【特別企画】

ミュウ、ドードリオ、ハッサムを実戦で体験!「ポケモンユナイト」9月アップデート先行試遊レポート

新マップはサンダーに代わりレックウザ登場!

【ポケモンユナイト 9月アップデート】

9月2日より順次配信

 ポケモンは、Nintendo Switch/Android/iOS用チーム戦略バトルゲーム「ポケモンユナイト」の9月アップデートに先駆けてメディア向けの先行試遊会を開催した。

 「ポケモンユナイト」は、ポケモンたちを操作して5対5の対戦を楽しめるチーム戦略バトルゲーム。2021年7月21日にNintendo Switchで配信開始、スマホ版は同年9月22日よりサービスを開始している。今回のアップデートはスマホ版配信から1周年を記念して行なわれるもの。「ミュウ」、「ドードリオ」、「ハッサム」の参戦や、新マップとなる「テイア蒼空遺跡」ではフィールドに出現する野生ポケモンなども一新され、バトル終盤に登場する「サンダー」に代わり、伝説のポケモン「レックウザ」が登場するようになる。

 試遊会では一足早く新規参戦ポケモン3体を使って新マップで実際にプレイすることができたので、その内容をお届けする。

新マップ「テイア蒼空遺跡」と伝説のポケモン「レックウザ」登場

 9月2日のアップデートより、ランクマッチやスタンダードバトルの舞台が変更となる。今回の試遊でまず目に飛び込んできたのは新マップとなる「テイア蒼空遺跡」の美しい景観。今までのマップ「レモータスタジアム」から一新、周りに広がる雲海と高くそびえ立つ遺跡のような建造物がどこか神々しさを感じさせる雰囲気となっていた。

 新マップでは各ルートに登場する野生のポケモンも一新され、倒した際に獲得できる効果も変わっている。特に目を引いたのは試合の残り時間2分になると「サンダー」に代わり「レックウザ」が登場するようになった点だ。「レックウザ」を倒すことで味方全員が一定時間シールドを獲得でき、攻撃力とゴール速度が上昇する。

「サンダー」に代わり、新たに登場するようになる「レックウザ」

 さらに、シールドが残っている間はゴールが邪魔されなくなるため、劣勢な状況でも一気に形勢逆転することが可能となっている。最後まで何が起こるかわからない緊張感と伝説のポケモン「レックウザ」の迫力が相まって、終盤はさらに白熱するバトル展開となっていた。

 様々な変更点はあるものの、マップの基本的なルートやゴールの位置などは従来どおりとなっているので、特に混乱することなくプレイすることができた。

新マップ「テイア蒼空遺跡」。今までのスタジアムとは雰囲気ががらりと変わる
試合終盤のマップ中央は相変わらず大混戦。なんとかレックウザを倒すことに成功し、味方がシールドを獲得

3✕3のわざを切り替えながら戦える「ミュウ」

 では、ここからは実際に体験できたポケモンたちの手触りを紹介していく。まずは「ミュウ」だ。

 「ポケモンユナイト」では、ポケモンが一定のレベルに達した際に2種類のわざのうち1つ選んでいくことができるが、「ミュウ」の場合は3種類のわざから1つを選ぶことができる。さらに、「わざリセット」を行なうことで選ばなかったわざを再度選びなおして使用することができるという、かなり個性的な特徴を持っている。これは「ミュウ」の遺伝子にはすべてのポケモン情報が含まれている、という生態が活かされていて「なるほどそうきたか」と思わず納得した。

特攻、遠隔、アタック型のミュウ。覚えるわざによって色んな戦い方ができるのが強み

 ゲーム序盤、「ミュウ」はまず攻撃わざを3つの中から1つを選択する。正直最初は何を選んでよいのかわからないが、わざリセットでいつでも変更が可能なのでここはあまり悩む必要ない。最初は「なみのり」をチョイスし、後半で少し距離をとって戦いたい場合は「ソーラービーム」といった具合に気軽にわざを切り替えることができる。

 次にサポートわざを3つの中から1つ選択するのだが、序盤で覚えておきたいわざとして「コーチング」をオススメしたい。「コーチング」は、使用すると味方ポケモンの位置へ移動し、そのポケモンへシールドと攻撃速度アップを付与することができるというわざ。さらに、「コーチング」を発動すると自身のこうげきわざクールタイムが短縮されるため、味方をサポートしつつ自身も積極的に相手へ攻撃を仕掛けていく、といった動きが可能。実際のプレイでは序盤からこれがうまく機能し、自チーム優勢の展開に。終盤では「レックウザ」の登場に備えて相手を妨害することができるわざ「ひかりのかべ」へ切り替えたりと戦況に応じて立ち回ることができた。

 わざがたくさんあって難しそうな印象の「ミュウ」だが、わざリセットのおかげで気兼ねなくわざを切り替えられるので非常に使いやすく、むしろ初心者におすすめなポケモンだと感じた。ただし、わざリセットを行なうと次にリセットできるまでしばらくの間クールタイムが発生するため、連続してすぐに技を切り替えることはできないようになっている点には注意が必要だ。

「ミュウ」のとくせい、わざ

[とくせい]
・シンクロ
ミュウがわざを使用するたび、自身と周囲の味方は移動速度アップ。

[わざ]
・エレキボール
電気の塊で攻撃。相手が失ったHPに応じて追加ダメージとまひ効果を与える。

・ソーラービーム
光の束を発射し、一直線にいる相手にダメージを与える。

・なみのり
なみに乗りながら突進し、ダメージを与えて突き飛ばす。波に乗っている間はシールドを獲得。

・コーチング
指定した味方の所へワープし、シールドと攻撃速度アップを付与。さらに自身の待ち時間が短縮。

・ひかりのかべ
相手が通過できない壁を設置。再度発動でひかりのかべを回収してミュウに追従させ、壁を通過する敵の攻撃威力を低下させる。また、ひかりのかべを通過した攻撃わざは範囲やダメージが強化される。

・こうそくいどう
指定した方向へ素早く移動し移動速度アップ。使用回数は2回までストック可能。

[ユナイトわざ]
・ミスティークミラージュ
ミュウに追従するフィールドを展開。自身とフィールド内にいる味方は移動速度がアップし、相手から姿が見えなくなる。フィールドが消える時に範囲内の相手にダメージを与える。

序盤は味方とペアを組んでサポートに徹する立ち回りがオススメ。コーチングで味方をしっかり援護していく
終盤のレックウザ登場に備えてわざをリセット。リセットは画面右側の「わざリセット」ボタンを押すことで可能。攻撃わざ、サポートわざの両方が一度未習得の状態に戻る

進化しない選択が可能な「ハッサム」

 「ハッサム」は「ポケモンユナイト」初となる“進化をしない“という選択ができる特徴を持っている。試合開始時は「ストライク」として操作していき、レベル5で覚えるわざ「バレットパンチ」を選ぶと正面攻撃が得意なバランス型「ハッサム」に進化するが、「ダブルウィング」を選ぶと強襲が得意なスピードタイプ「ストライク」のまま戦うことが可能。せっかくなので今回は進化せずに「ストライク」のままゲームを進行させてみることに。

攻撃、近接、バランス型のハッサム。ゲーム開始時はストライクとしてプレイしていく

 「ストライク」はわざを使うと通常攻撃が2回連続となる「テクニシャン」というとくせいを持っており、攻撃わざ直後に通常攻撃を繰り出すことで多段ヒットコンボとなる。これを活かして野生ポケモンを素早く倒し、序盤からエオスエナジーを稼いでいく。

 「ストライク」の基本的な使い方としてはこのコンボをひたすら繰り返していくシンプルなものだが、この動きがとても爽快で病みつきになる。立ち回りとしては茂みに隠れながら敵を攻撃しつつゴールを狙いに行く、といったオーソドックスな強襲型の動きが理想。ただし、単体での正面突破にはあまり向いておらず、仕掛けていくタイミングを誤れば相手に圧倒されてしまうことも。実際に筆者もその爽快具合に調子にのって前に出過ぎてしまい敵に倒されてしまった。

 「ストライク」はスピードもあり扱いやすいポケモンではあるが、周りに気を使いながらの繊細な動きが必要だと感じた。まずは序盤で戦況を見極めて、正面から戦う必要がありそうな場合や、自らが前に出て安定した戦いを仕掛けたい場合はバランス型の「ハッサム」へ進化する選択をとるといいだろう。

「ストライク/ハッサム」のとくせい、わざ

[とくせい]
・テクニシャン
わざを使用した次の通常攻撃は2回連続で繰り出すようになる。

[わざ]
・ダブルウィング(ストライク)
前方を十字に切りつけて攻撃。相手に命中すると体力を回復し、再発動が可能になる。 再発動すると指定した方向へダッシュし、相手のHPが少ないほど大きいダメージを与える。

・ダブルアタック(ストライク)
指定した方向へジャンプしダメージとマークを与える。相手に命中すると指定した方向へ再度ジャンプする。着地時に攻撃速度がアップして、次の通常攻撃が突撃攻撃になる。マークがついた相手がKOされると全てのわざの待ち時間が解消する。

・バレットパンチ(ハッサム)
ダッシュした後に、相手1体に連続パンチで攻撃。相手に命中すると待ち時間の一部が短縮する。一定時間内にバレットパンチを再度発動すると 1回で放つパンチの数が3→4→5と増加していく。

・つるぎのまい(ハッサム)
ダッシュして一定時間攻撃力をアップ。
効果時間中に8回の攻撃を行うことが出来ると、次の通常攻撃は貫通攻撃になる。

[ユナイトわざ]
・グリーンスターダイブ(ストライク)
指定した相手へ突撃し、周囲に影分身を出現させる。 影分身が当たった相手にダメージとマークを与える。短い間再発動が可能で、影分身を集合させながら指定した方向へダッシュする。影分身やストライクが当たった相手にダメージを与える。マークがついた相手がKOされると全てのわざの待ち時間が解消する。

・レッドスターダイブ(ハッサム)
指定した相手へ突撃し、減速効果を与えながら周囲に影分身を出現させる。影分身に当たった相手はダメージと減速効果を受ける。短い間で再発動が可能で、指定した方向へダッシュしてダメージを与える。ダッシュが当たった相手は突き飛ばされ、影分身に当てると追加で行動不能にする。

序盤から連撃を繰り出して野生ポケモンを素早く倒していく。れんぞくぎりと通常攻撃のコンボが爽快
レベル5で覚えるわざ「バレットパンチ」か「ダブルウィング」の選択で進化するかしないかを決定する
連続攻撃に気持ちよくなっていたらいつの間にか敵に囲まれてしまい、後退するが時既に遅し。周りには常に気を配ろう

自慢のにげあしで縦横無尽にマップを駆け巡る「ドードリオ」

 「ドードリオ」はどちらかというと目立つタイプではないが、ゲーム内での動きは非常にユニークでじゅうぶんな存在感があり、特徴は何と言ってもその凄まじい機動力だ。

攻撃、近接、スピード型のドードリオ。足の速さを生かした立ち回りが得意

 「ドードリオ」は「にげあし」というとくせいを持っており、敵のポケモンが近くにいるとダッシュゲージが貯まり、満タンになると「ダッシュ状態」となり、元々早い移動速度がさらにスピードアップ。その間は通常攻撃やわざが強化されるというもの。また、3つの頭を活かして所持している得点を1/3ずつ入れることができるという変わった特徴を持っており、少しだけ得点を入れて残りを所持したままその場を離脱、といったようなトリッキーな動きが可能となっている。

 「ドードリオ」の機動力を活かすため、周囲を無視してひたすらゴールを目指すという作戦でプレイ開始。どのポケモンよりも早くゴールに辿り着き、次々に得点を稼いでいくことに成功。1回に稼げる得点は多くはないが、相手には序盤からプレッシャーをかけることができ、それを防ぐために相手はこちらに寄ってくるので、タイミングをみてとくせい「にげあし」で戦線を離脱。ヒットアンドアウェイで戦場をかき回していく感じがとても爽快だ。

 また、自慢のスピードでピンチになっている味方の場所へ一目散へ向かっていき援護することも可能。他の味方とペアで動いていくのではなく、単体の遊撃部隊として戦っていくのが理想的な使い方と言えるだろう。

 「ドードリオ」はとにかくゴールを決めやすく扱いやすいので、初心者でも試合に貢献しやすいポケモンとなりそうだ。ただし、一人でいるところで相手に一度捕まってしまうとそこから抜け出すのは難しいため、交戦する場合には逃げ道の確保と間合いの取り方が重要となる。

「ドードリオ」のとくせい、わざ

[とくせい]
・にげあし
相手のポケモンが近くにいると移動速度がアップ。移動するとダッシュゲージが貯まっていき、満タンになるとダッシュ状態になる。ダッシュ状態の時は移動速度が上昇し、通常攻撃やわざが強化される。

[わざ]
・トライアタック
指定方向へ扇形へ攻撃し、やけど、まひ、移動速度ダウンのうち1つランダムに与える。ダッシュ状態時は3色の弾をランダムな順番で飛ばし、ダメージと色に応じた状態異常を与える。直後の通常攻撃はダメージがアップし回復効果を持つようになる。

・こうそくいどう
受けている行動妨害効果を無効化して、短時間移動速度がアップ。発動のタイミングで一定のダッシュゲージを獲得する。

・ドリルくちばし
ドードリオが向いている方向へ複数回ダメージを与える。ダッシュ状態の時は相手を突き飛ばしながら複数回ダメージを与える。

・とびげり
前方にジャンプして、行動不能とダメージを与える。相手か壁にぶつかると指定した方向へ再度ジャンプして着地した際に周囲にダメージと減速効果を与える。1段目で相手か壁に当たると一定のダッシュゲージを獲得する。

[ユナイトわざ]
・鳥突猛進
指定した位置まで、妨害効果を無効にしながら高速でダッシュする。道中の相手には突き飛ばしながらダメージを与える。終点につくと短時間攻撃力アップとシールドを獲得。さらに早くダッシュ状態になることができるようになる。

得点を3回にわけてゴールすることが可能。ゴール中に危険を感じたら途中で止めて離脱しよう
HPゲージ下のダッシュゲージが満タンになるとものすごい速さでダッシュする。一生懸命走る姿がとてもキュート

 新たに参戦するポケモンはいずれも今までにない個性的な特徴を持っており、新マップも含め、今回とても斬新な気持ちでプレイすることができた。1周年という節目を迎えたタイミングでのアップデートにふさわしい内容となっており、これを機に新たに始める人や、しばらく離れていたプレーヤーにとってもプレイしやすいのではないだろうか。これからも「ポケモンユナイト」はまだまだ進化を続けていきそうだ。