を探索する楽しみがより増えたなという印象だ。

 今作はステージに上下の幅があることがわかり、ジャンプ台をはじめとするステージ内の仕掛けなどを使って上下に移動する事が多かった。そこにこの特殊能力を使った上下の移動まで加わると、さらにステージ攻略の選択肢が広がるだろう。

 なお、これらの特殊能力を一度使うと、ステージ内の中間地点を通過するまでは再度使用できない。そのため使いどころを見極める必要がある。例えば、アバターは攻撃的な特殊能力なので、ボスまで温存するというような使い方も考えられる。特にボス戦は難易度が少し高めに感じられたので、特殊能力を温存しておけば、よりスムーズにステージを攻略できそうだ。

特殊能力を使うことで攻略の幅が広がるのがポイント

 また、これらの特殊能力はステージ内にあるワープゾーンの先にあるミニゲームをクリアして「カオスエメラルド」を入手すると使用できるようになる。ステージ毎に入手できる特殊能力が異なるので、すべての特殊能力を探すのも楽しみ方の1つになりそうだ。

 そしてもう1つ期待している要素がマルチプレイだ。本作はマルチプレイに対応しており、ステージをほかのプレーヤーと協力しながら進められる。今回は体験できなかったが、協力して遊べばワイワイできて面白いだろう。担当者に話を聞いてみると「テイルスを使っているプレーヤーがはほかのプレーヤーを掴んで空中を移動する」というようなこともできるのだという。これも新鮮な体験になりそうだ。

キャラクター毎に特徴があるので、マルチプレイでプレイするとさらに面白い体験ができそうだ

 一度クリアしても別のキャラクターを選んで遊べば違う体験ができる。大げさに言えば4回分は遊べるわけだ。先ほども述べたように本作はクリアまでのルートの幅が広がっており、一度クリアしたあとも別ルートで進んでみても面白いと思うし、タイムアタックや、どれだけ多くのリングを持ってゴールまで到達できるかなどやりこみがいもかなりある。

 そして「ソニック」シリーズといえば、リングを持っている状態であればダメージを受けてもリングが散らばるだけでミスになることはない。そこがアクションゲーム初心者にもソニックが遊びやすい点だ。一方で上級者はいかに速くステージを駆け抜けるか、どれだけ多くのリングを持ってクリアできるかがやりこみ要素になる。そんな懐の広さも「ソニック」シリーズの魅力である。

 本作にはまだまだ公開されていない情報もありそうだが、体験できた範囲ではファンが「2Dソニック」に期待している要素はきっちりと押さえつつ、新しい要素を盛り込むことで「2Dソニック」を進化させたという印象だった。改めて今後の情報発表に期待していきたい。

【スクリーンショット】