【特別企画】
「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」先行プレイレポート
お宝探しも、モンスター集めも、アクションバトルも、何もかも夢中になれる
2022年10月19日 12:00
- 【ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤】
- 12月9日 発売予定
- 価格:
- [通常版] 7,990円(税込)
- [特別版] 12,890円(税込)
- CEROレーティング:A(全年齢対象)
- プレイ人数:1人
スクウェア・エニックスは、12月9日に発売予定のNintendo Switch用トレジャーライフRPG「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」について、メディア先行体験会を開催した。本作は“はてしなき竜の大地”と呼ばれる異世界を舞台に、主人公である兄妹のカミュとマヤとして仲間のモンスターを集めて助けを借りながら、最終的に「七つの竜石」収集を目指すトレジャーライフRPGだ。明確な目的はあるものの、ストーリーを一直線に進めるだけでなく、お宝探しやモンスター育成といった盛りだくさんの要素に夢中になれるのも魅力の一つとなっている。
今回は短い時間ではあったものの、序盤を一通り体験することができたので、そのプレイレポートをお届けしよう。
物語は、宴会で盛り上がる船内から始まる。孤児だったカミュとマヤはバイキングたちに拾われ、以来一緒に暮らしてきた。そして今日、二人はバイキングの目を盗んで逃げだし、お宝探しの冒険に旅立つことを決意する。
まずは兄のカミュを操作し、甲板へと移動することに。船内には大勢のバイキングがいるので、Lスティックを押し込んで伏せた状態で移動できる抜け道から逃げ出せば、無事に甲板でマヤとの合流に成功する。続いて、バイキングたちが捕まえたという謎の生き物2体がマストにぶら下がった鳥かごの中にいるので、これをスリングショットで打ち落とすとストーリーが進み、海賊船から逃げ出し小舟に乗って近くの小島へと上陸。地下深くで発見した2本の短剣を二人が抜いたところ、謎の生き物の言葉がわかるようになると同時に、突然出現した穴に吸い込まれてしまうのだった。
ここからが、二人の大冒険の幕開け。最初は、ギンギーラ空賊団の幹部というニャゴスに助けられたマヤを操作し、アジトの門番を務めているモンスターが埋めたというお宝探しをすることに。
宝に近づくとキュートスライムのキラリンが気配を察知して吹き出しで教えてくれる。そこで、L+Bで“モンスタービジョン”を発動させると、キラリンが見た宝のありかが写真のような形で表示されるのだ。その景色はお宝の場所から離れなければ画面左上に出ているので、それを参考に探索していくと、発見に成功! しかし、これだけハッキリと写真で場所を教えてくれるにもかかわらず、実はなかなか見つけることができなかった。勘のいい人なら即座にわかると思うが、視野を広く持つことが大事なようだ。
見つけた宝を門番に渡せば、ひとまずキャンプの外に出ることができる。すぐに戦闘のチュートリアルが始まり、それが終わるとニャゴスとスライムのスラッチェが仲間に加わって次の場所へと移動することに。
ここからは上へと移動しないと先へ進めないのだが、通常のジャンプでは登ることができない。そこで新しい要素として登場するのが、L+A/X/Yで発動できる“探索れんけい”。仲間のモンスターたちは種族ごとに違う能力を備えており、スライムならプルプルな身体を利用することで高くジャンプできたり、ドラキーであれば空中を滑空しての移動が可能になるといったように、探索時に使うことでフィールドでの移動や宝探しを快適に行うことができるのだ。
この後は兄のカミュを探すべく、ノズ山と呼ばれる場所へ向かうことに。フィールドにはモンスターがウロウロしているのだが、近づけばそのまま仲間モンスターが攻撃してくれ、戦闘シーンに切り替わらずに戦えるのだ。この、待たされる感ゼロなのが、とにかく気持ち良くて快適。おかげで、戦わなくてもいい敵とまで戦闘をしてしまったほど。この気持ちよさを、ぜひ味わってもらいたい。
バトルはアクション要素が強いので苦手な人は不安を感じるかもしれないが、仲間のモンスターが自動で攻撃してくれるため、まったく問題ない。プレイヤーは離れた場所からスリングショットで投擲してもいいし、または装備した短剣で果敢に接近戦を挑むのもアリだ。ちなみにスリングショットは、石ころ弾を選べば敵にダメージを与えられるのだが、ホイミ弾を仲間のモンスターにヒットさせれば体力回復が行える。
こうしてノズ山を探索していくと、最後にマヤの数倍はあろうかという敵・デビルウェポンが登場する。手強い相手ではあるものの、ここまでの道のりでパーティメンバーも鍛えられていたということで、それほど苦戦せずに蹴散らすことに成功。無事にカミュとも再会を果たし、さらには山の頂上にある駅から列車に乗って、ここファスカル島から新たな島へと移動することになった。
列車に乗って辿り着いた先で待っていたのは、竜の鉄道カンパニーの社長を務める車掌のトマソン。彼の、鉄道を大地全土に復興させ列車を走らせるという夢を手伝うことを条件に、今後はカンパニーでパーティ編成を変更したり新しいモンスターを加入させるなど、二人の宝探しの拠点として使うことができるのだ。施設を見回ったら、早速車掌トマソンの夢を実現するためのクエスト攻略に出発。
ここからは、クエストのお題クリアを目指しながらお宝探しを進めていくのだが、フィールドの随所では素材を採取することができる。これは、弾や料理を作る時や新しいモンスターを仲間に入れるのと引き替えに入り用になるほか、一部のクエスト進行でも必要になるとのこと。かなりの数が採れるので、探索の合間を縫って集めておきたい。
クエストの目的物を探してフィールドを探索していると、あちこちで敵とエンカウントする。こんな時に役立ったのが、ドラキーの探索れんけい“かっくう”。高いところから滑空しながら安全に移動できるので、敵と戦うことなくクエストの目的地へと近づくことができる。また、マドハンドの“地面にもぐる”を使えば、移動中に敵に見つかりにくくなるので、こちらも便利。もっとも、個人的にはそれらを使わずに戦いまくった方が楽しいし仲間のモンスターたちも成長したりスカウトできることもあるので、ほぼゴリ押しで進めてしまった(笑)。
フィールドでのバトルでは、カミュかマヤが攻撃もしくはダメージを受けると、顔グラフィックの下に表示されているゲージが少しずつ増えていく。これが1以上ある時にRボタンを長押しすると画面に“ロマン技”という表示が登場し、A/B/X/Yを押せば対応したモンスターまたは主人公がロマン技を放ってくれる。その威力は絶大で、フィールドに出現するモンスターなら一撃で倒せるほど。こちらもモンスターごとにエフェクトなどが異なるので、全種類をコンプリートしたくなってしまった。
クエストの1つとなるブラドクォーツを探していると、ノズ山で一度出会ったブリサが持っていることがわかる。彼女を訪ねると、モンスターたちとバトルして勝ったら渡してくれるというので、早速戦うことに。
ブリサはライバルのお宝ハンターで、ライバル団との戦いには敵の旗を引き抜くか全員の敵を倒すというバトルもあるとのこと。それを聞いたら、と当然ながら最初に旗を引っこ抜きにいったのだが、そうは問屋が卸してくれるはずもなく、敵モンスターの攻撃で見事に邪魔をされてしまった。そんなわけで、相手のモンスターをある程度倒すことで、無事に旗の引き抜きに成功。勝利を収め、目的のブラドクォーツをゲットできた……と思ったら、手に入れられたのはカケラのみ。そこで、竜の短剣に思いを込めると、新たな能力として“お宝コンパス”が覚醒する。これは、フィールドでL+Bを押すと発動し、お宝の位置を指し示してくれるのだ。
お宝コンパスを活用してブラドクォーツを見つけ出したら、あとはフィールド上で“まりょくの土”を3つ探し、拠点に戻りトマソンに渡すことで無事にクエストクリアとなった。
ここで先行体験プレイ終了時間となったが、実際に遊んでみて感じたのは、誰もがプレイできる「ドラゴンクエスト」シリーズらしい親切さと戦闘の楽しさ、そしてお宝探しのワクワク感だ。特に戦闘は、フィールドには多数の敵が出現するものの、1回ごとのバトルがサクサクと進むためまったく苦にならない。“モンスターを仲間にするには何度か戦う必要がある”というシステム上、戦闘を重ねなければならないのだが、その作業感を感じなかったのには感心させられた。
国民的タイトルと言われる「ドラゴンクエスト」シリーズの名前を冠しているだけあり、ゲームシステムの説明も丁寧。さらに、随所に隠されているお宝を探すワクワク感もあって、正直なところクエストそっちのけで宝探しをしていたかったほど。その際のモンスタービジョンでは、モンスターごとに違う写真を見せて、多角的に考察させるというのもうまいと思った。
ちなみに、本編のストーリーだけでなくお宝探しに精を出したりすると100時間は遊べるくらいのボリュームがあるとか。発売は12月9日ということなので、夢中になってプレイしていたら、本作だけで冬休みが終わっているかもしれない。
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