【特別企画】

DUMAを使ったアクションで爽快に飛び回れ! 探索も戦闘も超進化した「スターオーシャン6」体験レポート

【スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE】

10月27日 発売予定(Steam版は10月28日)

価格:
8,778円(通常版)
11,858円(DIGITAL DELUXE EDITION)
18,000円(LIMITED EDITION)
3,300円(DIGITAL DELUXE EDITION UPGRADE)

 スクウェア・エニックスは、「スターオーシャン」シリーズの最新作となる「スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE」を10月27日に発売する。本作は「スターオーシャン」シリーズの25周年記念作品となっており、広大な宇宙や惑星を舞台にSFとファンタジーの2つが融合した独自の世界観を採用。スタイリッシュで爽快感の強いバトルシステムや最初に2人の主人公から1人を選択し、それぞれの視点から描く壮大なストーリーを楽しめるなど、従来のシリーズらしさを残しつつも本作独自の要素にも期待が持てる注目の作品となっている。

 今回は発売前の試遊にて、その独自のバトルシステム部分を中心としたアクションパートを実際にプレイして体験する事ができたので早速レポートしていこう。なお、本試遊版の内容に関しては9月15日より開催される「東京ゲームショウ2022」でも試遊出展されるため、そちらも合わせてチェックしてほしい。

【『スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE』発売日決定トレーラー】

広大なフィールドを駆け巡りシームレスでバトルへ! 戦略性の高いバトルシステムが魅力!

 本作では広大な世界を冒険する事になるのだが、その中でフィールドにいるモンスターとエンカウントするとシームレスにバトルに突入するのが特徴の1つとなっている。切り立った崖・街中だろうがどこでもバトルの舞台となり、ロードなしで自然にバトルに突入するためストレス無くゲームに没入して楽しめるのが嬉しいポイントだ。体感としてはマップ探索からバトルに突入するまでが自然すぎてエンカウント方式のバトルに感じれないほどスムーズだ。

鮮やかに描かれた広大なフィールドマップや街の景色もRPGの醍醐味。本作ではそんな各地を自由に飛び回れるというのもポイントとなっている
バトルへの突入も通常エンカウントや後述する「DUMA」による「サプライズアタック」など様々だがその全てにおいてスムーズに移行され、プレイしていて欠片もストレスを感じない

 そして重要となるバトルシステムでは画面中央下部に表示される「AP」を消費して様々なバトルアクションを行なっていくのが基本となる。キャラクター毎に役割や能力の違う様々なスキルを駆使してアクションを行ない、スキル同士を組み合わせることで「リンクコンボ」として連続攻撃をする事が可能となっている。また特定の行動を行なう事でバトル中に「AP」の最大値を増やしていけるため、バトルの基本としては「AP」の最大値を高めながらダメージを与えつつ、増えた「AP」でさらにコンボを伸ばして大ダメージを狙っていく事が重要となるだろう。

 「AP」の管理がバトルの命といっても過言では無いほど本作ではキモとなっている。序盤、筆者はシステムを理解できておらず、ほぼレバガチャに近い感覚で操作をしていたため、上手くダメージを稼げずむしろ反撃を受ける機会の方が多いような感じになっていた。しかし、ヒット&アウェイで「AP」の消費と増加を効率よく行 なうように意識し始めた辺りから本作ならではのアクションによる爽快感とコマンドバトルのような戦略性の“両面”を味わえるようなバトルシステムの面白さを味わう事ができた。

慣れない内は「AP」を消費しきったら一旦距離をとってしっかり溜まってからもう1度攻めに行くくらいの感覚がゲーム性を理解する上では重要に感じる。「AP」の上限を増やすようなアクションをしっかり押さえながら万全の状態を維持し続ける事がポイントとなりそうだ
落ち着いて状況を見渡せる「ストップモード」が本作には存在しており、時が止まった状況でキャラクターに指示を出したりターゲットを変更したりなどが可能となっている。アクション性が強くありながらも戦略も重要となる本作ではありがたいシステムだ

 さらに本作では4人パーティーでのバトルが基本となるのだが、バトル中、瞬時に操作キャラクターをチェンジする事も可能となっている。そのため状況や相手に合わせて自分が操作するメインアタッカーを変更したり、ピンチの時は自ら回復キャラクターを操作したりなどバトル中の行動の幅が非常に広いのも特徴的だ。パーティーメンバーはそれぞれアクションやスキルも個性的なため、それぞれで異なるバトルプランを楽しむことができる。自分の好きなキャラクターを極めるも良し、パーティーを満遍なく操作するも良しとプレーヤーによってバトル方法に色が出そうなのも面白いポイントだろう。

今回の試遊では重い一撃が得意な「レイモンド」、素早い剣撃を用いる「レティシア」、魔法攻撃で中距離戦闘が可能な「アベラルド」、回復支援を行える「ニーナ」の4名からなるパーティーを操作する事ができた。得意とする間合いは勿論ながらそれぞれのアクションも異なるため多種多様な戦い方を楽しめそうだ

全てのアクションの鍵となるのが「DUMA(デュマ)」を用いた様々な爽快アクション!

 ここまでだけでも相当バトル面において面白い要素が詰まっているように感じる本作だが、正直ここからが本番と言っても過言ではないのが凄い所だ。本作ではストーリー上でも重要な役割を持つ超常的な力を与える謎の存在「DUMA」を駆使した独自のアクションが可能となっている。

 まず基本となるのが空中を直線的に素早く飛行する事ができる「VA(ヴァンガード・アサルト)」だ。これによって広大なフィールドだけでなく街などでも立体的な高速移動が可能となっており、探索の幅が大きく広がる。むしろ「ここまで飛べるならあそこまでいけるかな?」といったような探索に対する意欲的な気持ちを沸き立たせてくれる面も大きく、広大なマップを自由自在に探索する面白味を底上げしてくれているように筆者は感じた。

飛び越えられないような崖と崖ですら「VA」を用いれば飛んで移動する事が可能。高低差のある場所でもゆっくり下降できたりなど飛行による高速移動はかなり自由が効き爽快感も抜群である
フィールドには「DUMA」を強化できる「晶紋石」を始はじめとした様々なアイテムが点在しているため、各地を飛び回りアイテム回収にいそしむのも楽しいだろう

 戦闘においても「DUMA」は本作においてかかせない存在となっている。その最も基礎となるのが「VAアタック」だ。これはフィールドで使用していた「VA」と同じく、バトル中に特定のボタンを入力する事で操作キャラクターを浮遊させてボタンを離した際にモンスターに突進攻撃を行なうというものだ。

 敵の隙を突く事ができたり大ダメージを狙えたりなど多くのメリットが存在するが、筆者的にはこのアクションのおかげで戦闘のスピード感が格段に上昇しただけでなく、俗にいうスタイリッシュ感をより一層感じた。素早く間合いを詰める際にも使えるため、離れた敵にも連続して攻撃を行なう事ができ「AP」を意識したヒット&アウェイなアクションとも噛み合いが良い。バトルの爽快感を高めてくれているように感じた。

空中に浮遊する事で一旦距離を取って態勢を立て直しながら状況を確認しつつ、隙の突ける相手を見つけて一気に攻め込みにいける「VAアタック」は頻繁に使用する事となる本作の基盤となるシステムだ

 さらにはこの「VAアタック」の内容がキャラクター毎に異なるというのも面白い。主人公かつアタッカーとなる「レイモンド」や「レティシア」は突進による攻撃アクションとなるが、例えば回復スキルが得意な「ニーナ」の場合は「VAアタック」で味方にロックオンして突進していき回復を行なう味方を援護するアクションとなるのだ。他にも同じ攻撃アクションでも敵の解析を一緒にしたりなど「VAアタック」だけでも多くの効果が存在するため、バトル中に操作キャラクターを変更できるシステムと相まって様々な戦略を組み合立てる事が可能だ。

回復スキルを持つニーナは味方に突進していくという点でも他のメンバーとはかなり異なる性能を持っている。ピンチのパーティーメンバーの元へ一瞬で駆けつけられるという点でも有用なアクションだ

 他にも「VAアタック」の派生として敵に大きな隙を作る事ができる「ブラインドサイド」も重要なアクションとなっている。これは「VAアタック」で突進中に急激な方向転換を行ない相手の視界から外れる事で隙を作り、その隙を突いて攻撃ができるというもの。成功すれば敵は一定の時間行動不能になった上でダメージ量も増加するため積極的に狙っていきたいテクニックとなっている。

 敵からのヘイトを集めている等の条件や「VAアタック」のタイミング等を考える必要があるが、複数の敵や強大なボスなどにも有効なアクションなため、本作を上手くプレイする際には必須のテクニックとなるだろう。何より空中を急激に曲がりながら隙を付いて攻撃する見た目のカッコよさが凄まじく決めた時の爽快感も半端ないためプレイしていて楽しいアクションとなっているのも素晴らしい。

 そのほか、プレーヤーを狙う敵の位置などを表示して「ブラインドサイド」を成功させやすくする「ヘイトレーダー」を駆使したり、戦闘開始前に敵に気付かれないように攻撃する事で「サプライズアタック」を成功させる事ができる。様々な条件やアクションを駆使して敵の隙を突けるように戦闘方法を模索する事が楽しいシステムとなっていると感じた。

「VAアタック」で敵に素早く近づきながら左右に高速で移動する動きが最高にクール! ただし「ブラインドサイド」を決めるには敵のヘイトが自分に剥いている必要があったりなど条件もあるため、状況を見て狙えるようになるのがベストだ
自身へ向けられたヘイトを確認できる「ヘイトレーバー」はキャラクターを囲むように表示され、発動した時に周囲に存在する敵を吹っ飛ばす効果も秘めている。安心して状況を確認しつつ「ブラインドサイド」を狙う事ができるぞ

 このように「DUMA」は探索・戦闘の両面において今作のアクションを大幅に拡張してくれてる要素となっている。他にもフィールドのギミックや宝箱を探知してくれる「フィールドスキャン」をはじめ、現状ではまだ明かされていない様々な機能でプレーヤ―をサポートしてくれるとの事だ。物語的にも重要な鍵を握る「DUMA」が本作においてどのような存在となっていくのか非常に楽しみである。

 今回の試遊はプレイ時間が20分間のみとなっていたためバトル機能の全てを体験する事はできなかったが、それでも手探りの状態からスタイリッシュなアクションを楽しめたり、一筋縄ではいかないバトルシステムの戦略性の高さも感じることができた。バトル周りのシステムがかなり骨太に感じたので恐らくこれはハマったら抜け出せないタイプのゲームになるだろう。

 それでいて、ストーリー面においてもダブル主人公かつ、SF×ファンタジーを感じさせるパーティーメンバーの存在など、現状出ている情報だけでも様々なドラマを期待してしまう。「スターオーシャン」らしい雰囲気を残しながらも新要素を数多く盛り込んだ本作、どのような展開を見せるのか非常に楽しみだ。