【特別企画】
「スペースオペラ」を実現!「Starfield Direct」新情報まとめ、ゲームへの期待を語ろう!
2023年6月12日 06:23
- 【Xbox Games Showcase + Starfield Direct】
- 6月12日2時~ 配信
Bethesdaは「Starfield Direct」において、Xbox Series X|S/PC用RPG「Starfield」の詳細な情報を公開した。その時間は50分以上にも及び、非常にたくさんの新情報が公開された。
ファンタジー世界を舞台にした「The Elder Scrolls」シリーズ、現代文明が崩壊した郭戦争後の社会を旅する「Fallout」シリーズを開発してきた開発者達が生み出す「宇宙の冒険」はどのようなものか? 今回その輪郭がよりしっかり見えてきた。本稿では速報情報を引用しつつ「Starfield」の期待を語っていきたい。
多彩なスキルを持つキャラクターと、こだわりの宇宙船で大宇宙を旅する!
筆者が強い影響を受けた作品の1つが2011年に発売された「The Elder Scrolls V: Skyrim」である。広大な世界に息づく人々、その中を旅する冒険者としての自分。小説やコミック、そしてゲームブックやTRPGで夢見た、「ファンタジー世界を旅する自分」を本当に実感できるゲームだと感じた。
もちろんこれまでにも「ドラゴンクエスト」シリーズをはじめとした中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を旅するゲームはあったが、それらは物語の合間の冒険という感触があった。「Skyrim」にも壮大なメインストーリーはあるのだが、他のゲーム以上に自由度が高く、そして「自分の歩いた道がストーリーになる」という感触に夢中になった。
世界には様々な冒険がちりばめられていて、その道筋はプレーヤーの自由。ふとした偶然で出会ったイベントが大きな冒険に繋がったり、何気なく手に入れたアイテムが実は他の冒険の鍵だったりする。突然巨人と遭遇したり、ボロボロの体で村にたどり着いて一命を取り留めたり、歩いているだけで冒険を満喫できたのだ。その後シリーズ作品もプレイしたが、「Skyrim」の衝撃は自分の中で大きい。
そして「Fallout 3」をはじめとした「Fallout」シリーズもまた自分で冒険を組み上げていくゲームだった。世界に点在する核戦争を逃れるためのValtは、それぞれ様々な方法で人類や科学の可能性を追求しており、そのほとんどが恐ろしい失敗により変わり果てた世界になっている。また、生き残った人々は独自の生活を営んでいる。その未来世界を手探りで進み、徐々にこの世界を知っていく。その楽しさは筆者を夢中にさせた。
「Starfield」はその舞台を"宇宙"、そして"銀河"としている。この世界で現在最も大きい都市はアルファケンタウリの「ニューアトランティス」という都市だという。現在、地球に最も近い生存可能な惑星があるとみなされているアルファケンタウリ。「Starfield」では地球から4光年ほどのこの惑星だけでなく、銀河の様々な惑星を開拓、多彩な文化圏を築いているようだ。
「Starfield」の冒険フィールドはこれまでのゲームではないほど広大で、そして詳細になりそうである。降り立つことができる惑星だけでも1,000以上。それらは太陽との公転、惑星の自転で昼夜を変え、独自の生態系を形勢。人の住むことができない惑星もあれば、長い植民地として独特の文化を形成しているところもある。
アルファケンタウリにはニューアトランティスという銀河最大の街がある。コロニー連合、自由恒星同盟、独自の宗教を持つグレート・サーペント、海賊である紅の艦隊など様々な勢力がある。これらとどのような関係を結ぶかも物語の展開が変わってくるだろう。
メインストーリーとしては「アーティファクト」を巡る冒険が用意されている。アーティファクトは「異星文明の痕跡」であるとされる。「Starfield」は地球を祖とする人々が銀河で植民を行っているが、まだエイリアン(異星人)には遭遇していないようだ。主人公は1つのアーティファクトとの出会いをきっかけに、異星文明の手がかりを探す組織「コンステレーション」とつながりを持つようになる。
「Starfield」ではこのメインストーリーを縦軸として、自由に宇宙を旅し、様々な冒険を繰り広げるゲームとなるようである。
プレーヤーキャラクターの造型、宇宙船のカスタマイズ、「Starfield」はキャラクタービルドにおいて非常に多彩な要素が用意されている。キャラクターの出生なども設定によりクエストなどが変化するようだ。
宇宙船は「戦闘艇」、「輸送船」など様々な役割があるが、基礎モデルでも細かくブロックに分かれており、組み合わせることで様々な役割を持たせることができる。冒険の目的も各惑星の探索、戦闘、鉱物資源の採取、密輸など多彩なものがあるだけに、冒険を進めていくことで目的に合わせてカスタマイズしたり、全く別な宇宙船を用意することもありそう。
そして宇宙船では乗組員が必要となる。コンステレーションのメンバーだけでなく、様々な惑星で乗組員をスカウトしたり、時には救助がきっかけで仲間になることもあるとのこと。乗組員は冒険の相棒として惑星探検に連れて行くことも可能。股相棒となるロボットをカスタマイズすることも可能なようだ。
「自分だけの宇宙船と乗組員で宇宙を旅する」、この物語のジャンルは「スペースオペラ」と呼ばれる。ガンマンが愛馬と共に西部を旅する物語「ソープオペラ」から生まれた造語で、馬の代わりに宇宙船、というわけだ。「Starfield」はこのスペースオペラを大真面目に、しかもかってないスケールで実現しようという作品なのだ。
そしてもちろんゲームシステムは最新のエキサイティングなものとなっている。キャラクターには様々なスキルがあり、「ジェットパック」は地上での行動を大幅に増してくれる、ジャンプができる能力。キャラクタービルドで様々な問題を交渉で解決することもできるし、ステルスで暗殺者のようにも振る舞うことができる。格闘戦にも力が入っており、パンチのスキルを上げれば相手を遙かかなたにぶっ飛ばしたり、異星の生物もノックダウンできる。
敵の宇宙船に乗り込み内部から敵を一掃、宇宙船を奪うことも可能。武器は鬱と反動がある実体弾、より正確に狙うことができるレーザー、さらには磁力で弾を撃ち出す銃などもあり、様々な戦い方ができる。戦いはリアルタイムで、TPS,FPSの切り替えも可能。自分の得意な戦い方や、キャラクター性を前面に出した戦い方もできる。
宇宙船でも武装の砲身などで戦い方が変わるが、エネルギー配分で戦略に変化を付けることができる。シールドやブラスターを強くしたり、あえてワープ装置にエネルギーを多くして逃げの一手も狙える。臨機応変な操艦能力で、自分の宇宙船の能力はさらに増すだろう。
今回の「Starfield Direct」は本当に多彩な要素が紹介され、ここで書き出すだけでもとても書き切れない。「スペースオペラ」という題材に真っ正面から、しかもかつてない規模で挑んだ「Starfield」は宇宙での冒険を夢見た人にはその夢を叶えてくれるゲームだと感じた。もちろん今まで今日澪がなかった人も夢中にさせてくれるだろう。
これだけ要素があると目移りしてしまうが、例えば「Skyrim」で生産に興味がなくてもゲームを多いに楽しめたように、自分のペースで遊べる作品になるのは間違いない。手軽に楽しめ、どこまでものめり込めるゲームとなるだろう。本当に発売が楽しみだ。